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2007.06.19
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カテゴリ: 不思議な世界
コナン・ドイルの心霊研究1


死後の世界などまったくナンセンスな議論であった。霊媒と称する詐欺師が机を持ち上げたり、死者の霊を呼び出したりするという話を聞くにつけ、なぜ人はあのようなものを信じるのか、ドイルはまったく理解できなかった。死後の世界を肯定するニュ-ヨーク州最高裁判事が1886年に書いた『 エドマンズ判事の回想録 』を読んでも、どんなに社会的地位があり人望のある人でも弱い面があるのだな、くらいにしか思わなかった。

ところが、多くの学者たち、とくに科学界の重鎮とされる人たちが、人間の肉体とスピリットは別個の存在であり、肉体は滅んでもスピリットは存続するのだと主張していること に気付いた。無教養な人間が戯れに霊媒に熱中するのはわかるにしても、英国第1級の物理学者である ウィリアム・クルックス や博物学者の アルフレッド・ウォーレス 、フランスの世界的な天文学者 カミーユ・フラマリオン といった、教養もあり当代一流の科学者たちが、霊媒の実験に賛同し、死後の世界を支持していたのである。

それまでは、頭の悪い人間しか霊媒に引っかからないと思っていたドイルには衝撃であった。学者の中にも、進化論で有名なチャールズ・ダーウィン、その進化論を支持した英国の生物学者トマス・ハクスリー、チンダル現象で知られる物理学者ジョン・チンダルらは否定派であったので、ドイルはしばらくの間、それらの学者の名前を口実に懐疑的態度を取り続けていた。

だがよくよく調べると、そうした否定派の学者たちは、ただ単に心霊現象が嫌いだとか、興味がないとか、自分の知識と反するという理由で、実際に調査・研究もしていなかったのである。ドイルはその態度こそ、非科学的であり傲慢であると考えるようになった。

(続く)





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最終更新日  2007.06.19 09:59:48
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