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2010.06.18
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カテゴリ: 歴史散歩
エイヴベリーのストーンサークルは、シルベリーヒルからほど遠くない場所にありました。

ナショナルトラストのガイドブックを接写したものですが、位置関係はこのようになります。

avebury

村を囲むように巨大なヘンジ(円形の堀と土手)があり、その内側にサークル状の列石があります。左上に見えるのが、シルベリー・ヒルですね。シルベリー・ヒルはストーンサークルの南にあります。つまりストーンヘンジと結んだライン上にあることになりますね。さらに南に下ると、ミルク・ヒルという、この辺りでは一番高い小山(294メートル)もありますから、偶然の一致ではない可能性が強いと思います。測量には高い山が不可欠なんですよね。

ストーンヘンジの複合施設と同じで、やはりこの写真を見て思うのは、空から見ないと全体がわからないということでしょうか。しかもこのストーンサークルが28キロも離れたストーンヘンジのほぼ真北に位置することを考えると、驚異的な測量技術をもっていたと思わざるをえなくなります。

ちょっと話は脱線しますが、私が30年前に将来車でイギリスを旅することがあるだろうと思って買った地図帳の中表紙も、偶然なことに実はエイヴベリーだったんですね。

road maps

やはりここに来ることは運命だったのでしょうか(笑)。

さて、このエイヴベリーのストーンサークルですが、ストーンヘンジとの位置的関係のほかに特別な意味があります。イギリスのレイラインの中で最大かつもっとも有名なレイライン、大天使ミカエルに関係する「セント・マイケルズ・ライン」の上にあるんですね。

今回の旅の目的は、巨石めぐりの旅ではありますが、この大天使ミカエルのレイラインを調べるという意図もありました。ちょうとその二つのテーマが交差する場所がここなんですね。

ストーンヘンジに石が配列され始めた紀元前2400年ごろ、エイヴベリーでも巨石が配列されたとされています。17世紀後半ごろから村の建設などに巨石が使われたためかなり破壊されてしまいましたが、建造当時は直径400メートル超のヘンジ(円形の土手と堀)の内側に大サークルと呼ばれるストーンサークルがあり、その内側には二つの小サークルがあったとみられています。当時の想像図です。

avebury



avebury

上の写真は村を取り囲むようにして立っている外側のストーンサークル(大サークル)の列石です。

そしてこちらは、その外側のサークルの内側にあったと見られる小さいサークルの列石です。

avebury

今では牛たちの楽園になっています。内側のサークルの石のほうが、外側のサークルの石よりも大きいところが面白いです。

次の写真では、大サークルの外側にあるヘンジがよくわかります。

avebury

それにしても深い堀と土手です。かつてはもっと高低差があり、14~17メートルはあったのではないかとされています。

avebury

エイヴベリーの巨石群のすごいところは、これだけではありません。この遺跡は何度も破壊されているので原型をとどめていませんが、外側の大ストーンサークルからは巨石を連ねた2、3キロにも及ぶアヴェニュー(道)が延びており、その道の端にはもう一つの小さなストーンサークルがあったのだそうです。シルベリー・ヒルなどを含むかなり大きな複合施設であったことがわかりますね。

私たちはエイヴベリーから、大天使ミカエルのレイラインを求めて、西へ西へと向かうことにしました。
(続く)





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最終更新日  2010.06.18 23:01:08
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