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2022.01.17
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カテゴリ: 歴史散歩
私はフランス文化や文学に親しんだ学生でしたから、パリの空を見れば、ピアフらが歌う「パリの空の下」が流れ、セーヌ川を見れば、アポリネールの「ミラボー橋」の一節が自然と出てきます。

お金がなくて歩いても、そこには豊かな楽しさや奥床しさが付いてきます。
それはとても幸せなことです。
パリの空を見ては懐かしく思い、セーヌの流れを見ては時代を超えた悠久の営みに思いをはせることができるんですからね。
「武士は食わねど高楊枝」とも言いますが、貧しくともフランス文学専攻生です。

その私がお勧めするのが、アポリネールの「ミラボー橋」です。
「ミラボー橋の下で、セーヌ河は流れる」と歌った一種の失恋(愛の喪失)の歌です。
「行く河の流れは絶えずして」と歌った鴨長明の『方丈記』に似て、親しみやすいです。
ちょっと感性が似たところがあります。



Sous le pont Mirabeau coule la Seine 
Et nos amours 
Faut-il qu’il m’en souvienne 
La joie venait toujours après la peine  
(ミラボー橋の下 セーヌ河は流れ 私たちの愛も流れて行く。苦しみの後に喜びが来るということを 私は思い出すべきなのか)

Vienne la nuit sonne l’heure 
Les jours s’en vont je demeure  
(夜よ来い 時よ鳴り響け。月日が流れても 私は留まる)

Les mains dans les mains restons face à face 
Tandis que sous 
Le pont de nos bras passe 

(手と手を取り 顔と顔を向かい合わせよう。こうしていると 私たちの腕の橋の下を 永遠のまなざしに疲れ果てた波が通り過ぎて行く)

Vienne la nuit sonne l’heure 
Les jours s’en vont je demeure
(夜よ来い 時よ鳴り響け。月日が流れても私は留まる)

L’amour s’en va comme cette eau courante 

Comme la vie est lente 
Et comme l’Espérance est violente  
(ここに流れる水のように 恋も流れ去って行く。人生の歩みが遅れ 希望ばかりが狂おしくなるように 愛は流れ去って行く)

Vienne la nuit sonne l’heure 
Les jours s’en vont je demeure  
(夜よ来い 時よ鳴り響け。月日が流れても私は留まる)

Passent les jours et passent les semaines 
Ni temps passé 
Ni les amours reviennent 
Sous le pont Mirabeau coule la Seine  
(日々が過ぎ 月日は過ぎて行く。過ぎた時も 過ぎし日の恋も二度と戻ってくることはない。ミラボー橋の下 セーヌ河は流れる)

Vienne la nuit sonne l’heure 
Les jours s’en vont je demeure  
(夜よ来い 時よ鳴り響け。月日が流れても私は残る)
(Guillaume Apollinaire, Alcools, 1913)

次回はこの詩について、ちょっと解説しましょう。
(続く)





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最終更新日  2022.01.17 17:15:17
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