天の王朝

天の王朝

PR

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2022.01.22
XML
カテゴリ: 歴史散歩
1981年1月3日にイオネスコの『椅子』のチケットを買いにカルティエ・ラタンに向かっているところのはずなのに、一向に着きませんね(笑)。
実はこれもマルセル・プルーストやジェイムズ・ジョイスらがしばし使った「意識の流れの手法」を再現しています。
人間の意識はこのように、ドンドン連想ゲーム的にイメージが波紋のように広がって行くモノなのです。
それについても追々語って行きますが、今しばらく、私のマラルメ論にお付き合いください。

同じ大きさの文字や文体の言葉は一つのシンボルの塊となって連想ゲームのように挿入されていきます。
字体を小さくなればなるほど、挿入節の挿入節の挿入節という入れ子状態になるわけです。
極論的に言うと、『骰子一擲』は最初の「UN COUP DE DÉS JAMAIS N'ABOLIRA LE HASARD(骰子の一振りは偶然を決して排除しない)」と最後の「Toute Pensée émet un Coup de Dés(すべての思考は骰子の一振りを生み出す)」だけで意味は完結しているとも言えます。
そのほかは、それに付随する「意識に浮かび続ける一連の象徴的な言葉やイメージ」の羅列とみるわけです。

さらに面白いのは、この詩がもたらす潜在意識への言葉やイメージの刻まれ方です。

そしてその3ページ先くらいに「N'ABOLIRA」という同じ大きさ、同じ書体の文字が目に付くので、「UN COUP DE DÉS」を主語とする動詞であることに気づきます。
さらに5ページ先に同様に「LE HASARD」が出現しますので、それが動詞の目的語であることを不意に思い出すようになっています。

実はこの現われ方、意識への刻まれ方が、啓示もしくはインスピレーションの現われ方に非常に近いんですね。
詩人や作家、画家などは啓示のようなインスピレーションを受け取りやすい人たちです。
でも本当は、だれもが皆、常に「啓示」を受けているのですが、「そんなものは偶然で意味がない」という先入観が邪魔をするので気づかないか、「気のせいだ」として気づかないふりをしているだけなのです。

気づかないふりをしている人たちのために、私の「啓示体験」を参考までにお話ししておきましょう。
2012年12月に上梓した、秋山、竹内両氏との鼎談本『正統竹内文書の日本史「超」アンダーグラウンド③』でも紹介したので、覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、次のような体験をしました。

ある日突然、何の前触れもなしに「山岡正●(●は読み取れなかった文字)」という漢字が降ってきます。
私は何のことかわからず、ネットで調べても飲食チェーン店の社長の名前が出てくるだけで、心当たりは全くありません。
その時また、別の言葉が降りてきます。「山岡は地名である」と。
これだけで私には、岐阜県の山岡町の巨石群のことであることがすぐにわかります。


ところが、それから3日後の早朝、私が寝床でまどろんでいると突如「『正●』とは正中のことである」という音と文字の中間のようなイメージが降りてきます。
びっくりしたのは私本人です。
私は南中(天体が子午線を通過する現象)という言葉をよく使いますが、正中という言葉は知ってはいるもののほとんど使いません。
ですから、辞書で「正中」は「南中」と同じことであることを念のために確認しなければならない有様でした。
このとき初めて、「山岡正●」は「山岡町の巨石群を使って南中線を引いてみろ」という啓示であったことがわかるわけです。


マラルメもおそらく「UN COUP DE DÉS(サイコロの一振り)」という言葉が最初に浮かんだのだと思います。
そして次に「JAMAIS(決して~ない)」「N'ABOLIRA(排除しない)」という言葉、最後に少し時間を置いて「LE HASARD(偶然)」が降りてきたのかもしれません。

それらの言葉をそのまま意識の流れの中に目立つように置けば、一つの啓示が浮かび上がるという寸法です。
それをそのまま詩にしたわけですね。
その間の小文字での文言は、意識の流れの中で浮かび上がるイメージや言葉の数々です。
そして、そのイメージが行き着いたところが、「すべての思考は骰子の一振りを生み出す」という最後の言葉を導くわけです。
(続く)

ご参考までに1914年版の『UN COUP DE DÉS JAMAIS N'ABOLIRA LE HASARD』がこちらです。


























お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.01.22 15:34:03
コメント(0) | コメントを書く
[歴史散歩] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…
たぬき@ Re:サノノミコト(神武天皇)になぜ神が付いたのか(07/29) ジンム。と読まずに 大和言葉風味、古代語…

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: