再びケント大学での学業の話に戻ります。 依然として、秘密の倉庫からほかのテキストが見つからないので、春学期にどの本を勉強したのか手探りの状態ですが、フランス文学入門コースのほうではおそらくモリエールの笑劇『スカパンの悪だくみ(les Fourberies deScapin)』やプレヴォの『マノン・レスコー(Histoire du chvalier des Grieux et de Manon Lescaut)』などを取り上げたと思います。 そのかすかな記憶があります。
それらの17世紀や18世紀のフランス文学の“古典”をここで取り上げてもいいのですが、ここではもっと私が紹介したい作家と作品を紹介しましょう。 フランス文学史だけでなく世界文学史で必ず話題になる、マルセル・プルースト(Marcel Proust)と、その金字塔的作品の長編小説『失われた時を求めて(A la recherche du temps perdu)』です。 プルーストとこの作品についての私の考えを書いておきましょう。