はまゆうダイアリー

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2008年06月10日
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カテゴリ: 読書


20年ほど前に読んだときは「白い巨塔」「続・白い巨塔」として読みました。
再読です。

財前教授の教授選挙から佐々木傭平という胃がん患者の誤診裁判。
その裁判で勝訴するまでが元もとの「白い巨塔」
その小説の終わり方へ大きな反論や反響があったことから1年半たって
書かれたのが控訴された裁判で財前が敗れ、最後は胃癌の第一人者である
財前教授がその胃がんで命を落とすまでが描かれたのが「続・白い巨塔」

すごい本だといえます。
もちろん、昭和40年前半の話なので、医学の面でも大幅に今と違うけれども
あらゆる面で専門的。山崎豊子という人の本を読むと
その取材力に驚かされますが、医学的にも、法学的にもすごく大変だった事でしょう。

この本は日本では田宮二郎主演で最初に、最近では唐沢寿明主演でドラマ化されています。
映画化もされているし、韓国でもドラマ化されて放送されています。

韓国のはまだ見ていないけれど、原作に忠実だったのは田宮作品だと思われます。

唐沢主演の方が鮮明に覚えていますが、大変よく出来たドラマでした。
出演陣も豪華でした。
もう一人の主役、里見助教授を演じた江口洋介。東教授の石坂浩二。
鵜飼教授の伊武雅刀。柳原を演じた伊藤孝明。原告側弁護士の上川隆也。
被告側弁護士の及川光博。あげればきりがないくらい素晴らしい配役でした。

中でも出演は少なくとも、強く心に残ったのが、末期がんで大学病院を出て行く
木村多江演じる医薬品メーカーのキャリアウーマン。
彼女の場面は泣きました。でもあの場面は原作にはなかったです。
現代に置き換えて作られた唐沢版ですから、内容もずいぶん違うところがありました。

私は唐沢版の方が原作より断然好きでし。内容を変えているにもかかわらず
根本的に作者が発したかったメッセージ。
読者に伝えたかったところははずさずに、さらにドラマチックな出来上がりでしたもの。

しかし、そのドラマの素晴らしさはこの原作があればこそなのですから
永遠の名作と言ってもいいでしょう。でも読むのは疲れるし内容はつらいです。






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最終更新日  2008年06月10日 15時25分56秒
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