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2023年ミステリーランキング3冠達成!(「このミステリーがすごい!」第1位、「ミステリが読みたい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位)余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)全部で5つの物語 。どれも 読み応えあり。解けない不思議な謎がある 。それを細かく分析して真実を突き止める 主人公。米澤穂信最高です。 ★★★★★
2024年05月13日
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推しが門司港にやってくる!? コンビニ店員中尾はアイドルの来訪に歓喜するが、彼には深刻な悩みがあった。故郷を遠く離れ、ホームシックに陥った専業主婦の佳織は、男を豪快に振るド派手な女性に出会う。かつてツギを深く傷つけた魔性の女の要求は「偽装恋愛」で……。面白くてワクワクが止まらない。そんな物語。特に3つ目のお話。町田そのこさん天才! ★★★★★
2024年05月01日
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大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失う――。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。大好きな作家さんの一人です。この本は未読でしたが 、それぞれの章が、 色々な人の視点で書いてある という私の好きな構成でした。介護の現実も教えてくれます。 ★★★★
2024年04月25日
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コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。8人の女性の物語。好きな物もあればイマイチも。でも、最後の書き下ろし、チェンジにやられました。 ★★★★
2024年04月13日
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男と女の「欲望」が事件を招く派遣会社を営む由希子。妻子ある男と付き合う一方、ホストを呼んで寂しさを埋めていた。恋人が不慮の死を遂げ、真相を探り始めるが――。鮮やかなラストに目をみはる傑作長編。2006年に発行された作品です。最初のところを読み進むと 村山 由佳さんの本かと思うほどでしたが、だんだん ミステリー 感が濃ゆくなり 最後はやられてしまいました 。みんなが 騙されたように 私も騙された。生活保護制度見直しはないのでしょうか 。もっと きちんと 審査する必要ありですね。この本は2006年現在 2024年 見直しがあったのかもしれませんね。 ★★★★
2024年04月07日
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失恋をして居心地の悪さに高校をサボった永田詩乃は、突然綺麗になった祖母と意外なところで出会う。バイト店員・廣瀬太郎は自分のことを退屈な男だと思っているのに、キラキラ美少女がその日常を乱し始める。どうして親友は去っていったんだろう。村井美月の直面する現実と勇気の一歩。誰にとっても大切な想いをささやかにつなぐ場所、北九州門司港の小さなコンビニの心温まる物語。コンビニテンダネスシリーズ第二弾。3つの物語。どれも良い。普通のお話だけど良い。門司の人が羨ましい‼️ ★★★★★
2024年03月25日
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あなたの心、温めます。九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村 店」で働くパート店員の日々の楽しみは、勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観 察すること。なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた 人がやってくるのだから……。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。 今はまっている作家さん。舞台が福岡なのがとても嬉しい。こんなコンビニあったら行きたい‼️住みたい‼️ ★★★★★
2024年03月20日
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2020年本屋大賞受賞第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作せっかくの善意をわたしは捨てていく。そんなものでは、わたしはかけらも救われない。愛ではない。けれどそばにいたい。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。初めての作家。読みやすい。どうなるのか先が楽しみで読むんだけど、段々イライラ。何でちゃんと話さないの?むこうがわかってくれるまで、何度も話さないのか?それと恋人の性格。あんなのに関わる不幸。心底歪んでいる。話の通じない相手はお手上げ✋😖✋ ★★
2024年03月10日
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ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。出会いも別れも愛おしくなる物語恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ――いまは人生の迷子になってしまったけれど、あなたの道しるべは、ほら、ここに。もつれた心を解きほぐす、ぬくもりに満ちた全五篇。最近、町田そのこにはまっています。この本もそのこワールド満開。物語の中に必ず北九州が入ってくる。愛がすごい‼️それが嬉しい。どの物語も好きでしたが、連作短編でなかったのが残念です。 ★★★★
2024年03月02日
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小泉今日子氏推薦! !本屋大賞ノミネート『52ヘルツのクジラたち』著者デビュー作にして原点、待望の文庫化。思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。そしてともには生きられなかったあの人のこと――。 大胆な仕掛けを選考委員の三浦しをん氏辻村深月氏両名に絶賛されたR-18文学賞大賞受 賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。読書欲が薄れていた私にまた本って良い‼️と思わせてくれた町田そのこさんの一冊目。五つな物語がどれも素敵。一番の好きなのは 波間に浮かぶイエローかな。どれも少しずつ驚かされる。そしてみんなを愛してしまう。素晴らしい作家に出会えてめちゃくちゃ嬉しい😃 ★★★★★
2024年02月22日
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人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。半分まではつまらない。湊かなえも変わったなと読むのやめようかと思いながら斜め読み。だけど息子の自由研究あたりから少し入り込めて、最後は完璧にやられます。さすが、イヤミスの女王‼️ ★★★★
2024年02月15日
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深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、東京から逃げることを決めた――。最後は悪い意味でのえー!でした。それなら、最初からちゃんと話したら良かったじゃないの? ★★
2024年02月05日
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詐欺をめぐる三つの物語。2020年のロマンス詐欺。五年目の受験詐欺。あの人のサロン詐欺。どれも最初はこの先どうするの?と心配しながら読むけれど、何だか救われていく。最後にほっとするお話ばかり。良かったです。 ★★★★
2024年01月23日
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! これが驚愕の結末?これが本格的?うーん😔 ★★
2024年01月01日
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「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。本屋大賞読んでみよう。と何気なく手に取ったほんですが、何ですか、この物語。あゎ~町田そのこ恐るべし。こんな作家が、調べたら福岡在住。道理で北九州のシーンが細かくあってるし。もしかして近くだ。はまりそう。読んでいて、こちらも感情移入してしまいました。 ★★★★★
2023年12月20日
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乳ガンにかかり“病と生きる不安”を知った、泣き虫女医の覚悟―顔を失った妻を愛する男の、限りない献身―三十年間守り続けた診療所を引退せんとする、町医者の寂寞―現役医師にしか書き得ない悩める人間を照らす、たおやかな希望の光。あなたの魂を揺さぶる、人生の物語。帚木蓬生、十年間の集大成。感動と衝撃の傑作小説集。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)帚木/蓬生1947年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表し直木賞候補となった。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞など多くの文学賞を受賞10の物語からなる短編集。すべて医師が主人公。読むのは2回目。極上のお話ばかり。戦争体験が入るお話も2つ。胸が痛くなる。作者自身が、医師であるから説得力もある。帚木蓬生さんというのは天才‼️東大の文学部からテレビ局で働いたあと、九大医学部に行き精神科医。今年引退するまで現役医師だった76歳。文章も小難しくなく読みやすい。必読でございます。 ★★★★★
2023年12月06日
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女は小さな声で、マリモ、と言った―。家具ショップで働き、妊娠中の妻と何不自由のない生活を送る悠太郎。ある日店に訪れた女性客と二度目に会った時、彼は関係を持ち、その名を知る。妻の出産が迫るほど、現実から逃げるように、マリモとの情事に溺れていくが…。(「雨のなまえ」)答えのない「現代」を生きることの困難と希望。降りそそぐ雨のように心を穿つ五編の短編5つの短編。生きるのが不器用な人が五人でてきます。どれも最後は救われない。最後の話だけ希望が持ててすっきりします。面白かったです。 ★★★★
2023年11月21日
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これは私の最後の恋、なのだろうか。妻でもなく、母でもなく、娘でもなく、ひとりの女になりたい。恋愛小説の名手があなたを揺さぶる。赤澤奈美は47歳、美容皮膚科医。カメラマンだった夫とは別れ、シングルマザーとしてひとり息子を育て、老いた母の面倒を見ながら仕事一筋に生きてきた。ふとしたことから、元患者で14歳年下の業平公平と、事故に逢うように恋に落ちてしまう。心を閉ざすように生きてきた奈美の、モノクロームだった世界が、色と音を持ち始めた。もう一度、軽やかな私へ美しい人生讃歌小説最後にすべて上手く行くまでが回りくどくて読むのに時間がかかりました。公平君が一途なやつで何より。 ★★★
2023年10月30日
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朝のラッシュ時に電車が停止!その時、大学生、フリーター、デザイナー、OL、引きこもり、駅員は?突然のアクシデントに見舞われた若者6人のドラマを描く恋愛青春小説。畑野さんの本はとても好き。この設定もとても好き。みんなを応援したくなります。 ★★★★
2023年09月21日
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凛と、潔く、美しい別れのための振る舞いを、遠距離恋愛、女友達、仕事など八つのテーマにちなんだ短編小説とエッセイで描き出す書。20年以上まえの物語なのに共感できる。男と女は何年経っても本質は同じ、さすが、唯川恵。 ★★★
2023年09月20日
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性風俗に通う夫、整形で美しくなった親友、愛した父親の不実、人生の折り返し地点で知る真実が、主婦、絵里子を柔らかに変身させる久しぶりに読んだ窪美澄さん。やはり好き。親友、詩織さんの存在が大きかった。彼女がいなければ悲惨でした。でも、詩織が絵里子を認めているのは絵里子がそれだけの女性だからなのでしょうね、 ★★★
2023年09月20日
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え~、こんな本があったの?クリスティ大好きな私は大喜び。でも・・・読んでみると…・読んでいない人のために書いたので内容が詳しくない。ただただ、著者の好みの問題。もちろん、共感する部分もあるのだけれど、これで読んでない人が読む気になるのかしら?読んでいない人がまず、真面目に読むだろうか。難しいんですよね、文章が。でも、ポワロよりマープルの方が好きなところは同じね。
2023年08月10日
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27歳の朋絵は、同僚にプロポーズされたのを機に、2年越しの不倫相手である上司と別れる決意をした。しかし、最後のデートを後輩に目撃され…。ラストのどんでん返しが鮮やかな「無邪気な悪魔」ほか、恋愛短篇小説の枠におさまり切らない迫力の全8篇! 男女間の、もはや愛とは呼べない黒々とした感情、女同士の底なしの嫉妬や裏切り、優越感など、生身の女の怖さをリアルかつ不気味に描き出す。タイトル通り、読んでいて息がとまるほどゾクッとくる、濃密な傑作短篇集。唯川恵さん好きです。恋愛小説の神様です。この本は怖い…怖い話が8編。悪いのはみんな男ですけどね。 ★★★★
2023年08月06日
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遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。東野さんのはずれ作品。人を助けるために、自分の息子の人生を壊せるものなのか?それが自分への罰だと?自分は死んでしまうからいいけれどね。 ★
2023年08月01日
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従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。久しぶりの林真理子。久しぶりに彼女の本でそそられたテーマでした。最後の裁判での逆転劇にすっとしました。やはり、彼女の文章は読みやすいですね。 ★★★★
2023年07月13日
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広告代理店に勤務する薫(かおる)と乃梨子(のりこ)は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。どちらも、同僚の郁夫(いくお)に恋心を抱いていたが、ささやかな駆け引きの後、薫が郁夫と結婚して主婦に。乃梨子は独身でキャリアを積み続ける。歳月は流れ、対照的な人生を歩みつつも、相手の生き方を羨んでしまうふたり……。揺れる女性の心をリアルに描く長編小説。2002年に出された作品。専業主婦とキャリアウーマン。24歳から還暦まで、2人の女性の人生。お互い相手を意識しながら。今とは女性の生き方が大きく変わっているけれども昔はこうでした。唯川さんの本は大好きでこれも2度目ですが、読みやすいし、世界に入りやすくて面白かったです。 ★★★★★
2023年06月28日
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あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。2回目です。すごくおもしろい。私の大好きな東野圭吾のジャンル。また読んだらもう感動もの。こんなに面白かったのか…とてもよくできている物語。お話同士のつながりも素晴らしい。 ★★★★★
2023年06月19日
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君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。あるとき、同じ大学に通う妹・麻亜知の友人、葛木夕夏があるトラブルを抱えているといい、元C県警捜査一課の刑事であった樹来の祖父に相談しに行くことに。夕夏は十年前、実の叔父に誘拐されたことがあった。ただ、記憶を失った時間があっただけで被害はなく、当時は身内のトラブルと片づけられたのだが、最近になって警視庁が再捜査に乗り出しているという。同じ十年前、同じく誘拐された男児の白骨遺体が最近発見されたことが関係しているようだ。当の叔父は行方不明になり、裕福な創業者一家だった葛木家は、その後みるみるうちに崩壊していったのだが―「鬼畜の家」が面白かったので読んでみました…そうか~。という真相。最初からぐいぐい読みたくなる勢いがなくて途中から面白くなりました。かわいそうな家族… ★★
2023年06月01日
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大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんはつらい秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく温かい物語。まい子ワールドでしたね。私としては普通で何が悪い?って思いました。それはそんなに傷つくことかな?もっと大きな何かがるのかと。性格悪いオムライスの店長さんが面白かったです。 ★★★
2023年05月24日
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これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。前に読んでます。2回目だけど…・執着する恋の苦しさ…彼女があの男に会わなければ…・そして、最後の真実の恐ろしさ。これが盲目的友情。彼女は恋に執着し、友情に執着された…・美波からのストーリーも読みたかったです。 ★★★★★
2023年05月15日
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メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケと、ボケがうまく単純な弟・コウスケ。兄弟とはうまくいかぬもの、弟が恋する同級生は兄に夢中だし、兄は長男のくせに店を継ぐ気配も見せないまま、東京の専門学校に進学してしまう。弟は、高校を卒業したら俺が店を継ぐと思っているが……大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作読むのは3回目。瀬尾さんの作品はいつも心を癒してくれます。大阪出身の彼女はユーモアのセンスも抜群ですね。 ★★★★
2023年05月02日
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悲しみしかないと、思っていた。でも。死は悲しむべきものじゃない――南の島の、その人は言った。心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために――。「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島。そこで生まれたそれぞれの「希望」のかたちとは? 〝喪失〞から、物語は生まれる――。良い本です。読むのは2度目。いやミスではありません。涙が出ます。 ★★★★★
2023年04月24日
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著者真骨頂の長編時代ミステリー長屋からひとりずつ人が消えていく店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。奉行所きっての怠けもの同心・井筒平四郎、超美形少年の弓之助のほか、神出鬼没の隠密同心・黒豆、回向院の茂七の手下・政五郎、驚異の人間テレコ・おでこ、若き差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、最強キャラクターが続々登場!宮部作品は時代物は読まなかったのですが、ドラマで興味を持ち読むとやはり面白い。ドラマを見たから入りやすかったのかも。 ★★★
2023年04月13日
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夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で入院している。退屈な日々を送る病院で、低身長の検査入院らしい同学年の壮太に出会い…。表題作など全3編を収録。『小説推理』三作目は短くておまけでしたね。1話目と2話目、どちらもまいこワールド。心ほのぼのです。彼女の本、読み返そうかと思っています。 ★★★★
2023年03月21日
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29歳、無職。ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。何気ない話がずっと続くのに、最後は色々なことが一気にわかり感動につながる…さすがの瀬尾まいこ!これも映像化されそう。 ★★★★★
2023年03月20日
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「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。読むのは2回目です。加賀恭一郎シリーズです。前よりかなり面白い。というか、前に不満を持ったのが不思議。良いお話でした。希望の糸の意味も。殺された女性がかわいそうすぎ。 ★★★★
2023年03月11日
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PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、パニック障害で生きがいも気力も失っている山添に当たってしまう。だが、おせっかい者同士のふたりは…。暗闇に光が差し込む...大好きな瀬尾まいこさん。映画化されると聞いて最近本をあまり読んでいなくて未読でしたから読みました。さすが瀬尾さん。とてもやさしい物語。 ★★★★
2023年03月03日
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タイムマシンで行くなら、あの日しかない! 美歩は過去の自分に会うため、謎の機械に乗り……(「過去ミライ」)ほか、ほんの少しパラレルな近未来でのときめきや友情を描くSF短篇集。それぞれにお話がどこかで少しずつつながっている、少し不思議な物語たち。楽しめました。 ★★★
2023年02月17日
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百人近くが働く郊外のシネコン。日曜日でクリスマス・イブの今日は、舞台挨拶やイベント上映もあり、大忙しだ。過去に秘密のあるアルバイト、地元を離れた学生、家庭に居場所をなくした主婦、それぞれが微妙な人間関係の中、複雑な悩みを抱えながらもひたむきに仕事をしている……。映画館の各部署で働く人の想いが重なり合う、心温まる連作短編集。畑野智美さん好きなんです。読みやすい。この本でシネコンのこと勉強になりました。何人かの人間が出てくる。2回読みました。一回目では人間関係よくわからなかったから。面白かったです。 ★★★★
2023年02月01日
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「死」を見たい。それぞれ「傷」を抱える敦子と由紀。2人は突然、ある生徒から声を掛けられる。「人の死って、見たことある?」その一言が2人の夏を大きく狂わせ……!? 「死」を通して力強く「生」を描いた珠玉の感動作!最後にすべてがつながる。すべての謎が解ける。湊かなえは本当に頭いい!こういう作品好き。 ★★★★★
2023年01月05日
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運命や自然に翻弄される人間の愛とエゴイズムを描く長編小説。貴乃と孝介は結婚を誓い合った仲だったが、貴乃に恋慕する完治の策略によって、孝介一家は村から追いやられ、貴乃は強引に完治の妻にさせられてしまう。それから10年。樺太に渡り、金持ちになった孝介が貴乃と完治の前に現れ、完治の妹のあき子を嫁にほしいと告げる……。運命や自然に翻弄される純愛を通し、十字架を背負った人間たちのドラマを描く長編小説。1977年(昭和52年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。昔読んだ本をもう一度読みました。魂を揺さぶられる物語。樺太に暮らしていた日本人が終戦後にどんな目にあったのか…悲劇。誰も幸せにならない。悲しい物語。 ★★★★
2022年12月12日
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読むのは2度目ですが、映画を見てもう一度読みたくなりました。映画とは微妙な違い。トリックは同じ。しかし、映画に会った登山のシーンとかは無し。映画での湯川と石上の登山シーンはなかったですね。あのシーンからの結末二人の友情のの感動があったのですが本にはなかったですね。 ★★★★
2022年10月15日
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ある日、10才の章子に突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分、30才の章子だという。信じているあいだは、本物の未来からの手紙。章子はその夜、返事を書き…。さすが湊かなえさん。読むのは二度目だけどやはり抜群の面白さ。昔の亜希子の母親の事件の章が特に衝撃。 ★★★★★
2022年09月04日
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30代半ば、カフェで副店長をしているメイ。彼氏も好きな人もいないが、それなりに充実した日々を送っている。でも、結婚や出産、仕事の昇進試験から目を逸らしつづけてはいけないのもわかっていて……。人生の基本問題は解けても応用問題が解けないメイを、恋が大きく変えていく!久しぶりに小説を読みました。畑野智美さんは好きな小説家の一人何より読みやすい。この本もすらすら読めて面白かった~。 ★★★★
2022年08月13日
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第27回山本周五郎賞受賞 2015年版「このミステリーがすごい! 」第1位 2014「週刊文春ミステリーベスト10」 第1位 2015年版「ミステリーが読みたい! 」 第1位 2014年のミステリー年間ランキングで3冠に輝いた、米澤ワールドの新たなる最高峰! 人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。人を殺め、静かに刑期を終えた 妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在 外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇 する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、 ミステリ短篇集の新たな傑作誕生! 読むのは2回目。 とても面白かった記憶があってまた読み直しました。 やっぱり面白かった!おすすめです。 ★★★★★
2021年07月26日
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美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編。 色々な人の観点からある女の子の死について語られます。 だんだん分かってくる真実。 その人その人の見方の違い。 さすが湊かなえさん。 ★★★★
2021年07月10日
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呪われたアンクが死を呼び込む……。ホラー×冒険 エンターテインメント! 第25回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作!! そ の ピ ラ ミ ッ ド を 目 に し た 者 に は 、死 が ―― ホラー×冒険 エンターテインメント! 聖東大学のエジプト研究室で起きた殺人事件。それは、若手講師・二宮智生が犬のマスクを被り研究室に乱入、教授を鉄パイプで撲殺したのち屋上から投身自殺するという陰惨なものだった。 「黒いピラミッドが見える……あのアンクは呪われているんだ……」 二宮の最後の言葉を耳にした同期の日下美羽は、「呪われたアンク」に導かれるようにエジプトの地へ降り立つ。 持ち主が変わるたび、連鎖するように引き起こされた事件は本当にアンクのせいなのか? アンクが発掘された呪われた遺跡とは? 辿り着いた終着の地で、美羽が目にしたのは――。 文句なしの受賞! ホラー大賞最後の受賞作! 力作だとは思います。 ただやはりエジプトが舞台の小説は浮世離れして私には難しかったです。 ★★
2021年07月02日
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私に、不思議な存在の知識を教えてくれたのは、兄でした」。怪異現象に詳しい女子高校生・祭火小夜(まつりび・さや)。これは、彼女との、ある夏の話。/ 第1話 床下に潜む:田舎の高校で数学教師をしている坂口。用事で旧校舎を訪れ、一枚だけ色の違う床板を発見する。さらに、見知らぬ生徒・祭火と遭遇し、床板をひっくり返すという謎の存在に関する話を聞いた。夜、旧校舎に再び行った坂口が目撃したのは……。/ 第2話 にじり寄る:浅井という少年は、巨大なムカデのようなものに憑かれて悩んでいた。ある日、それに関する決まりごとを破ってしまい最悪の事態に陥る。そんな折、一学年先輩である祭火と出会い、解決法を教えられるが……。/ 第3話 しげとら:幼いころに「しげとら」と取引をした糸川葵。取引から10年経ち高校生になった彼女は、クラスメイトの祭火から、ある言葉を投げかけられる。/ 第4話 祭りの夜に:そして夏休みの初日、祭火小夜が困っていると知った3人は、あることに協力するため祭火とともに一晩のドライブをすることに。「祭りの夜に、魔物が出るのです」。山のトンネルを潜り抜けて、魔物と対峙する一夜が始まった……。 第25回のホラー大賞、読者賞を獲った作品です。 それぞれのエピソードが素晴らしかった。 そしてそれが最後に繋がっていく。 大賞の器でしょう。 私にはちょっと非現実すぎましたけどね。 ★★★
2021年06月29日
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五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵──。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。 これは何年か前に一度読んでひどく感動したという物語。 でもどんな物語かは最後まで忘れていました。 途中はそれほど面白くもありません。 少しつながりのある人たちのそれぞれが主役の物語。 全てが神戸の震災に関わります。 最後の小説家の話。 これって湊かなえさん本人かな? と思って調べたら確かに湊かなえさんはそこに住んでいてトンガにもいってらっしゃいます。 これが本当ならやっぱりすごい。 本当でなくてもやっぱりすごい。 最後にちょっと感動するお話です。 ★★★★★
2021年06月27日
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夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた笹倉果歩は、ある日幼馴染の平岩敏明と再会する。彼の家に招かれ平岩の妻や祖母と交流をしていく中で果歩の心は癒されていくが、平岩家にはおかしなことがあった。さあああという不快な音、部屋に散る不気味な砂。怪異の存在を訴える果歩に対して、平岩は異常はないと断言する。一方、平岩家を監視する一人の男。彼はこの家に関わったせいで、砂が「ザリザリ」といいながら脳を侵蝕する感覚に悩まされていた。果たして本当に、平岩家に怪異は存在するのか―。『ぼぎわんが、来る』『ずうのめ人形』に続く、ノンストップ・ホラー! ししりばの家この題名がわかる時に全ての謎が解けました。なんだか砂が怖くなります。 大きな役割をしていたのは銀だったのね! ★★★
2021年06月23日
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