一昨年、大川橋蔵さんのビデオを集めていた時、
発売されていないために、見られなかった作品、
「朱鞘罷り通る」を、ついに見ることができました。
楽天ダウンロードという、動画配信の場所で、一週間368円で購入し、見たのですよ。
この映画は、1956年の作品。
ということは、もう、53年たった作品です。
なら、いっかー、
ということで、写真を載せます。
橋蔵さん演ずる中村仲蔵は、市村座の歌舞伎役者。
「仮名手本忠臣蔵」で、ぱっとしない役になり、悩んでいました。
役は、「斧定九郎」当時、山賊のような姿で出る、端役だったからです。
なんとかならないかと、願かけに行き、
その帰りに運勢を見てもらったら、
なかなか良い運勢だという。
信じられぬまま、恋人と会って、励まされるのですが、
なかなか良い知恵が浮かびません。
「きっと、良い機会を与えられたのよ。」と、言われても、どう工夫したらいいのか悩みます。
結局、明日が初日となっても、だめで、恋人と二人、逃げだすことにしました。
雨降りの夜、二人が小走りで進んでいると、向こうから急いできた浪人と、突き当ります。
これが、実は主役の此村大吉。
騙し打ちにあった友人を助けに行く途中、仲蔵たちとすれ違ったのでした。
その格好が、まさに、定九郎にぴったり。
あぁ、これだ!!
仲蔵は、この姿をヒントにして、舞台に立ちます。
そうしたら、大評判。
それまでは、みんなが舞台に背を向けて食事する
「弁当幕」と呼ばれるような場だったのに、
お客は、仲蔵のこの工夫に大喝采。
しかし、自分の姿を真似されたと知った大吉は、怒って、怒鳴り込んできました。
実は、ぐれているけど、大吉さんは旗本。
「このようなことは許さん、すぐにやめろ。」と、言います。
舞台にまで、飛びこんできました。
それを見て、心を痛めたのが、例の易者さん、
実は、仲蔵の実の父親だったのです。
こうなったら、此村大吉さんを殺し、
自分も死のう、と思いつめてやってきますが、
娘として育てたお松に止められます。
2人の思いを聴き、すっかり感動した大吉さんは、定九郎の格好を許してあげることにしました。
そればかりか、まだ親子の名乗りを上げていない2人を、きちんと会わせてあげたのですよ。
「ほら、あそこ」
よかったねー、仲蔵さん。
それまで、捨て子から役者という人生だったけど、定九郎で評判を取ったし、家族もできた。
めでたし、めでたしのお話です。
こう書くと、橋蔵さんが主役みたいだけど、映画自体は、此村大吉さんの物語ですよ。
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