霧社黒燕小灰蝶(ムシャクロツバメシジミ)
漢字で書くと、なんかすごいですね。
霧社
というのは台湾の台中地方の地名ですから、 台湾からやってきた蝶
。
そして、 黒い色で、燕(翅の先に小さな突起のある)シジミチョウ
、ということです。
今まで何回もこのブログで紹介しているから、
覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。
実は、2014年には、名古屋市で大々的な駆除作業がされた蝶なんです。
本来日本にはいない蝶で、
おそらく、多肉植物を中国や台湾から輸入したときに、卵がついていたのだと思われます。
はじめは、日本の 在来種であるクロツバメシジミと交雑したり、
駆逐してしまったりするのではないかと心配された
ようですが、
今では、 交尾の器官の形が違う
ので、交雑はしないだろう、と判断されているようです。
我が家には、そんなムシャクロツバメシジミが、数年前から住み着いています。
100均で買った多肉か、ホームセンターで買ったカランコエか、
そんなのにくっついていたのかもしれませんね。
飛んでいると、翅が真っ黒なので、すぐにわかりますよ。
今日は、庭仕事の終わりに、じっくりと観察してみました。
というのは、 羽化したばかりに見える蝶
を見つけたから。
玄関前のキンメツゲの葉にとまって、じっと動かないので、何枚も写真を撮りました。
オレンジ色の模様の下の黒いところに、V字型が見えるのは、
キラキラ光る鱗粉
です。
えらく綺麗だなぁ、と思いつつ、食草のマルバマンネングサを見ると、
こちらにも羽化したてと思われる蝶がいました。
こちらは、まだ翅が伸びるのを待っているところのようでした。
違う角度の写真を見たら、下の方に、食べられた葉が写りこんでいましたよ。
このムシャクロツバメシジミの幼虫は、多肉植物の葉の中に潜り込み、
表皮だけ残して食べ進みます。
私が、このマルバマンネングサに水やりをしているのは、蝶の餌確保のため。
マルバマンネングサは大量にあるし、思い入れもそんなにないから、
蝶の食糧用ね。
※同じシジミチョウでも、ヤクシマルリシジミの幼虫はバラの葉やつぼみを食べるので、
絶対に幼虫は、駆除してしまいます。
肉眼ではよくわからないままたくさんの写真を撮っていたのですが、
こんなのがありました。
葉の中に、緑色のダンゴムシのような幼虫が入っているように見えます。
そして、こちらには、
茎のところにくっついている、ダンゴムシみたいなものが。
色が緑色ではないから、もうすぐサナギになるのかも。
しばらくしてみたら、さっきの蝶が少し上にのぼってきていました。
翅が広がってきたような。
お尻の先に丸い物が見えるのは、羽化するときに出る、体液の残り??
今では、福岡のあちこちで、このムシャクロツバメシジミが観察されているようです。
さっきも書いたけれど、
在来種のクロツバメシジミとは交雑しないらしいし、
うちのムシャクロツバメシジミは、うちの庭だけで生活している
から、
駆除しなくていいよね。
というわけで、今日は、霧社黒燕小灰蝶(ムシャクロツバメシジミ)の観察日記でした。
おまけ。
昨日の夕方、四回目のワクチン注射をした旦那は、
今朝、いつも通り4時前には出かけていき、普段通りの活動をして戻ってきました。
熱もないみたいですよ。
ただ、「ちょっとくたびれたかも」と言って、いつもより早く寝ました。
ワクチンのせいで、少しだるいのかもしれませんね。
ま、そのくらいで済んで良かった。
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