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2007/11/07
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カテゴリ: 読書感想

【かもめのジョナサン】

リチャード・バック

【Story】

そう、重要なのは食べることではなく、飛ぶことだ。風になることだ。飛ぶことだけのよろこびを味わうために、光りかがやく空の果てまで飛んでいく一羽のかもめ、ジョナサン・リヴィングストン。群れから追放された異端のかもめは、強い意志と静かな勇気をもって、スピードの限界に挑戦する。夢と幻想のあふれる寓話。




   <読書感想>


「かもめのジョナサン」は寓話である。


寓話=道徳的な教訓を伝えるための短い物語のこと。



「寓話」と言えば、10年程前に 「チーズはどこに消えた」 がベストセラーになったよね。

そして、最近は 「鏡の法則」 が寓話的物語として流行っているよね。



なるほど「寓話」はその時々の時代背景を如実に表しているような気がするな。



「チーズはどこに消えた」 は、バブル崩壊直後(1990年代)のベストセラー。

ビジネスマン向けに書かれた本で、数多くの企業研修に使われた。
チーズは同じ所にずっとあるわけではない。

起こさなければ新しい世界は見えないといった教訓。
まさに、いつまでもバブルにすがりつくなって言ってる( ̄Д ̄)



「鏡の法則」 はつい最近(2000年代)のベストセラー。

真実のお話で寓話ではないけど、寓話的要素が強い。
現実に起きる出来事は、一つの「結果」で、「結果」には 必ず「原因」があり、
その原因は、あなたの心の中にある。
あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡。
人生の問題を解決する魔法の知恵。
誰もが生きる意味を探して悩んでいる今の時代を反映しているよね。




そして、この 「かもめのジョナサン」 は30年前(1970年代)の「寓話」。


われら全ての心にひそむ、かもめのジョナサンへ と書いてある。

1970年代はぞうりむしが産まれた時代。どんな時代だったんだろう??



調べてみたら、

高度経済成長が一段落し低成長時代に移行した時代。
「国民生活に関する世論調査」で、

「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさや



「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」
とする人々の割合を初めて上回った年だそうだ。


ふふっ。だから「食べることよりも飛ぶこと。自由になること。」が重要
だ。とジョナサンは言っているんだな(笑)


ベストセラーになった「寓話」を時代背景とともに見ると面白い。








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最終更新日  2007/11/08 12:04:19 AM


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