広島カープ考察

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2017.12.28
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カテゴリ: 広島東洋カープ
 『野間峻祥』

 それでは引き続き広島の打者のbatted ballや打撃内容を見ていきたいと思います。
6人目となるのは赤い流星こと野間外野手、一年目は期待込みで起用されたものの、ここ数年は代走や守備固め要員としての起用が多く、打席数は激減してしまっている現状です。
今季は赤松の胃がん発覚もあって昨季よりも出場機会こそ増えたものの、98試合で85打席とやはりほぼ1打席廻るかぐらいの頻度で、その辺りは出場機会が少なかった昨季と同様で、打率も.189となってしまいました。

 まずIsoPを見ていきますと、今季は.014と目を覆いたくなるような数字となっており、昨季は何と.000となっていて長打ゼロに終わっています。
一年目は.130となっていますが、これは三塁打を6本も記録したからであり、純粋なパワーとは言いづらく、実際に三塁打を二塁打に置き換えて計算すると.094となります。
基本的にパワーを売りにする選手ではなく、あくまでも三塁打を多く打って長打率を稼ぐタイプです。
それは大学時代通算本塁打数を見ても分かることだと思われます。
ちなみに二軍では昨季7本塁打を打ってIsoPが.122となっていますが、これも三塁打を二塁打に置き換えると.085となり、やはりパワーを売りにする選手ではなさそうです。


 次にミート力ですが、今季のミート力は5.69とまずまずの数字となっており、一年目の4.59と比べると徐々に成長しています(ちなみに昨季は僅か24打数でしたが3三振のみ)。
ただ野間のような長打を売りにするようなタイプではない打者ならばもう少し引き上げて欲しいところですが、この辺りは強く振ることがチーム方針なのでしょうか、田中や菊池辺りのパンチ力型打者も三振数が非常に多くなっています。
続いて選球眼(BB/K)ですが、7四球/13三振で.538とこちらもまずまずの数字となっており、堂林と違って打撃内容は悪くないという結果になっています。
特に選球眼は今季目覚ましい成長を遂げており、二軍では7四球/4三振と四球が三振を上回っており、IsoDは一軍で.070、二軍では.085と比較的高めの数字となっており、将来的には多くの四球を選んで出塁率を伸ばせるタイプになる可能性を秘めているのではないでしょうか。
個人的な野間の今季を象徴する打席と言えば、やはり9月5日の首位攻防戦初戦の劇的逆転勝利の試合、この試合のヒーローはドリスから逆転サヨナラ2ラン本塁打を打った安部ですが、その裏で野間が出塁を決めました。
この打席の野間はあっさりと追い込まれてしまいましたが、ドリスの155キロ前後の直球や140キロ台のフォークをカットし、最後はフォークにちょこんと合わせて三遊間に上手く転がして内野安打をもぎ取った打席でしょうか。
これまでの野間ならばあっさりと凡退していたであろうと思いますが、しっかりとカットして最後は明らかに狙って内野安打を決めています。

 それではbatted ballを見ていきますと、33GB:18FB:3LD:6IFFBとなっており、GB/FBは1.375となっているのでゴロが多い打者と言えそうです。
打球別打率はGB打率が.303、FB打率が.111、LD打率が.500となっています。
ちなみに昨季のbatted ballは17GB:4FBとなっており、GB打率は.235、FB打率が.750となっています。
昨季のGB/FBは4.25と打数が少ないので随分と極端な数字となっていますが、基本的にはゴロが多いと見て間違いないかと思われます。

ちなみに内野安打/安打数は2015年が30%、2016年は43%、2017年は23%と非常に高く、これは一つの強みではあります。

 ドリスから内野安打をもぎ取るなど球の見極めや工夫は見えますが、やはり現状は一軍のボールに押され気味かなという印象が拭えないかと思います。
ただ二軍の打撃成績を見る限り全くの非力という打者ではなく、もう一息のところまで来ているのではないでしょうか。
後は如何にして一軍のボールに力負けしないか、その一点のみに懸かっているのではないでしょうか。
それさえできれば上記の通り四球を選べるようになってきており、且つ内野安打も期待できる打者なだけに、一気にブレイクする可能性を秘めているのではないでしょうか。







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最終更新日  2017.12.28 22:47:58
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