広島カープ考察

広島カープ考察

PR

コメント新着

私はイスラム教徒です@ Re:122戦目(09/11) こんにちは 私はイスラム教徒です。 イス…
うし48 @ Re:広島ドラフト予想2(08/17)  コメントありがとうございます。 あくま…
しょうこ@ Re:広島ドラフト予想2(08/17) リストを見てガッカリしました、そうなら…
うし48 @ Re:アフリカ野球情報(02/21)  コメントありがとうございます。 確か牧…
mcmt@ Re:アフリカ野球情報(02/21) いつも楽しく読ませていただいております…

プロフィール

うし48

うし48

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2021.01.06
XML
カテゴリ: 広島東洋カープ
『中村祐太』

 今回は中村について見ていきたいと思います。
背水の陣で挑んだ2020年は二軍ではそこまで好成績を残したというわけではありませんでしたが、一軍昇格後に先発として結果を残して契約を勝ち取り、一転して先発候補として再び期待される存在になりつつあります。
成績は8試合に登板して3勝、防御率は2.31となっています。

まず奪三振率ですが、46.2回を投げて37奪三振で奪三振率は7.14となっており、まずまずの結果と言えるのではないでしょうか。
次に与四死球率ですが、13四死球で2.51と好数字を記録、近年は与四死球率が非常に悪くなっていただけに、ストライク先行の投球が出来るようになったのは大きいのではないでしょうか。
K/BBは37奪三振/11四球で3.36と3.00以上を記録できているのはよいのではないでしょうか。

 続いてbatted ballですが、45GB:49FB:16LD:21IFFB:8HRとなっており、FB%が56.1%と非常に高く、FBが高い傾向が続いています。
しかし、球威面は被IsoPが.181と非常に高く、被本塁打率は1.54と非常に高いものとなっており、さすがに防御率は出来過ぎだったのかなと感じさせます。

とはいえそれでも一発病持ちかなという印象は拭えませんね。

 最後に球種ですが、直球が43%、スライダーが28.5%と例年と同じく直球とスライダーを軸とするタイプですが、2020年は新たにカットボールを投げ始めており、カーブと共に9%、チェンジアップが8.5%となっています。
カットボールという新たな武器を相手に印象付けたことにより、持ち味の直球とスライダーが活きる結果となり、直球の被打率は.233、スライダーは.208と抑え込むことができ、更にスライダーは空振り率16%と高めの数字となっています。
かつて野村克也氏が投手は新球をマスターするだけで化けると書籍で書かれておりましたが、中村祐太がそれを実践した形となっています。

 新球の習得とストライク先行の投球を身に付けたことで閉塞感を脱して一皮剥けた印象のある中村祐太、これまではFBタイプでありながら球威面に脆さがあるだけに、GB投手となるか三振を奪えるようになるかが必要と評してきましたが、どちらの選択もせずにカットボールで球威不足を補うという斬新な乗り切り方を見せてきましたね。
ただ防御率はさすがに出来過ぎだったのかなという印象を受けるだけに、安定した投球を維持するにはチェンジアップの精度向上が欲しいところでしょうか。
幸いカットボールによって直球とスライダーが活きるようになりましたが、どちらもスライド変化の球種となっており、シュート方向に沈むチェンジアップをもう少し活かすことができれば更に一皮剥けて球威不足を解消できるようになるのではないかなと期待しています。
崖っぷちから生還を果たしてきた男の逆襲が始まるのか期待したいところです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.01.06 23:19:36
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: