広島カープ考察

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2023.11.26
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カテゴリ: 海外リーグ野球
『やはり順序の問題が…』

 本日、0時から行われたショーケースの試合は9-5で昨日に続いてEASTが勝利を収めて無事ショーケースが終了しました。
今回、新しい試みとしてマネーボールルールが導入され、特定打席で二塁打、本塁打を打つと得点が2倍になるという特別ルールが採用され、実際にサンドバルがインド出身のサウラブ・ガイクワッド投手から右中間に3ラン本塁打を放ちましたが、特別ルールで6点となっています(​ twitter ​)。
また、元横浜の平田投手も登板、パナスに初球を打たれて一発を浴びるもカノやグレゴリウスといったかつてMLBを代表した打者達と対戦するなど見どころもありました(​ twitter ​)。

 さて、baseball unitedのショーケースはこれにて終了、来季からは8球団で本格的なシーズンがスタートします。
個人的な印象として初めてUAE(中東)にてプロ野球が開催され、破綻することなく無事に試合ができたのは良かったと思いますが、やはり気になったのは観客が殆ど入っていなかった事です。
まだ野球がそこまで根付いていない地域での開催だったので致し方ない部分はあります。

今回MLBのレジェンド選手達やNPBを経験した選手がおり、確かに私達は楽しめましたが、肝心のUAE国内でこれらの選手らが果たしてどれだけ認知されていたのかと思われるとやはり疑問符が付きます。

 随分前の​ 記事 ​ですが、baseball unitedとは別団体がインドネシアにてプロ野球リーグとプロ野球球団を立ち上げたNEOアジアプロ野球機構と比較した事があったのですが、こちらはいきなりインドネシア国内でプロ野球リーグを開催するのではなく、まずは日本の独立リーグでレベルアップを図りつつ、当該地域(インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、インド、スリランカ、パキスタン、香港等)での野球レベルの向上や振興を図る事を優先させています (​ ​、​ ​)。
やはり当該地域の人々に野球という競技をある程度認識してもらい、そして当該地域の選手たちのレベルが一定のレベル(最初は低いかもしれませんが)になる事が大事なのではないでしょうか。
実際、インドネシア国内にて記者会見を行われた際には国営放送で報道されるなど注目されており、会見では「東南アジアの人々の野球選手達にプロ野球という道筋を作って野球で生計を立てられる環境を提供したい」と宣言して実際に大半がインドネシアやフィリピンといった東南アジアの選手達で構成されました。
これならば東南アジア国内でも「頑張ればプロ野球選手になれる」と思いますし、野球というスポーツにも目を向けてもらえるようになります。
また、元巨人の柴田氏もフィリピンやインドネシアで普及活動を行い、インドネシア甲子園開催を目指しているそうで、相乗効果も生まれるのではないでしょうか。

 逆にbaseball unitedの場合、127ヶ国での放送やMLBのレジェンド選手達の出資、政府系ファンドとの会合、王室にて挨拶を済ませるなどシュ・シェイクCEOの手腕は凄いと感心させられます。
ただ先にプロ野球リーグを創設したものの当該地域の選手らは僅か8人(そのうち1人はウガンダ出身なので実質7人?)で、来季からの参戦も8名増えるだけで僅か16人というのは寂しく(8球団なので分配するとたったの2人になってしまいます)、現状は元MLBやMiLB、各国のプロ野球経験者ばかりが名を連ねる事となり、言い方は悪いですが「場所だけ中東」になってしまっています(ESLBでも随分前の記事にて取り上げられた記事を抜粋して書いています)。
このやり方はかつての中国野球リーグと同様で、五輪から野球競技が外れたという理由もあれど一度虫の息になってしまいました。
しかしながらMLBは方針転換してまずはアカデミーの設立やユースの取り組みの支援に切り替え、その甲斐あって再び中国野球は息を吹き返し、競技人口も急増してレベルも向上していき、アジア競技大会ではほぼ満員になるなど以前よりも発展していきました(僅か15年ほどで150キロ投手も出てきており、社会人野球の日本代表にも勝利を収めるまでになっています)。
なので個人的にはカタールやサウジアラビアで球場が建設し、UAEでもリトル野球リーグなどがあり、この3ヶ国はドバイユースカップなどを行っていました。
ですのでまずは3ヶ国を筆頭にインドやパキスタン、スリランカ、ブータン等を加えたユースに全面支援や将来のプロ野球リーグ設立に対しての選手募集などの宣伝を行い、ドーハやリヤドで球場ができたタイミングでプロ野球リーグ開始の方が良かったのではないかな?と感じていました。

 「追記」

 もう少し詳細に考えを書きますと、まずは2025年にサウジアラビアのリヤドで開催を予定しているので恐らく2025年にはリヤドに新球場が誕生するものと思われます。
であれば西アジア地域・インド亜大陸にてまずはユース選手達の育成に注力を注ぎ、大会などを開いてレベルアップを図ります(昨年8月頃から動き出していたのだとすればその辺りから既に選手育成を行っておきたかったかなと)。
その間にも野球に関心を持ってもらうためにパワプロがeスポーツとして海外でも大会が行われているのでコラボし、野球の大まかなルールなどをゲームで認識してもらい、楽しんでもらいます。
そして2025年に満を持してプロ野球リーグを開催し、選手達もこれらの国々の選手達が大半を占めるチーム構成を行い、その上でカノやコロン、グレゴリウスといったMLBレジェンド選手らを大物選手として数名呼ぶ、このような形の方が良かったのではないかなと思います。

 結論を書くと、プロ野球を作って世界に野球を広めて盛り上がってもらいたいという目標に向かって進むのは大歓迎ですが、順序が違うと破綻してしまう危険性を孕むのではないかな?という思いがドバイスタジアムの観客の少なさを見て感じてしまいました。
今年、チェコ国内が以前までと比べて何故明らかに野球で盛り上がりを見せたのかを見れば分かるのではないでしょうか(プラハ野球週間、欧州野球選手権大会で記録的な動員を見せ、視聴者数も記録的な数字でした)。
やはり自分達と同じチェコ人がWBCという野球の最高峰の舞台で中国に勝利を収め、野球強豪国ともコールド負けせずに堂々と最後まで亘り合ったからこそ感動して僅かながらでも注目してもらえたのでは?と思います。
なので歴史的な出来事ではあるものの、そこの過程をすっ飛ばしてしまったのは気がかりではあります。

 しかしながら草の根活動を全くしないかと言われればそうではなく、既にインド野球連盟やパキスタン野球連盟、ブータン、サウジアラビア、カタール、バーレーン、UAEのドバイ野球リーグなどとも提携を結び、この地域の野球選手育成に向けて動いており、次回のLA五輪に向けての全面支援を表明しています(アフリカでも活動を行うそうです)。
他には名球会がダーモと組んでオマーン政府の全面支援を受けてアカデミー設立を目指すなど選手育成に向けて動いています。
baseball unitedが成功する為にはやはり当該地域の選手達が中心となる事が先決であり、我々ではなくこれらの国々に「野球も面白いじゃないか」と思ってもらう事が大事なのではないでしょうか。
最初はやはり当該地域外の選手らが多くなりそうですが、いずれは当該地域の選手らが大半を占めるプロ野球リーグになり、WBCにも出場する日が来ることを願っています。
興味を持ってもらうにはやはり「自国のスター選手」誕生だと思います。

 「余談」

 ちなみにブラジルがパンアメリカン競技大会で見事に銀メダルを受賞しましたが、動画ではコメント欄にて「我々の国にもプロリーグ設立を」といったコメントが多く見られました。
国際大会の重要性を改めて感じさせられますね。







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最終更新日  2023.11.26 20:19:41
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