広島カープ考察

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2025.01.09
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カテゴリ: 広島東洋カープ


『大瀬良大地』

 引き続き広島の選手を見ていきたいと思います。
今回は大瀬良投手、昨季はノーヒットノーランを達成するなど大躍進、25試合に登板して久々に規定投球回にも到達して防御率1.86を記録しました。

 まず奪三振率ですが、155回を投げて僅か98奪三振と非常に少ないので奪三振率が5.69とかなり低い水準となり、過去2年(7.15、6.45)と比べてもかなり低くなっています。
次に与四死球率ですが、52四死球で与四死球率は3.02とまずまず良いのですが、実は過去2年(2.57、1.93)と比べると低い水準となっています。
防御率1.86という成績に反して投球内容は3年間でどちらも最低の水準となっているのはかなり意外ではないかと思いますが、昨季の大瀬良は九里同様にボール球を上手く使って打ち取るというパターンが増えており、ストライク率よりもボール率の方が高いという登板もしばしば見かけました。

 それでは球威の方を見ていきますと、昨季は被安打数が118被安打と投球回数の割に非常に少ないのが特徴で、WHIPは1.08となっています。
そして被IsoPは.067とこちらも非常に低くなっており、とにかく昨季の大瀬良はヒット自体を打たれなかったと言えます。
これだけ打たれていないことを考えるとGB%が高いか、はたまたIFFBを多く打たせたのかなと思いきや、batted ballは209GB:184FB:30LD:39IFFB:5HRで、GB%は44.7%と確かにこれまでの大瀬良と比較すれば高くはなっているものの際立って高い程ではありません。

そうなってくるとやはり飛ばない球の恩恵を相当受けた可能性が高そうで、実際9・10月は24.1回を投げて31被安打と投球回数を上回り、被弾は4被本塁打と昨季合計5被本塁打のうち4本が当該月に打たれており、元の水準に戻りつつあった時期に打たれてしまっているのが少し気になるところです。

 続いて球種ですが、直球とカットボール主体の投球(それぞれ30%、36%)である点は変わりませんが、それ以外の球種(フォーク、スライダー、シュート、カーブ)を満遍なく投げ分けており、特にシュートの割合が増えています(逆にあまり有効的でなかったスライダーが減りました)。
個人的にはシュートを使う事が増えた事が球威面の良さを支えた一因ではないかと考えており、得意のカットボールやスライダーと対となる球種なので内外角を有効に使う事ができたのではないでしょうか。
これまでの大瀬良は直球やカットボール、スライダーにフォークといった投球スタイル(昨季から徐々に別の球種を使い始めましたが)で、甘く入ってしまったらしっかりと捉えられて一発を被弾する事が多いのが特徴でした。
しかしながら逆方向に曲がるシュートを織り交ぜる事で得意のカットボールも活き、甘く入っても打者のミスショットを誘発させる事ができたのではないかと思います。
飛ばない球の恩恵もありますが、配球面での変化も防御率の良さを支える一因となったのではないかなと考えています。

 最後に投球フォーム(​ youtube ​)ですが、比較対象として一昨年の投球フォーム(​ youtube ​)と比べてみたいと思います。
前田健太も同じでしたが、大瀬良も一昨年の投球フォームは体重移動のステップ幅が狭いのか上体が高い印象を受け、これも前田健太と同じく押し出すような投げ方になっているように思います。
逆に昨季の大瀬良はこれらが良くなっており、最後に投げ終わりも一目瞭然で昨季の方が良いと分かりますね(足の蹴り上がりも弱い上に右投手なのに三塁側に体が流れています)。

リリース位置はスリークォーターなので角度がないものの比較的前で離すタイプなので恐らくキレ型の球質で、そこにある程度力を伝えられたからこそ差し込めたのかな?と思います。
直球の被打率が一昨年の.280から.185へと大幅に改善したのも説明がつくでしょうか(たださすがにこれは良くなり過ぎの感がありますが)。

 飛ばない球の恩恵を多分に受けたのは確かにその通りですが、色々見ていくとシュートの活用や投球フォームの改善などしっかりと頭脳的、技術的な側面もあったのではないかな?と思います。
さすがに今季は防御率1.86といった出来過ぎな数字にはならないかと思いますが、シュートやフォークといった球種を効果的に織り交ぜて得意のカットボールをより活かした配球を継続していけばある程度の計算はできるのかも?しれませんね。
ただ珍しく夏場持ち堪えたものの終盤はさすがにバテていただけに、時折休養を挟みながらパフォーマンスを維持していきたいところです。







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最終更新日  2025.01.09 00:33:00
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