空のかなたへ

空のかなたへ

2024年04月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
おゆき18歳の冬
鷺は首をたたんで飛び真鶴は首を長くのばして飛ぶんだと知ります
古四郎とお雪の夕餉のひととき、おゆきが背中が痒いと言う。古四郎がおゆきの背中を掻く。おゆきと古四郎との情景は奥ゆかしく微笑ましく過ぎていくように思えます。ですが読みすすめるほどにおゆきは父と母を亡くし古四郎は小倉藩の剣術師範という緊張の日々を過ごしていることを知ります。読み始めは軽やかに読めますが読み進めるほどにおゆきと古四郎の穏やかな日々は緊張の日々になっていきます。古四郎は自ら負けを選んだのではないかと思います。小倉藩は熱心なキリシタンが二千人ほどもいて小倉藩主細川忠興公の庇護を受けていました。彼らは熱心に「こんてんむつす・むん地」を語り合い宣教していましたがキリシタン禁止令がでると激しい迫害を受けます。古四郎を失ったおゆきは古四郎の遺髪とロザリオだけを持ち萩に落ちのびます。おゆきは剃髪し廃寺に1人住みます。最終章は胸が痛くなります。原城の襲撃はマサダを思います。これまでも現在もこれからも世界中のいたるところでマサダが起こっています。おゆきがあべまりあを小さく唱えてこの小説はおわります。おゆき45歳。



ふくやま文学35号の「寒いのはニガテ」は読んでいて大人の無責任さに腹が立ってニガテでしたが、「狼の女房」は不思議な題名も良かったで。深い深い小説でした。ありがとうございました。文章の見直しもせず投稿します





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最終更新日  2024年04月16日 10時55分28秒
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Re:感想文はニガテ(04/16)  
もず0017  さん
お忙しいのに時間を割いて読んでいただき、
ありがとうございます(^^)

「寒いのはニガテ」、あれはobasan的には良くなかったのですね。
そういうのも教えていただけると嬉しいです。



(2024年04月16日 21時24分56秒)

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もず0017 @ Re:感想文はニガテ(04/16) お忙しいのに時間を割いて読んでいただき…

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