バークレー生のひとりごと

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東大生とバークレー生が書いた進路のすすめ

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2005.04.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
○注意

これに関しても旧第1回同様です。
ここに書いてある
「高校で学ぶということ」は、
あえて断定的な書き方で書いてありますが、
本当は、ここに書いてある事以外にも、
学ぶべきたくさんの事があると思っています。

ただ、旧第1回の流れを受けて、
あえて逆説的な書き方をしました。

いつになるかはわからないですが、
近いうちに、もう一度、
自分の真意を書きたいと思いますので、
それまでお待ちいただければ幸いです。



本当は「大学で学ぶということ」
というテーマで書くつもりだったのですが、
その前に、
私の高校教育に対する考え方を述べておいた方が、
皆さんにとっても、また、私自身にとっても、
整理して理解することが出来ると考えましたので、
今回は、日本の高校教育について考えたいと思います。




日本全国の一般的な高校生は、
文部科学省が定めたカリキュラムにそって、
一様の教育を受動的に受けます。
”受動的”と表現したのは、
定められた科目を、

(総合学習などは例外ですが)

そして、一流大学への入学を志すような優秀な高校生は、
”一様な”文部科学省指定の教科書に加え、
受験対策用のハイレベルな高校の授業を受け、
かつ、学校が終わった後は予備校に通い、
万全の体勢で受験対策に臨むわけです。

しかし、これらのハイレベルな受験対策も、
”受動的”な教育の域を出ないと私は考えます。
なぜなら、有名高校に通っている高校生は、
学校に行けば、ハイレベルな授業が”与えられ”
予備校にお金を払って入学すれば、
ハイレベルな授業が”与えられる”からです。

結局、すべて受動的に受け取る教育なわけです。


そして、こういう現状を改善するべく
既存の授業科目の枠にとらわれず
”能動的”な学習姿勢を強化するという目的で、
平成15年から高校のカリキュラムの中にも、
総合学習の時間が取り入れられたのです。

もちろん、
”受動的”な教育制度を変革しようとする意味では、
歓迎されるべきことなのかもしれません。
しかし、これらの総合学習は、
小学校と中学校だけで十分ではないかと、
個人的には思っています。
(総合学習についての議論は、また別の機会に)

つまり、
あえて誤解を恐れずに言うならば、
高校教育に関しては、
”受動的”な形態のままでいいと私は思っています。
(ただし、講義をただ聞くだけという
 ”受動的”姿勢は改善すべきです。
 アメリカの高校生の能動的姿勢をぜひ見習うべきです)

なぜなら、高校生の段階では、
決められた科目の決められた範囲内で、
”与えられたもの”を的確にこなすという基礎能力を、
大学受験勉強を通じて、
出来うる限り高めるべきだと考えるからです。

確かに、長い目で見た時、
現実の社会では、
自分で”能動的”に今何をすべきかを見つけ出し、
それに対するアクションを起こす
”能動的”な能力が必要となります。
いつまでも”受動的”な姿勢のままでは、
社会に置いてけぼりを食らうことになります。

しかし、実際のところ、
”与えられた”ものすら”消化”出来ない人間は、
実際に”能動的”に自分がやることを見つけたとしても、
それを”消化”することは出来ないと思うのです。

もちろん、社会に出た後、
自分が見つけたものを
”消化する”能力を伸ばす事は十分可能でしょう。
しかし、それは、早かれ遅かれ
必要となる能力なわけですから、
大学受験を通じて、
高校生の早い段階から身につけるということは、
非常に効率的な戦略だと考えるわけです。


では、その基礎能力とは、
具体的には一体何なのでしょうか。

それは、一流大学に入るための受験対策で、
高校生が磨くべき能力を考えれば、
すぐに理解することが出来ます。

まず一つ目が、
与えられた大量の情報の中から、
必要なものを見つけ出すための情報処理能力。

二つ目が、
その情報を消化し、
使える知識に変化させるための思考力。

そして、最後が、
その知識を出来るだけ多くインプットし、
効率的にアウトプットするための記憶力。

以上の3つの能力が、
大学受験に必要で、
かつ、高校生が磨くべき能力だと思っています。

そして、これらの能力は、
大学受験でのみ生かされる能力では
決してありません。

例えば、次回お話しする予定の
大学や大学院での学問のクオリティを
根底から支える基礎力となるのは、
この3つの能力に他なりません。

また、これらの能力は、
学問の上だけで生かされるというわけではなく、
先ほども言ったように、
大学卒業後、実際に社会に出た時に
大いに役立つ能力なのです。
おそらくは、どのような職業であったとしても、
これらの能力は必須と言えるのではないでしょうか。
だからこそ、
私はこれらの能力を基礎能力と呼んだのであり、
また、一流大学生が、
社会に出た後に活躍する確率が高いのは、
これらの基礎能力を、
大学受験時に身につけたからだと私は考えています。


確かに、現状の”受動的”な高校教育制度には、
詰め込み教育の弊害など、
議論の余地は大いにあるとは思います。

しかし、私が高校教育に関して
結論として言えるのは、

高校時代にやるべき事は、
社会人としての基礎能力であり、
大学で学問する上での基礎力となりうる
・情報処理能力
・思考力
・記憶力     を鍛えるために
大学受験に真剣に取り組むことだと思います。

自分自身が現役・浪人時代を通じて、
必死に受験勉強したから言うわけではありませんが、
受験勉強で養った基礎能力がなければ、
英語もろくにしゃべれなかった僕が、
UCバークレーに入学することはなかったと思います。


次回は、いよいよ本題である
「大学で学ぶということ」に入っていきます。





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Last updated  2005.04.24 19:28:21
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