PR
Keyword Search
Calendar
Freepage List
▼宝探しツアー▼
ビュッフェで相席になった、ご夫婦がいらした。頭にベールのように
スカーフをしている、アラヒフの日本人奥様と、中東系の年下のご主人。
御主人がお皿を持って帰ってくると、サラダばかり。
「またぁ、そんな物ばかり、ほら、キャベツの芯が入ってるじゃないのー」
「キャベツノシン、アマクテオイシイヨ」
そんな夫婦の会話の後、私達を見て奥様が言った。
「大丈夫だって、言っても、聞かないんですよ。何のお肉か解らないからって」
私は、『ああ、宗教の事を言ってるんだな』と、すぐ理解した。隣の男の子も理解した
らしく、奥様のスカーフを見ながら
「奥さんも、同じ宗教なんですか?」と聞いた。
「いいえ。私は極普通の曹洞宗の檀家ですよ。あぁ、このスカーフね。外国に来た時
くらいは主人に合わせてあげたくて。でも、私は何のお肉でも食べますよ。ほら、これ、
鶏肉だ!ね、美味しいよ。大丈夫だから、これ、食べなさい」
「ウウン。イイノ。ボクハ、ヤサイヲ、タベルカラ」
すると、大学生の男の子がスックと立ち上がり、お皿を持って帰ってきた。
そのお皿を、ご主人の前に差し出し
「どうぞ。かっぱ巻きと、たくわん巻きです」と言った。
ご主人は嬉しそうに笑顔で
「アリガトウ!」
その後、大学生の男の子は、たくわんの由来について、ご主人に説明を始めた。
私も知っていたけど、日本のたくわん和尚が修行の一汁一菜の為に漬けたという
話が、中東の誤解されがちな宗教を重んじている事とリンクして、このご夫婦との
距離が近くなった気がした。
続きは明日、ドキドキした話で(恋のドキドキじゃぁ、ないんだな。残念ながら)