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ホタテの貝柱のソースに何が合うか、輸入食材屋瓶詰め棚を眺めていると日本のメーカー(青梅市)のワサ・ボーノという商品が私を試してと主張する。原材料の表示を見ると松の実、ニンニク、オリーブオイル等わさびをバジルに置き換えれば、全部ジェノベーゼソースの材料である。だから商品名もイタリアンっぽいのだろう。
イタリアンのソースの使い方で直接かけないで、白地の皿の素材の周りに絵を描くように配置される。あれはわれわれが普段居酒屋で焼き鳥の皿の脇にわさびや七味を盛る行為に似ている。かくしてこのワサボーノもイタリアンのソースとして十分成立するのではないだろうか。
とりあえずホタテで試してみる。ややニンニク味が強いのが気になったが、素材の甘みを殺さず、ドライな白ワインとの相性もよく、後味・余韻とも申し分ない。これはタコのマリネとしてもいけるかもしれない。白身魚でもいいが鯛や平目は高いのでわさび醤油でやっぱり食いたい。
前からワサビで気になっていたのだが、脂が乗っている魚にはこういう本山葵でなく、大根・ラディッシュ系の西洋ワサビがあう。もともとホースラディッシュなんて肉の薬味である。チョリソ(豚肉のソーセージサラミ)にワサボーノをあわせてみたが味がマッチングしてない。これはワサボーノが本山葵の葉を主原料にしているからであろう。それと豚の脂とオリーブオイルはくどい。
それとチョリソには別の香辛料が入っている。メキシコのチョリソであれば唐辛子が使われているが、スペインのは唐辛子でなくパプリカである。適度の酸味とスパイシーさがあるが辛味はない。メキシコ産には必要ないが、もしかしたらスペインのチョリソにはラディッシュ系のワサビがいいのかもしれない。
てなことを考えながら飲んでいた。