ハイネの森

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2025.02.26
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夜もすがら 物思ふころは 明けやらで
       閨のひまさへ つれなかりけり
            俊恵法師


俊恵法師 (1113-没年不詳)の歌。

俊恵法師(しゅんえほうし) は平安時代末期の歌人で、奈良東大寺の僧だった人物なので、“ゆかりの地”は 東大寺 にした。




最近はインバウンド様が多いので、鹿せんべいは飽きるくらい食べているかも。 



国宝南大門 には 「大華厳寺」 と扁額がかかっている。
この南大門が金剛力士像と共に竣工したのは1203年。(初代は平安期に倒壊している)
1113年生まれの俊恵法師は90歳まで生きていなければ、この門を見ることはできなかったが、ほぼ同じ時代を生きていたと感じることはできる。



南大門の仁王さん、南大門金剛力士像(国宝)。





高さは8m以上。運慶や快慶がたった69日で造った像だ。
焼き討ちからの再建で、納期までが短かったんだろうな。



俊恵法師の父は源俊頼、その父は源経信。

源経信は、
71番 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く

源俊頼は、
74番 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ 激しかれとは 祈らぬものを

と、祖父、父、俊恵法師と三代にわたって百人一首に選ばれている。


入堂料800円を納めて大仏殿へ。

大仏殿(国宝)は江戸時代に再建されたもの。
大仏殿前センターにある八角燈籠は東大寺創建時、奈良時代のものだ。幾度の戦禍や災害を乗り越えた、これぞパワースポットかもしれない。

大仏さん



大仏さんの向かって左側には虚空蔵菩薩坐像(重要文化財)。


ダンナ大喜び。
丑年のダンナの守護本尊は虚空蔵菩薩で、虚空蔵菩薩のお寺さんに行きたいねぇと話して一週間で思いがけず出会うことができた

二月堂のほうへ行ってみよう。

鐘楼(国宝)と梵鐘(国宝)




二月堂(国宝)


江戸時代に建てられたもの。


ここからの眺めはいい。


ここから火の粉をまき散らす「お松明」は関西に春を告げる行事。
“お水取り”と“大相撲の三月場所”のニュースを聞くと、春が来たや~んと感じる。


もうすぐ“お水取り”ね。



俊恵法師は東大寺のどのあたりに居たのだろう。

京の白川に「歌林苑」という歌人たちのサロンを開いていたそうなので、主に都にいたのかしら。

俊恵法師は「方丈記」の作者 鴨長明の師匠でもあるそうだ。



東大寺
奈良市雑司町406-1





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Last updated  2025.02.26 12:00:14
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