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村松克哉

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2024年02月17日
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カテゴリ: 経営



 野球のWBCで世界一に輝いた栗山英樹が経済界のトップを直撃、日本の未来を考える。1月に放送された「栗山英樹THE TOP INTERVIEW」を NHKの再放送で見ました。第一回はファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏。少子高齢化が進む日本において、もはや、国内市場は縮小していくだけで椅子取りゲームでしかなく、成長するには海外市場で活路を開くしかありませんが、その先頭を走っているのがUNIQLOなのだと思います。柳井氏は冒頭に戦略という言葉は嫌いだ、覚悟のほうが大事と言っていました。世界一になるという覚悟と個々に強くなければ全体が強くならないという話が印象的でした。少子高齢化社会を迎えた日本は、もはや国内市場をあてにしてはいけない。世界に目を向けていかなければ、成長はないのは明白です。世界一になるという覚悟をもっていかなければならないという言葉は、縮小均衡を選ぶ企業が多い、今の日本企業に一番必要なことだと思いました。
 意外と感じたことは、リーダーシップを語ったところでした。柳井氏自身がカリスマ的リーダーシップの典型だと思っていたのですが、柳井氏の考えるリーダーシップは違っていました。人は裸の王様になりたがる。自部署のことだけ一生懸命ではダメで会社全体を見る目を持っていることが必要。横一線でリーダーを作っていかなければならない。会社の中のいろいろな問題を自分の問題と捉えなければならない。自分の人生、小さな成功を目指しても仕方がない。一生をかけてやることを早く決めて努力することが必要ということでした。リーダーひとりではダメで、みんなが協力しないと勝てない。そのためにはひとりひとりがリーダーシップを持っていかなければ強い組織、会社にならない。全員同格で、横一線で勝ちに行く姿勢が大事。強い会社は、全員一緒、全員が超一流、人選がすごいということでした。
 能力を育てるか、人を外から引っ張ってくるか。能力だけではだめで、その能力が組織にフィットしないといけない。自前で育成したチームは強い。よそから強い選手を連れてきたチームは弱い。育成して組織を強くしていかなければならない。部下に自分の人生がよかったと思うようにしてあげないといけない。失敗した部下、悩む部下には、「自分で考えろ」が基本。失敗したと思っていない人が多い。正確に伝えてあげるのが一番いい。それから自分で考える。どのように自分は変わるのか。本人が変わらない限り、同じ失敗を繰り返す。現実は連戦連敗。それくらい厳しくみる。自分一人でできる仕事はない。人材育成は、型にはめるのではなく、その人の長所にあった環境をつくってあげることが大事。会社全体が良くならない限り、自分の将来はないと思わないといけない。全員がリーダーにならないと自分の人生が面白くならない。
 統計によると7割の若い人たちは管理職に魅力がないと考えているらしい。柳井氏は、管理職は必要ないと考えていました。管理という言葉がいけない。情報は自分で取りに行く以外ない。上司は気づかなければならない。悪い話が全然聞こえてこない、自慢話ばかりするような人はいい人でない。これからのリーダーは、ビジョンを持つこと。将来、こうなる、こうなりたい、こうなれると言えるリーダーにならなければならない。トップダウンあってのボトムアップ。若い人には、希望をもって生きてもらいたいということを言って番組は終わりました。自分自身を知ること、自分は何をやりたいのか、そこにたどり着くにはどのようにしていくのか。それを早くから覚悟を決めて取り組む。会社を動かしていくのはひとりひとりの姿勢が大事で会社はその環境を準備し、育成して組織を強くしていくことが大事なのだと思いました。





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最終更新日  2024年02月17日 08時50分11秒
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