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2008年09月15日
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カテゴリ: 松本零士関連
2008.08.11付駄文 でもお伝えしましたが、少年画報社文庫版『銀河鉄道999』に待望の続刊が出来しました。今回文庫化したのは一般に「エターナル編」と呼ばれる『999』の第2部。「ビッグゴールド」誌他、小学館のビッグコミック系各誌に掲載されてきた分です。

1981年の第1部「大アンドロメダ編」終了から15年、1996年に復活した『999』第2部。
第1部の掲載期間(1977年~1981年)を考えればそろそろ完結していてもおかしくないところなんですが、掲載誌をめぐる数奇な運命、著作権関係の裁判問題、松本先生の大学教授他要職への就任などのため、第2部はコンスタントに新作を発表する場もなく、現段階では未だ完結しておりません。
しかも2003年には松本零士画業50周年作品『銀河鉄道物語』が『999』から派生したため、状況はさらに複雑さを増しています。

こうした状況が今回のSGB版発行によって打開されればよいのですが、あくまでも今回の発行は『銀河鉄道999』アニメ化30周年記念の一環のようですので、あまり期待は出来ないところです。

今回発行されたSGB版13~18巻は、結論からいうと、BCG版の15~21巻をそのまま収録したものです。あぁ、やっちゃったなと。前回も書きましたが、今回の文庫化は「ビッグゴールド」誌掲載分であるBCG版19巻まで、つまり「惑星大アマゾン・命の讃歌」までにしておいた方が良かったのではないかと思います。そこが一番区切りがいいし、一応の最終回だから。BCG版20巻以降は「作品統合」の流れがより一層進み、複雑化して行きますし、何よりも完結していませんので。ま、そこまで作品内容を検討した上で文庫化を進めたわけではなく、安直に現在刊行されている単行本を文庫化しただけなのでしょうが、フリークとしてはそう思ってしまいますね。

2005.03.30付駄文 でも書いたのですが、実はBCG版20巻と21巻の間に1話単行本未収録のエピソードがあります。このエピソード「涙の表面張力」は『銀河鉄道物語』の派生以前のエピソードなので、収録の順序としては「始発駅『運命』」の前に収録しておかないと読者が混乱してしまうのです。

「涙の表面張力」以外にも、『999』には単行本未収録のエピソードが5話あります。やはりあえてこの時期に刊行するからには、これらのエピソードを組み込んで編集するべきだったと思いますね。一度派生した『銀河鉄道物語』をうまくまとめて、『999』の本筋に復帰するのに不可欠なエピソード群でしたから。鉄郎と昇太が硬く握手をするエピソード「宿命の友人」はぜひとも多くの人に読んでいただきたいですね。





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最終更新日  2008年09月16日 01時23分01秒
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