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2020.12.30
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テーマ: 読書(10232)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



なかよし別居のすすめ 定年後をいきいきと過ごす新しい夫婦の暮らし方 [ 松場 登美 ] ​

本の目次・あらすじ


第1章 なかよし別居はいいことだらけ!
第2章 なかよし別居前夜
第3章 それでも夫婦でいる理由
第4章 子どもはどう思った?なかよし別居
第5章 なかよし別居のすすめ

引用



(略)
離婚して別の人生もあれど、またそれは大変ストレスなことです。夫婦というのは互いの間にある見えないけれど、大切なものを信じて続けていくことでしかないと思います。


感想


2020年読書:241冊目
おすすめ度:★★★

いろいろと思い悩むことがあり、「離婚しようかな」って思っていて(割と頻繁に思うのですが)、家に置いてあったこれを読んだら、「ああ、私が今欲しかった言葉が書いてあった」という感じ。
本を読んでいると不思議とそういうことがある。今のこの時、私のためだけの言葉が書いてある。

群言堂 (石見銀山に本社を置く、服飾…会社…??)の創始者夫婦。
群言堂、百貨店でお店を見たことがある。すてきな店名だと思っていた。
歳を重ねた二人が、同じ町内で別々の家に住んでいる。
来し方、行く末についてもそれぞれ(妻が語り、夫が語る形式)話していて、同じ出来事についても視点が違っていたり、同じだったりして面白かった。

結婚する時、夫に「隣の家に住んだらだめだろうか」と言ったことがある。
「経済的でない」「そもそも結婚する意味がない」と断られたけど、私はひとりでいるのが好きなので、理想的な夫婦の距離感が「隣の部屋」くらいなんですよね…。
ずっと一緒にいられると、すごいストレス。
でも夫はそれがまったく気にならない人。
たまに「うがああああああ!!!!」って発狂しそうになる。

歯医者の待合室で、たまたま「 おかべろ 」を流していて、ぼーっと見ていたらSHELLYさんが離婚してシングルマザーになったということを話していた。

これまではどこかに「夫がどう思うか」ということが頭にあった。行動をあわせていた。
でも今は、自由だ、何をしてもいいんだって。
その時「羨ましい」って思ったんですよね、私。
角田光代さんの『坂の途中の家』という本を読んでいた時でもあって、色々と感情が渦巻いていたところに、ぽん、と押し出された気がした。

ちょうどその夜、些細なことで言い合って、夫に「どうしてそんなふうに言うのか」と訊くと、「ちゃんと言ったとおりにしないからだ」って言われて。

私はどうして、この人の言うことをきかなくちゃいけないんだ?
私は職を持ち、自分で自分と子どもを養えるくらいの稼ぎがある。
別に、この人と一緒にいなくても、自由に生きていけるんじゃないのか?
この人はいつも、ブレーキを踏む。安全な徐行運転だ。
でも私はたまに、思い切りアクセルを踏みたくなる。
You say "NO", I say "YES".

で、「もう無理じゃない?ずっと我慢できなくない?」って思っていた時にこの本を読みました。
「ああ、別に夫婦だからってずっと一緒にいなくてもいいんだよな」って思ったし、「自分にとっての完璧な相手」を求めるのがすべてじゃないよな…と思った。
夫にダメ出しされるとそれ以上の力を発揮できる、というところがあって、確かにそれは私にもある、と思ったり。
いつも不安で、自分の選択に自信がない。
だから、大胆な行動に出る時に「どうせ失敗するよ」とか「出来ないよ」「駄目だよ」って思う自分がいる。
その時、夫がその臆病な自分を代弁してくれるんですよね。
で、そうなると俄然私はやる気になって、挑戦しちゃう。「見てろよ、このチキンめ」って(笑)。
私はブレーキが壊れた車みたいなもんなので、この人がいてくれてちょうど良いのかもな…と思ったり。

ただ、歳を取って退職したら別々で暮らしたいんですけど…!!!
隣の家くらいで…!

どこまで一緒に行けるかは分からないな、と思ってる。
それは、ずーっと思ってる。

くだんの言い合いの後、夫は子どもを連れて実家に遊びに行き、私に1日自由な時間をくれました。
(ああ、この「くれた」というのがもう嫌なんだけどね!)
買い物に行って、家ですきなものを食べて、録画した映画を見て、本を読んで。
でも、一人だと「いつ帰って来るのかな」とそわそわしてしまう。「何してるのかな」って。
きっとその繰り返しなんだろう。

『未来のうてな』という漫画で、空(うつほ)に縛られていた聖(ひじり)が、最後に「愛しているからずっと傍にいたんだよ」って言うんです。
その言葉を最近、思い出している。


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最終更新日  2020.12.30 09:46:26
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