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2021.01.06
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テーマ: 読書(8283)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



あるものでまかなう生活 [ 井出 留美 ]

本の目次・あらすじ


第1章 「あるのにつくる・売る・買う」のはなぜ?
1 「あるものでまかなう」というニュー・スタンダード
2 なぜ、あるのに買ってしまう?~「新商品・限定品」だから
3 なぜ、あるのに買ってしまう?~「賞味期限切れ」だから
4 なぜ、あるのにつくって・売ってしまう?~「欠品ペナルティ」があるから
5 なぜ、あるのにつくって・売ってしまう?~「3分の1ルール」があるから
6 なぜ、あるのにつくって・売ってしまう?~「捨てる方が儲かる」から
7 「あるのにつくる・売る・買う」で生まれる食品ロス

9 ハードロー(法律)よりソフトロー(社会のニーズ)
column1 給食以外には転用できない「給食パン」!?

第2章 これからは「あるものでまかなう」食
1 「足りないものだけを買う」という生き方
2 冷蔵庫にあるものを使う「おうちサルベージ」
3 デンマーク発祥の「賞味期限切スーパー」
4 古くて新しい消費のカタチ
5 “あぶる”ことでおいしくなるもの
6 “寝かせる”ことでおいしくなるもの
7 「歩いて行ける範囲で暮らす」
8 「もったいないメニュー」の豊かな食事
Tips

・ごみ処理機んには助成金も。生ごみは乾燥させて捨てる
・ダイエットと同じ。はかるだけで食品ロスは減る!
・ペットボトル水は賞味期限切でもOK。品質ではなく内容量の問題
・買い物は小腹を満たしてから
・スーパーでは肉・魚コーナーから見て回る

・卵の賞味期限。10度以下で保存すれば2カ月
・バナナはあえて茶色い斑点があるものを
・切り方ひとつで野菜の無駄が減る
・調味料を上手に使い切るコツ
・野菜を長持ちさせるなら「超カンタン乾物」
・食卓に香りをプラスで“ちょっとステキ”を演出
・きゅうり、キャベツ、もやし。捨てないひと工夫
・「残りそうならこれに使う」のお決まりを用意
・「もったいない」こそ「もったいない」
column2 イギリス手は賞味期限を“延長”
column3 「たったひと口」で捨てられるサンプル品
「あるものでまかなう」食のブックガイド

第3章 これからは「あるものでまかなう」暮らし
1 備蓄食品は食べて買い足す「ローリングストック法」
2 「ずく出す」長野県。野菜の摂取量とゴミの少なさが全国1位の理由
3 マンション住まいでもOK。コンポストですがすがしく暮らす
4 バナナの葉はすぐれ物。意外な自然素材は日本にも
5 竹皮、経木、風呂敷。昔ながらの包装材と共にある暮らし
6 間引かれた木も循環
7 捨てていたりんごでお菓子、柿の皮で化粧品。もったいないの製品化
8 シーツも本も。修理・修繕すれば「またあたらしいいのちを生きる」
9 必要とする子へお供えのおさがりをおすそわけ。「おてらおやつクラブ」という試み
10 「ごみ」を資源として活用。究極の「あるものでまかなう」暮らし
Tips
・ハンカチでマスク。手持ちのもので自作すればストレスなし
・「古物商許可」を取って古本を販売
・Gパンをスカートに。別のものに生まれ変わらせる「アップサイクル術」
・“歴史あるもの”を日常に取り入れる
・職人の技術を伝承する
・日本の電灯「金継ぎ」で器がよみがえる
・家や職場で使う電力を自然エネルギーに換える
・眠っているエコバッグは家で使い尽くす
・「古切手」を眠らせない
・最後まで使い切る~短くなった鉛筆は鉛筆ホルダーで再生
・最後まで使い切る~水も循環
・最後まで使い切る~古新聞は万能
・最後まで使い切る~「紙」の再利用術
column4 「食品ロスを減らすと経済は縮む」は本当?
column5 「フード・マイレージ」という指標
「あるものでまかなう」暮らしのブックガイド

終章 あるものでまかなう生き方・働き方
1 自分の中に「あるもの」を活かし切る
2 人も野菜も規格外
3 「半分はわたしに、半分はあなたに」
4 「捨てないパン屋」さんの挑戦
5 「目に見えないもの」があってこその存在
6 まず私たちにできること―「買い物は投票」
「あるものでまかなう」生き方・働き方のブックガイド

おわりに

引用


「ずく」とは、気力や根気に似た意味ですが、標準語で同じ意味を持つ言葉は見当たらないようです。「ずくを出す」は、「面倒がらずにやらなきゃいけないことをやる」といったニュアンス。

(長野県の方言「ずく」について)


感想


2020年読書:248冊目
おすすめ度:★★★★

著者は、食品ロス問題のジャーナリスト。
ライオン株式会社家庭科学研究所→青年海外協力隊フィリピン食品加工隊員→日本ケロッグ株式会社広報室長→東日本大震災の食糧支援の廃棄問題から、株式会社office3.11を立ち上げる。
議員立法「食品ロス削減推進法」成立に協力。
…と、すごい感じの人なんですが、内容は卑近なものが多く、分かりやすく平易で読みやすかったです。

知らないことがたくさんあったし、「私別にそんなにしてくれなくていいのに」と思ったものがたくさんあった。
賞味期限の安全係数。国の基準では0.8以上~1.0未満を使うことを勧めているが義務ではない。企業によってまちまち。これにより10カ月食べられるものの賞味期限が3か月になったり8カ月になったりする。むしろ「安全係数は0.8です」とか書いといて欲しいわ…。

「3分の1ルール」は数年前にニュースで取り上げられていて知った。
賞味期限の3分の1を過ぎたら納品出来ない。こんなアホなことある?3年賞味期限あるやつとか、あと2年あるやん!
そんなに短くなくていいよね?

「欠品ペナルティ」は初めて知った。
欠品粗利保証金。メーカーが品切れになったら払わないといけないらしい。
いや、たまに売り切れても納品できなくても仕方なくない…?なかったらないで…。
(いや実際それ買いに行った時は「もー!」となるんだろうけど、それが普通になったら別にいいと思うんですよ。でもその時に別の商品買っちゃうから機会損失になるんかな…。)

日付後退品・日付の逆転(先に納品した商品の方が賞味期限が長い場合、それより短い商品は納品出来ない)というのも、「え?」っていう感じ。
たぶんほとんどの人は知らないし、気にもしていないと思うんですけど…。
私生鮮食品以外の使い切れそうなやつは賞味期限見ないで買うけど…。

ヨーロッパの「バイイング・フロム・アルチザン(職人からものを買え)」。
これ、日本ではもうほとんど無くなっている気がする。どこで買えばいいのか分からない。
直売所?道の駅?むしろインターネット直売?

私はほとんど食品ロスを出さない(腐って捨てる、賞味期限が切れて捨てる)ということをしないのだけど、この間ジャムにカビ生えさせて捨てた…。
これは、安かったから大瓶を買ってしまったため。使用量を超えていた。
もっと早く料理に使うなりすればよかったし、そもそも小さいサイズを買えばよかった。
皮やヘタを捨てる時に気になる。ごみ処理機が欲しい。自治体から助成が出るし、ごみも減るし臭いも気にならないし、買いたい。
毎日出るごみの量にびっくりする(特に子どものおむつ)。こんなにもプラスチックを多量に消費していることに驚く。どうすればいいのかな。

たぶん今までのやり方とか暮らし方って、もう限界だし続けていけない。
本当はみんな気付いている。ずっと分かってた。
今そっちにみんなで舵を切っている途中。
その時に絶対そっちに進む方がいいのは分かっているのに、「経済は?」っていう声が出てくる。
それって山の木の実全部とっちゃうまでやめない、みたいなことだよな。
もう、実らなくなる。
だから若い世代が怒っているのはとてもよく分かる。
お前たちは私たちに、不毛の地を残すつもりなのか。
「でも、経済も大事だ」
けど、今のやり方でないと駄目なんだろうか?ほかの方法があるんじゃないか?
代替案、プランB。ソフトランディング。
少しずつ、世界が変わって行っている。
自分も変えなくては。

リサイクルペーパーで出来た名刺って、色々あるんですね。
名刺作るとき、これにしようかな。
本の中で紹介されていた、折り鶴で作られた名刺。
検索したら「 おりづる再生プロジェクト 」がでました。
授産施設で作成し、寄付も出来る。こういうの、良いな。
私もいい歳した大人だから、こういうことを考えたい。
循環の中に、自分を置くこと。ただ与えられる/消費されるだけじゃなくて。

紹介されていて気になった本



捨てないパン屋 手を抜くと、いい仕事ができる→お客さんが喜ぶ→自由も増える [ 田村陽至 ]

​​
丁寧を武器にする なぜ小山ロールは1日1600本売れるのか? [ 小山進 ]

これまでの関連レビュー


2020.05.29  寂しい生活 [ 稲垣 えみ子 ]
2020.08.01  もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓 [ 稲垣えみ子 ]
2020.11.02  海洋プラスチックごみ問題の真実 マイクロプラスチックの実態と未来予測 [ 磯辺 篤彦 ]
2020.12.28  マッキンゼーが読み解く食と農の未来 [ アンドレ・アンドニアン ]


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最終更新日  2021.01.06 05:51:33
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