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2023.02.25
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テーマ: 読書(8559)

本のタイトル・作者



外国語をつかって働きたい! [ 小島さなえ ]

本の目次・あらすじ


プロローグ 「言語はツール」問題
第1章 私の就活物語
第2章 言語サービス会社(通訳・翻訳会社)のお仕事
第3章 派遣の翻訳スタッフ時代
第4章 大学職員(学生係・国際交流課)のお仕事
第5章 外国語をつかうお仕事いろいろ
エピローグ やっぱり語学が好き

引用




言語を仕事のツールの一つとして活用する人
私生活で趣味や教養として楽しむ人もいます。
どんな形であれ、言葉を学んで人生が豊かになったと
その人自身が感じられたらとっても素敵だと思います。


感想


2023年038冊目
★★★


著者の実体験コミックエッセイと、インタビューエッセイ。
ちょっと古めの実直な絵柄で、こういう真面目な内容にはぴったりの絵柄。

著者は、もともと美大へ行きたくて、画塾へ通っていた方。
高校2年で、絵は無理だと思い一般の四大へ進路変更。
大学では中国語を専攻し、1年間中国へ語学留学。
卒業後は、言語サービス会社に2年3ヶ月勤務。
その後、派遣会社で翻訳スタッフとして自動車メーカーに約2年勤務。
大学事務職員として6年間勤務した後、イラストレーターに。

そういう経歴の方の話がまず面白くて、「へええ!」と思いながら読んだ。
この方、中国語だけでなく英語も出来るので、すごい。

言語サービス会社では、通訳・翻訳・校正者はTOEIC900点台。

…私、もうちょい頑張れば(現在870点)いける…?

後半は外国語を使うお仕事紹介インタビュー。
英語を使う仕事って、翻訳、通訳、旅行会社、空港勤務…くらいしか思いつかなかったけれど、色々あるのね。
本で紹介されているのは、実務翻訳者、翻訳文学編集者、司法通訳者、日本語教師、通訳ガイド、製造業の工場SE、商社の海外駐在員、製造業の人事担当。

一番私が「いいな!」と思ったのは、翻訳文学編集者。あああ、好き×好きの相乗効果だよ…。

洋書 "Red, White & Royal Blue"、すっかり停滞しているけど、読み切ろう…。うん。

著者が、語学力ではなく「パソコンスキル(エクセル、マクロなど)の知識が系統だって基礎から固められていることに助けられてきた」とあって、「それな」と思った。
まさに私、基礎固めが出来てないくてグラグラの状態。
私は入社するまでエクセルを使ったことがなくて、我流で本を読みながらなんとか操作出来るようにはなったけど、いまだに出来ないことがたくさんあって、マクロとかさらさらっと組めたらさぞ作業効率が上がるだろうにな…と歯がゆく思っている。
これはあれだな、時間を取って勉強したほうがいいな…。
なにはともあれ、業務に直結して一番効果が如実に現れる勉強だし、汎用性が高い。
ちょっと勉強しよう…。うん…。

著者は外国語を直接使う仕事ではなく、イラストレーターになった。
けれど翻訳的な思考(相手の言葉を理解し、他の人にも伝わる形に出力する)は今の仕事にも生かされているという。

いやあ、中国語と英語が出来るイラストレーターって引く手あまたなのでは…。
だってめちゃくちゃええやん…。
この方の絵、ほんと企業や参考書みたいなのに向いてる絵柄だし(どうでもいいけど手の形の書き方がきれいで好き)、引き出しが幾つもあるって良いなあ。
得意×得意の掛け合わせって、オリジナルになるんだな。
その人の売り。その人しかできないこと。
私のそれって、何なんだろう…。

友人は、私が「内容をわかりやすく簡潔に伝えること」に長けていると言う。
それに英語を掛け合わせたら、やっぱり先生とか?と思う。
ただそれが向いているかどうかは別として、という話なんだけど。
やってみてあかんかったら辞めてみたらいいんだよね。
現実問題として私が出来そうなものリストに入っていることが大事。

日本語教師も憧れるけれど、この本を読んでいると(というか、他国で日本語教師をやるという選択肢は目からウロコだった)条件も厳しいんだなと思う。
どちらかというと、わたしは英語教師より日本語教師(国語教師)向きなんだよ…。
そしてそれなら今すぐにでもやってみることが出来る、のだ…。
そしてたぶん出来るだろう自信もあるのだ…。
それでいいのかは別として。

一生に一度は、自分が身につけた語学の力で働いてみたい。
そんなことを思う。
夢物語みたいに。

今の会社でそういう条件が得られたら一番良いんだけど!



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最終更新日  2023.02.25 00:00:18
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