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「みんな自分は働きすぎだ、でも、もっと稼がなきゃと言う」ジョージは僕に言った。
「そんなことをして何になる。できるだけ少ない金で暮らして、家族といっしょに過ごしたり、トルストイを読んだり、本屋をやったりすればいいじゃないか。ばかな話だ」
「貧しい人々を見ろ、シングルマザーを、囚人たちを見ろ。文明を測る基準はそこにある」
僕は水面すれすれに飛んでいった一匹の蜂が海に呑みこまれるのを見た。そこまで泳いでいき、水から救い出そうとしたが、刺されるのが怖かった。(中略)いつもこうだ、岸に戻りながらそう思った。いつだって善意はあるのに、充分なことができたためしがない。
174.モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋… 2023.08.09
170.読んで旅する海外文学 [ 重松理恵 ] 2023.08.04
138.本屋、地元に生きる [ 栗澤順一 ] 2023.06.27