臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2016年05月26日

★大型M&Aが成立。那須高原にある藤和那須リゾ－ト★

カテゴリ：リゾート

報道によれば日本駐車場開発が子会社を通じて藤和那須リゾートの全株式を取得する。
日本駐車場開発は、子会社の日本テーマパークを通じて、藤和那須リゾート（栃木県那須郡）の全株式を取得することを発表した。取得日は2016年5月31日。1円。

M&Aと言う手法を使い、懸案だった那須高原のテ－マパ－ク事業からようやく撤退が出来る体制となり、本業に資本や経営資源を投入できるメりットが生まれた。

「日本駐車場開発は、今回の株式取得により、那須エリアのテーマパーク、別荘運営などを通じてインバウンド顧客の創造に努めるとともに、雇用創出、定住者の拡大など、地方創生のモデルケースとなることを目指す。」としている。

雪が降る地域のテ－マパ－ク事業やゴルフ場経営は、冬場に顧客がばったり途絶えてしまうため経営を維持するには無理がある。

ゼネコンの藤田という大企業傘下といえども、藤和那須リゾ－トは長年業績の不振に悩んできた。
赤字を垂れ流してきた部門が無くなればマンシﾖン分譲事業に特化できるからその効果は大きい。

藤和那須リゾ－トも経営母体が代わることで変化が期待できる。
広大な敷地や遊園地施設も含め売買価格は１円だ。
含み赤字を相殺する形の会社売買は、売り手も買い手も双方にとってメリットが大きい。

しばらくなりを潜めているが、不動産業界のM&Aはこれから活発化してくるだろう。
弊社も現在交渉中の案件がある。不動産と賃貸管理を行っている会社で相手の希望は全株式売買で１０億円。
売り上げは年間５億円の会社だ。売手会社の資産と負債、成長性をこれから詳しく精査して買収するか、断るか答えを出します。

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