ETの未来主義ブログ

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2007.12.21
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第3部中国大動乱

2.改革開放

本題の前にきょうの感想を 。「 社会保障国民会議 」が来年1月に発足するそうです。
福田さんの提唱らしいのですが、政党だけでなく経済人や労組なども入って年金など
の問題を話し合おうというものです。ホンネは対立する民主党との合意形成が狙いの
ようですが、良い発想だと思います。この問題を経済財政諮問会議に任せる今のやり
方がおかしいのです。年金や医療、少子化などは経済問題ではありません。日本人の
生きかたの問題です。ただ民主党は乗らないかもしれません。それより総選挙に持ち
込んで一気に政権をとろうという狙いでしょう。


もともと中国は資本主義社会

 中国の改革開放は歴史の必然であった。はるか昔の中華帝国にまで遡る必要はない。
清王朝が倒された1912年、孫文によって中華民国が建国されたのであるが、その
ときに中国は既に資本主義の段階にあった。第一次大戦期には工業が花開いていた。
農産物や日用雑貨がヨーロッパに輸出され、紡績や製粉工業を中心に民族資本による
産業が発展していたのである。むしろ停滞したのは、中華人民共和国時代の初期であ
った。

百害ばかりの共同・集団化

 1949年、中国は中華人民共和国となった。数年間、自立的に経済は成長した。
ここで最高権力者の毛沢東はソ連型の共同・集団化の方向を選んだ。いつもこの誘惑
に駆られるのは共産主義の宿命か。全土の町や村を廃止して、人民公社をつくった。
農地や農具は農民から没収され公社の共有財となった。農民は賃金を受け取る単なる
労働者となってしまったのである。毛沢東は意図しなかったにしても、農民を基盤と
して建国したはずの共産党が、逆に農民を搾取するという矛盾をつくり出してしまっ
たのだ。

経済のマイナス成長

 中国という国は共産党の一党独裁ピラミッド支配であり、政策が良ければ国は発展
し、悪い政策の下では国は疲弊する。人民公社制度は、働き手が一介の賃労働者とな
ることで、人々のインセンティブを失わせる宿命をもつ。案の定、経済は沈滞した。
1961年と67年から69年にかけて経済成長はマイナスとなった。農民が受け取
る労賃は安く搾取した富はやみくもな重工業化のために使われた。全人口の7割を占
める農民を苦しめるこの政策がうまくいくはずはなかった。

改革開放に追い込まれる

 中国人の特徴は現実を重んずることだ。遠い未来を見通した理念より今の幸せを重
視する。中国の現実主義からみれば毛沢東の目指した共同・集団制社会はむしろ水と
油だ。受け入れられるものではない。疲弊した経済も改革を求めた。中国は共産党内
の熾烈な権力闘争のなかで政策が決定される。だから政策転換はときにドラスティッ
クな展開を見せる。すなわちトウショウヘイは毛路線とは正反対の改革開放路線に大
きく舵をとったのである。1978年のことであった。

お手本は日本やアジアにあった

 中国が改革開放路線に移行することができたのは、世界経済が拡大し続けたという
運の良さがある。その点では、日本やそれに続いてテイクオフを果たした、台湾、韓
国、香港、シンガポール(アジアNies)なども同じだ。同じ環境のなかで、中国
が経済成長路線に転換するうえで、このような先輩の国々を手本として学ぶことがで
きたということは中国にとって幸せなことだった。

アジアの成功の素

 日本やアジアNiesに共通するのは、国家による半強制的な経済政策と優秀な官
僚の存在だ。国策による成長戦略を頭脳とすると、官僚システムは神経ネットワーク
である。国民の富を効率的に配分して国力を高めていくためには、欠かすことができ
ない2つの要素なのである。中国は共産党組織が国家だけでなく、地方にまで張り巡
らされている。若干の行き過ぎがあるにせよ、中央の指示が漏れなく末端まで伝わる。
一気呵成とはこのことだ。中国は、アジアの成功を教師として共産党の組織力を使い、
一気に開放路線へ突っ走った。

改革開放政策

 1979年の改革開放後、人民公社を廃止して郷鎮制を採用した。一定の税金を支
払えば余剰生産物は各農家の所得にできるようにした。農民が自由に販売できる市場
も整備した。郷鎮会社が地方で次々とできて地方の活性化の原動力となったのである。
工業面では経済特区や沿岸開放都市を次々に指定して、外国企業を積極的に誘致して
輸出主導の経済を作り上げたのである。中国の改革開放は、内での規制緩和と外から
の資本の受け入れを基盤としたものだ。






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最終更新日  2007.12.23 21:22:47
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