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近況を、
サブプライムに疑心暗鬼(ウォール街ラウンドアップ)
2007/06/26, 日本経済新聞 夕刊,
二十五日の米株式市場でダウ工業株三十種平均は小幅続落。下げ幅は八ドル二一セントにとどまったとはいえ、取引時間中には一時一二八ドル五一セントまで上昇する場面もあっただけに、かなり後味の悪い展開だった。債券相場は続伸した。
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午前から午後の早い段階にかけては値ごろ感から押し目買いが先行。ダウ平均が一〇〇ドル超の上昇幅を保つ時間帯が続いた。前週の株安の要因となったのが米大手証券ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンドが経営難に陥ったこと。市場はこれを早々と克服したかのような空気も流れた。しかし午後の遅くになるとムードは一変。押し目買いが一巡すると、ベアー傘下のヘッジファンドの経営難の引き金になった 「サブプライム」と呼ばれる信用力の低い借り手向けの高金利住宅ローンでの運用失敗が、他のファンドにも波及しかねないとの懸念が再び頭をもたげた。
実際、この日は多くのメディアがサブプライム絡みの損失が他の金融機関に広がる可能性を巡って報道合戦を展開。 ウォールストリート・ジャーナルは「ベアー・スターンズは氷山の一角か」との見出しを踊らせ、投資家の恐怖感を代弁した。
金融株に売りが集中、渦中のベアー・スターンズは三%安。「昨年発行したサブプライムローンを裏付けにした債券の格付けが急低下している」と報じられたゴールドマン・サックスも約二・五%下げた。
上場二日目の大手買収ファンド、ブラックストーン・グループは七%超の急落 で、終値は三十二ドル強と売り出し価格(三十一ドル)割れが視野に入った。
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ベアーの問題があぶり出したのは、投資マネーが潤沢に供給される状況に慣れきったファンドマネジャーらが、低格付けの債券や複雑なデリバティブ(金融派生商品)など流動性の低い投資商品への傾斜を強めていたという事実だ。この日の債券相場は「質への逃避」目的の買いが続いたが、世界的に金利は上昇傾向にある。一段の金利上昇でもし投資マネーの退潮が決定的になったら--。こんなウォール街の不安を杞憂(きゆう)と言い切ることができるだろうか。
(ニューヨーク=山下茂行)
米住宅ローン、差し押さえ率最悪1-3月0.58%、
サブプライム、高水準。 2007/06/26, 日経金融新聞,金利変動型、深刻に 【ワシントン=山本留美子】
米住宅ローンの焦げ付き増加が続いている。米抵当銀行協会(MBA)によると、住宅ローン全体に占める 差し押さえ債権の割合は一-三月期に〇・五八%と、前期に続き過去最高を更新した 。信用力の低い個人向けのサブプライムローンに加え、信用力の高い個人向けのプライム市場でも差し押さえが増えている。それぞれの延滞比率も高水準で、住宅減速の影響は当面続きそうだ。MBAは全米約百三十の金融機関が扱う約四千四百万件の住宅ローンを対象に調査。債権をプライムとサブプライム、金利変動型と固定型に分けて分析した。返済が三十日以上遅れたものを延滞債権に分類した。
差し押さえ比率を見ると、サブプライムは二・四三%で約五年ぶりの高水準となり、プライムは〇・二五%で四期連続で増加。延滞比率も、サブプライムが一三・七七%と四年半ぶりの高水準で、プライムは二・五八%と四期連続で増えた。
なかでも市場金利の上昇に伴い返済額が膨らむ金利変動型ローンの焦げ付きが深刻だ。サブプライムのうち同ローンの差し押さえは三・二三%、延滞は一五・七五%にのぼり、いずれも過去最高だった前期を上回った。プライムでも同ローンの差し押さえが〇・五三%と過去最高になり、延滞は三・六九%と五年ぶりの高水準となった。
MBAは住宅ローンの焦げ付きが増えている要因について、住宅ブーム期の過熱投資の反動や雇用不振などを挙げる。投機的な住宅投資が急ピッチで進んだカリフォルニア、フロリダ州や、自動車など製造業が不振のオハイオ、ミシガン州などの家計が返済余力の低下に見舞われたという。
米国では二〇〇七-〇八年に約二万件の住宅ローンが金利の据え置き期間終了で変動金利に移行する見込み。MBAのチーフエコノミストのダンカン氏は「サブプライムの延滞は〇七年後半、差し押さえは〇八年にピークを迎える」とみている。
"たかが0.5%" 松藤民輔 日時: 2007年06月26日 10:26
約5週間で米住宅ローン金利が0.5%上昇して 、 6.25%から6.75%になった。 30万ドルの米住宅ローンを借りている人は、この1ヶ月で月間125ドルの金利負担が増す。20年元金一括返済ローンだと、20年間に支払う金利は40万ドル。30万ドルの借金で40万ドルの金利負担とは...。年間の利払いが40%から50%上昇し、もはや家を手放さなければならない人々が数百万人にのぼることが計算できる。つまり家の投げ売りが始まる可能性が高くなった。
過去5年程で、地域によっては家の値上がりが2倍から3倍になった 。この家を担保にお金を借りた人々の20兆円の借り換えが今年始まる。家をATMのように、値段が上昇した部分を銀行から借りるローンの残高が1兆ドル。
彼らのほとんどがこの住宅担保ローンで車や消費財を買い、返済原資は家の値上がりで賄うという仕組みでリッチな気分を味わった人々である。
金利が上昇する、返済金額が上昇する。だから返済するために家を売る。その売りが家の価値を下げ、投売りを呼び込む。
不動産のバブルは、いつも銀行の無節操な貸し出しと、夢のような仕組みに瞬間のリッチを味わった人々の破産で消える。家がお金を産み、キャッシュカードよろしくお金を借りることが出来た仕組み。
住宅担保ローン、変動金利住宅ローンのARM、利息部分のキャッシュフローを証券化したIO(Interest Only) など様々な形式の貸し金が、この5年で増大した。金利が低い時は、誰もがハッピーだが、逆風になると全ての参加者が被害者になるバブルの本質。
売れ残り住宅が420万戸に達し 、全米、全世界で不動産価格が下落を始めた今、不動産を銀行借り入れで買った人、その家を担保に車や別荘や株を買った人々の惨事が始まることになる。
もはや不動産バブル崩壊ではなく、経済に、株価に、そして企業収益に影響が出るというピムコのキーセル氏の分析は、流血の惨事の中で明白になっていくに違いない。 3ヶ月もの金利が大幅に下がっている状況は、FRBが金利を下げなければ大きなリセッションになることを予兆している。
今週は28日(木)が株主総会ピーク、
同日28日深夜にFOMCが政策金利とコメント発表、
6/28,29は 大潮、満月
なので月見などいいかも知れない、
あなたの伴侶は? 2023年01月11日
不動産投資をやめた理由 2014年01月23日 コメント(2)
昔の名前で出ています、リンゼーウィリア… 2013年07月03日