元・占い師 ルビー

元・占い師 ルビー

2010年12月12日
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 1.妻

 2.家内

 3.かみさん  (上さん)

 4.女房

 5.山の神

 6.嫁

 とりあえず、上に6通り掲(かか)げてみました。実は、この中に、明らかに間違っているのがひとつあります。皆さんは、おわかりでしょうか。

 では、順に解説してまいります。



 2の家内については、実は、私の父が、よく使っていた表現でしたね。私の母は専業主婦でしたから、文字通り、「亭主が家の外で、妻が家の内」という意味では、実人生に合致していましたね。

 3の「かみさん」は、テレビで作曲家の 宇崎竜童(うざき りゅうどう)さんが、「うちのかみさんです」と奥様を紹介していらっしゃいましたね。「かみさん」は、字は「上さん」と書きます。

 つまり、上(かみ)さんは、御上(おかみ)さんで、商家などの女主人を呼んでいたのが語源です。その後、親しい間柄で、「僕が主人じゃなくて、こちらが女主(おんな・あるじ)さ。こっちがお上(かみ)で、僕が尻に敷かれていて、僕が下だよ」という冗談や卑下から、自分の妻のことも言うようになったみたいです。

 だから、「うちの上(かみ)さんです」と紹介する場合は、「亭主関白ではなくて、妻が上です」くらいの、ブラック・ユーモアがこめられているのでしょうね。あくまでも親しい男友達などに、ふざけて紹介していたのが、上(かみ)さんの使い始めでしょうね。

 4の「女房」ですが、なかにし礼さん(作詞家)が、この表現を使っていましたね。NHKの歌謡番組で、「『石狩挽歌』の作詞ができた時は、思わず女房に、できたぞぉと叫んでいました」とおっしゃっていました。

 皆さんは、右心房右心室、左心房左心室をご存知ですよね。この表現でおわかりの通り、房は部屋を意味します。

 平安時代の貴族社会で、宮中に仕える女性の使用人たちの中で、自分専用の部屋を持っている人を「女房(にょうぼう)」と呼んでいました。

 清少納言や紫式部なども女房でした。

 妃(きさき)に仕える女性を女房と呼んでいたために、「部屋つきの女性だから偉い」あるいは、「偉いから自分の部屋を持っている」と思われていたようです。女優さんの世界で大部屋女優という表現があるらしいですが、それも名残(なご)りでしょうかね。

 5の「山の神」は、妻として正しい表現です。私の知る範囲では、新聞記者や学者、教育者の男性たちが、「わが山の神」と言って、奥様を、人に紹介していらっしゃいますね。

 山は土地であり大地ですからね。地を支配して、五穀豊穣(ごこく・ほうじょう)を司(つかさど)るのは女の神とされていたそうです。そして、山の神は女性と考えられていたことから、女の神様(山の神)が嫉妬をしないように、男性の入山(にゅうざん)は許されるけど、人間女性は(入山を)禁じられた山が多かったようです。いわゆる女人禁制です。



 最後になりましたが、6の「嫁」。これは、息子の妻という意味ですから、明らかに間違いです。

 20代や30代の男性で、「僕の嫁」とおっしゃる人がいらっしゃいますが、嫁というのは「(親からみた)息子の妻」という意味です。だから、自分の配偶者という意味で嫁を使うのは明らかに誤用です。

 上には掲(かか)げなかったですが、私の母は、世間で、「うちの愚妻(ぐさい)です」と配偶者を紹介する男性に出会うと、「教養がある男性だな」と敬服するらしく、母にとって愚妻は好きな表現だそうです。


 文責  占いイズム   ルビー (チャット鑑定担当)




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最終更新日  2010年12月13日 00時03分55秒コメント(0) | コメントを書く


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