元・占い師 ルビー

元・占い師 ルビー

2010年12月14日
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 従来からある表現の「男前」とか「美男子」という言い方のほかに、日本語には、長身白皙(はくせき)の美青年とか、眉目秀麗(びもくしゅうれい)あるいは、伊達男(だておとこ)などあります。

 言葉を短縮して、卒業論文を「ソツロン」と言ったり、英語と日本語を混ぜた表現を使ってみたり、言葉の崩壊(ほうかい)に、嘆(なげ)かわしい気持ちがします。

 小説家とか詩人、作詞家のかたたちは、流石(さすが)に、言葉を選んで使っていらっしゃるので感心します。私は、研究者なので、どうしても数学の教科書を書くように淡々と文章を書いてしまうし、また研究者は、その姿勢で良いのかもしれないです。しかし、私でも、イケメンという単語には抵抗があります。

 そして、私が随筆を書くとしたら、「彼は男前でした」という表現で事足りると思いますが、小説家が男前あるいは美男子という表現を使わないで、その男性が、いかに容姿に恵まれているか描くとしたら、どう書くでしょうか。

 冒頭で私が述べた、「長身白皙の美青年」「眉目秀麗」「伊達男」などは、ある程度、語彙(ごい)が豊富な人であれば、高校生程度でも身についている表現ですからね。

 私は占い師なので、お客様から、「私は、小説家になれるでしょうか」とか、「物書きを生業(なりわい)にできるでしょうか」という質問を受けることが多々あります。

 そこで、本日は、この場を借りて、答えたいと思います。先だって、私は、「俺は小林だが、俺は君を知らないよ」という記事を、ここで掲載しました。その時に、私は、「小説家になるには、自尊心という単語を使わないで、いかに自尊心が高い人間であるかを描写できる能力が必要」と述べました。

 もしも、お客様あるいは読者のかたで、将来の職業として、小説家あるいは詩人、作詞家を目指していらっしゃるのであれば、美男子という言葉を使わないで、いかに彼が魅力ある容姿の持ち主であるかを表現するのに、どう描くか、お考えになって下さい。



 次のような表現は、いかがでしょうか。

     彼が、その場に登場しただけで、女たちは、勝手に笑い さざめいて 花になる。

     そして、その男は、鼻先で 風にそよぐ花たちの笑いを 黙って楽しんでいれば良い。

 こう書くと、読者のかたは、「風は男、花たちは女たちだ」と気がつくでしょう。そして、どういう情景を脳裏(のうり)に描きますか。

 ある読み手は、時代劇で色男が、大奥の御殿女中たちを相手に、櫛(くし)や簪(かんざし)を売っている場面を想像するのではないでしょうか。

 また、「鼻先で ・・・ 黙って楽しんでいれば良い」という件(くだり=文章の一部分)から、自分の美男ぶりに陶酔している人、譬(たと)えれば、俳優の京本政樹さんのような男性を思い浮かべるかもしれませんね。

 また、別の表現で、

    「女は誰でも、彼を見た瞬間に、自分の体が溶けかかったバターのようになるのを感じるのだった」

 と描けば、女体がバターのように溶けるのだから、おとなの魅力がある男性を推理するでしょうね。




<脚注>

さざめく 1. ざわざわと音をたてる。大勢の人が、にぎやかに音や声を立てて騒ぐ。ざわつく。さんざめく。

       用例 ・・・ 笑いさざめく

     2. 時を得て華やかに暮らす。時めく。



       三島由紀夫に『豊饒の海』(ほうじょうのうみ) という作品があります。

伊達男 ・・・ 伊達藩主が参勤交代の際に、人目を引く扮装で、男っぷりが良かったことから、
        男前を伊達男と呼ぶようになった。

        また、伊達藩主は、代々、遺伝から長身白皙の美男子であり、特長は黒く長い眉だったことから、
        そのような風貌の男性を指す。

        漫画のタイガー・マスク(プロレスラー)は、伊達兄ちゃん(だて・にいちゃん)と呼ばれていました。

 ※     この文章は、再掲です。


 文責  占いイズム   ルビー  (チャット鑑定)



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最終更新日  2010年12月14日 23時58分49秒
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