シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年01月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 神秘学によると、人生の目的や意義は、遺伝を克服し、乗り超えることにあるという。そして、人類の目的は、宇宙の創造活動に参画し、天使と呼ばれる神々になることだという。神秘学では、人類の初歩的で究極的、つまりはじめであり、おわりである最終目的の到達段階は、第4位階の天使であるとされる。

 人類は、愛と自由を学び、人生において、遺伝を克服し、乗り超え、無からの創造を学び、多種多様で、全てである人生を、あらゆる失敗を通して、全て学び終え、宇宙の創造の一役を担う天使、愛と自由の霊になることだというのである。

 そのために、この世という、愛と自由の道場に、魂の輪廻転生の機会が与えられるという。宇宙の創造活動を行う、魂にとって、足りない部分を補うために、足りない部分は、「自分(わたし)という自我」となって、この世に、足りない自分を見つける旅に出るのだという。

 この世は、共に足りない部分を探しあい、補いあう、人間という「自分」たちの世界なのでもある。それはとどのつまり、そっくりそのまま、愛と自由の創造舞台となる。ここに、神々の叡智の思慮深さに畏敬を覚え、驚きを感じざるをえないだろう。

 だから、個人の人生としては足りない部分を、他の人生がそれを支え、補い合って、人類の人生全体として、愛に満ちた人生となりえるといえる。それは、1つの家庭を築くことにおいても、異性という元々、相反する偏向した性質を、お互いの差異、足りない部分を支えあって、愛という家庭人生を築く必要があることでわかるだろう。人間が1人で生きられないのは、つまり、宇宙の神々から、愛を探す自由を与えられているともいえるだろう。

 人生を、唯物的にモノに例えて歴史化することこそ、無意味なことはないだろう。例えば、モノには長所と短所がある。これは遺伝によっている。しかし、それは表面的なことでしかない。「馬鹿とハサミは使いよう」というように、それをどう生かし、愛と自由を生み、生命を学んだかが問題なのである。生命とは、短所を長所で補うことであり、「災い転じて福となす」ことなのであるだろう。

 どんな人生にも、愛や自由があることにおいて、平等なのである。なぜなら、それは全体で1つとなるように出来ているからである。欠点は同時に長所であり、長所は同時に欠点でもある。補い合い、支えることに意味がある。ここに中庸の意味が成り立つ。

 生命は、宇宙の創造活動からくる。空間が独立した座標からつくられるように、生命は、独立した星々、神々の営みからつくられる。人間は、宇宙からつくられるのである。

 神秘学では、人間は、生まれる前から、親の遺伝的要素を、みているという。現代科学でいう遺伝子解析以上の知識を必要とするという。そして、自分の魂を磨く為に、足りない部分を学べる可能性のある、親の遺伝性を探るのである。足りない部分の多くは、前世での失敗や先送りした問題等を、カルマにして織り上げ、携えたものであるという。だから、生まれた時点で、親に感謝しないといけないわけなのだ。



 また、誕生、あるいは、生後幼い命で亡くなるのは、子になる魂の、親の遺伝性を見誤った場合等だという。だから、誕生後の遺伝性は、魂の知識力不足からくるという。なので、遺伝性は、魂の無理解、無知識的な部分からくるとされる。だからこそ、無理解、無知を克服すべきように、遺伝性という課題を背負って、人間は生まれてくるのだという。

 親は自らの遺伝性から、子供に身体(肉体及びエーテル体)を与える。子になる魂は、7歳までに、それを自分の身体のモデルとして、この世に活動しながら、学び、再構築するという。7歳頃で、乳歯が入れ替わるのは、その再構築活動が修了したことを意味するという。

 この7歳までの、両親から遺伝されたモデルをみて、魂が、再構築する活動において、前世から携えてきた能力が発揮されるという。遺伝モデルを、忠実に真似れば、後の遺伝性を表すものとなるが、あるいは、魂の創造性を発揮し、遺伝性を克服し、自分なりに構築すれば、遺伝とは違ったものになる。

 7歳以降は、魂がもつカルマに応じた、本来の個性が発揮されて、7年ごとに、人体は再構築されていくという。

 つまり、魂の人体の再構築そのもの、遺伝のなかから善きものを継承し、克服し、学び、将来の生じるであろう問題を予測し、自由意志性をもって柔軟に、対応するための独創性を発揮し、構築していくことは、そっくりそのまま、自らの生活を行う手法、模範、いわゆるモラルとして、生かされるのである。

 だから、魂のなかにあるモラルから、人体は、再構築され、それが生活へと拡大し、やがて、人生においての成功や失敗経験として、実際に体験されるのである。人体の再構築が粗雑だと、病や虚弱なものとなる。それを人生において克服することで、人体の再構築法は洗練化されていく。

 「3つ子の魂百まで」という諺は、この7歳までの人体再構築法が、人生そのものに投影されることを意味しているのであろう。

 そして、人間は、死ぬときに人生を振り返り、改めて、人生を通して、人体再構築法の結果を知り、魂のなかにある、人体構築法の元になるモラルを、改善するのである。

 それはまた、魂のなかの完全なモラルを形成するために、次の転生へと繰り返されるのであろう。

 人体は、代々、宇宙の発展とともに、宇宙から、人間を通して、つくられてきたが、魂はその人体の完璧な構築法を学ぶことにより、そこに宇宙が投影されている人体のなかの神秘を知る。人体を構築することは、すなわち宇宙を構築することにつながる。魂は完全な創造を行うために、学びの旅を続ける。魂は、いつか人体をつくり、学ぶ必要がなくなると、宇宙の星となるといわれる。ギリシャ時代、宇宙の星々は、神々、霊と呼ばれた。





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Last updated  2006年01月12日 14時06分53秒
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