シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年02月22日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 十五世紀から、人類は、秘儀参入法を中断し、物質界のみに専念するようになったと、神秘学は説く。物質界の奥には精神界があるとされているので、これでは、製品の設計図を知らないように、本当に、物質界を知ったことにはならないという。

 現代人は、物質のみに専念し、執着するので、物質界を所有し、共有財産である地球を所有し、破壊しようとする衝動を有するという。現代という大きな転換期は、我々に破壊のイメージと混沌のイメージを与えるという。

 この混沌と、人間の情念の恐ろしい狂乱が、全てを陰鬱にし、全てを退廃させていくとされる。物質世界に専念するのみにおいては、ある種、宿命づけられた予定行動といえるだろう。

 しかし、洞察力のある人は、隠れた精神的衝動があらゆるもののなかに開示され、精神的諸力が、人間を新しい精神性、進化に導こうとしていることに気がつくという。

 古代では、精神世界を洞察できるようになるために、人間の能力を発展させる試みがいつもなされてきたという。それには様々な条件があり、例えば、エーテル体が、肉体と緊密に結びついていないことが挙げられるという。

 古代には、更に、アストラル体と自我が、現代よりも、昼間でも、肉体とエーテル体とは独立していたので、古代の秘儀参入は、そのような独立状態を前提にするので、太古では、ほとんど誰でも秘儀に参入することができたという。具体的にいうと、原インド文化、原ペルシャ文化と神秘学でいわれるところの時代であるという。

 ついで、エジプト-カルディア時代(紀元前7世紀以前)では、肉体とエーテル体から容易に抜け出る人々、自我とアストラル体の独立性が比較的に大きな人々を選び出して、秘儀に参入させる必要のある時代がやってきたという。

 ギリシャ-ラテン時代では、しだいに、肉体とエーテル体から、自我とアストラル体が独立しなくなり、秘儀参入が困難となってきたという。誰もが秘儀参入に向けて努力することは、なんとか可能だったが、大いなる成果は、該当者の自我とアストラル体が独立しているかに依存し、「人間の体質」に依存するようになったという。

 このようなギリシャ時代を、ギリシャ時代の哲学者たちは、憂鬱と失望のように感じたという。ソクラテスは、「無知の知」を唱え、秘儀参入が困難になったことを嘆いたのである。無知の知とは、霊性が失われ、精神界を見い出すことができない物質界に埋没した人間存在のことをいう。



 プラトンの弟子アリストテレスの時代になると、もっと深刻で、もはや、占星術師は皆無になり、代わりに自然霊と交信することで、認識を得る錬金術師の時代となる。アリストテレスは、4大元素霊を説き、形態と質料を基にして、時代に合う、錬金術的な新たな瞑想による秘儀参入法を説いたのである。その名残りが論理学となり戯曲となったが、大部分のアリストテレスの精神世界の書は失われたという。

 そして人々は物質性を志すことになり、自然を離れ、都市生活を志向し、秘儀は失われていき、誰もが都市市民に憧れ、闇の帝国のローマ時代となり、唯物的な法ができる。

 法律が生まれた時点で、人間は精神世界の盲目者となった!

 物質で測り立証することで、法律が生まれるからである。

 しかしながら、秘儀参入は、秘教として、あらゆる宗教の密教として、部分的に、伝承という形で、潜伏し、15世紀まで続いたという。神秘学には、そのエッセンスが伝承の形として残り、しばしば、そのときの実際の秘儀参入により、成功したものの記憶が伝承として残っているのであるという。そのなかで有名なものが、14世紀当りに、ローゼンクロイツのつくった薔薇十字会というキリスト教の秘教学院だという。

 なので、神秘学の多くは薔薇十字会が行った秘儀参入の知見に基づいているという。





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Last updated  2006年02月22日 21時19分11秒
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