シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年03月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 我々のポストアトランティス時代が、古代インド文化よりはじまったことを、前回述べた。古代インド人が、物質界をマーヤー(幻)と見て、そこから逃れて、過去に帰りたいと望んだのに、対して、次の第2文化期に属する人々は、物質界を自分たちの仕事の場とみなし、物質界に手を加えなければならないと、感じたという。

 これが、いまから5千年ほど前の太古のペルシャ文化期の特色だという。

 ペルシャ文化期の人々は、周囲の土地をまず敵対的なものとみなしたが、古代インド人のように、幻だとは見なかったという。

 周囲の土地から逃れるのではなく、その土地を仕事場とし、そこに精神を刻印しようとしたという。

 この時期に、ゾロアスターが説いた教えは、古代ペルシャ人にとって、非常に意味をもつ。

 地上の物質は、善に対抗する悪の力、アーリマンに支配されており、アーリマンの地上の物質支配に対抗して、善神アフラマズダが、人間を助け、人々は、アフラマズダに仕え、アフラマズダの意志を遂行することによって、この世界を、上方の霊的世界の耕地に変化させ、自分たちが、霊において、認識したことを、感覚的、現実的世界に刻印しなければならないと思ったという。

 インド文化期では、感覚界(物質世界)は錯覚で、マーヤー(幻)であったが、ペルシャ文化期では、感覚界は確かに悪魔に支配されるものだが、その感覚界から、悪魔を追い払い、光の神アフラマズダに仕える善良な霊的存在の下に組み入れられるべきものだとしたのである。

 このペルシャ文化のなかに、悪を克服するものが、真の善であり、悪を救えない思想は、真の思想ではないという、人間のなかの善への意志の芽が見られる。

 人間は、ポストアトランティス時代の諸文化を通して、外的な感覚的現実の意味を次第に理解し、「外的感覚に与えられるものを単なる仮象として扱ってはならず、地上に存在するものは、霊的存在の贈り物であり、神々が、無駄に私たちに感覚を与えたのではなく、地上に、物質世界の文化を構築したものを、徐々に洞察していくことこそが、真の人間の認識であるとした。



 お釈迦様が説いた仏教にも、この認識が見い出されるだろう。仏教の中道の理念がそれである。いたずらに、現世を幻とみて、苦行をしてもダメで、また、周囲の悪の欲望のままに、快楽をもとめ、感覚世界の虜になり、迎合し、快楽行をしてもダメである。

 つまり、仏教のなかで、古代インド文化のヴェーダ、バガヴァッドギーターの思想と、古代ペルシャ文化のゾロアスターの思想が融合されているのである。

 現世を幻とみて、逃げるのではなく、だからこそ、自ら人間が、神々の意志の下に、善を行い、真実のものをつくりあげていくべきだとするのである。確かに、幻は悪だが、だからこそ悪から善を生み出す努力こそが、真の人間の目指す道で、それこそが人間が、この世に生まれた目的なのである。

 人間は神々の使者となるべきである。

 それがゾロアスターの説いた教えでもあるが、仏教のなかに、それが再生しているのである。

 次の第3文化期になると、この態度は、より鮮明になり、人間は、外的な感覚的現実に近づいていったという。

 この態度は、虎穴に入らずんば虎子を得ずの格言に見い出せるだろう。

 第3文化期のカルデア、エジプト文化になると、周囲の感覚世界から、神的なものを洞察しようという態度が鮮明になってくるという。

 太古のインド人が空の星々を見上げて、マーヤー(幻)、錯覚にすぎないとしたのに対して、カルデアの司祭たちは、星々の位置、運行は、神々の文字であり、その文字には、神々の意志を認識できるとしたのだという。

 カルデア人は、それら自然の文字を判読し、神々の意志を解く占星術を生み出したという。

 そして、太古のペルシャ人が、地上を耕したのに対して、エジプト人は、幾何学を発明し、地上を空間の法則に従って分割することを学んだという。






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Last updated  2006年03月09日 21時10分28秒
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こんばんわ  
zanki さん
お勉強頑張ってください。
モーツァルトでも聴きながら。 (2006年03月09日 22時16分21秒)

zankさま、ありがとうございます  
温かいお言葉、感謝感激致します。モーツァルトいいですね。是非、モーツァルトを聞きながら、勉強に励んでいきたいと思います。 (2006年03月12日 20時13分46秒)

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