シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年10月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 植物の形成にも、鉱物と同様に、天体の配置が作用しており、それは葉の螺旋状の茎へのつきかたに現われていて、植物の場合は、その生物的なエーテル体を考えると、地球の重力を下に、自然の塩プロセスを根にもち、地球外の太陽系の力である光により、自然の燐(硫黄)プロセスを花や実にもっているという。そして、植物の根には、月、水星、金星の作用が現れ、塩プロセスを継承し、植物の花や実には、火星、木星、土星の作用が現れ、燐(硫黄)プロセスを継承しているとされ、例えば、植物を燃やしたときに、根が炭化し、マンガン、鉄、珪石を残すのは、重力に囚われ、塩化しているせいで、その組成は月、水星、金星の銀、水銀、銅という金属に依存しているという、その逆の花がほとんど炭化しないのは、光を担っている燐(硫黄)化にあり、その組成は鉄、錫、鉛に依存するという。このように天の配置より、金属が形成され、それが植物の形成される理由でもあるという。

 植物のなかには、太陽と惑星の螺旋状の軌道の反映(太陽のみの影響だと螺旋にならない)があり、それは茎に対する葉の螺旋のつき方に最も顕著に現れるが、花や実において植物が、塩プロセスを行うことにより、この螺旋形成力は抑えられているという。植物は花や実を作ることで、天に向かうものを地に返して戻しているのだという。このような季節的(空間)な生命形成力により、天体の動きを反映した円環という循環が完成させられるという。人間においては、この働きは180度反対になり、頭部が、植物の根で、腹部(生殖器)が、植物の花や実にあたり、植物の季節的(空間)な生物の円環、つまりサイクルが、時間的な生物の円環の形成に変わるという。

 地中のなかの金属は、天体の配置により生まれ、例えば、土星が他の妨害を受けない配置では、地球に鉛を形成し、木星は錫、火星は鉄、月は銀、金星は銅、そして水星は水銀を形成し、これら惑星の配置の組み合わせにより、その他の金属が、形成されるという。この金属のなかで、水銀を生じる水星が、地球と他惑星の配置の調停を行うという。余談だが、仏陀が水星人といわれるのは、均衡を保つ人格者という水銀の意味でもある。神秘学では、仏陀はキリストにより、均衡を保つために、水星に送られた人物ともいわれる。勿論、キリストは太陽霊の象徴である。これら金属も、塩プロセス、燐(硫黄)プロセス、水銀プロセスの3つのプロセスから形成されるといわれる。

 人間は、自然から、塩プロセス、燐(硫黄)プロセス、水銀プロセスを、思考や行為により取り出し、自然から切り離しているのだが、自然は逆に、人間のその分泌物を、結合させ、組織化している存在と考えられる。人間は、これら3つのプロセス、いわば重力に従う塩形成、光の担い手になる燐(硫黄)形成、そしてそれらの均衡を担う水銀形成を取り出すが、自然はこれらのプロセスを結びつけ、組み合わせ、精巧な組織構造を形成するという。この自然が、太陽の下に、精巧な組織構造を形成するものの最たるものが、金であるという。金は、3つのプロセスが、最も精巧に結びついた金属だという。だから、金は金属のなかで、最も3つのプロセスに分離困難な金属だという。

 水星は、地球と他惑星の調停者だったが、光と重力の調停者が太陽であるという。太陽は、霊と物質の調停を為すと同時に、惑星系を宇宙体とすると、その秩序と調和を担っている天体でもあるという。太古人が、金を珍重したのは、金のなかに霊と物質の調停者であることを知っていたからであるという。金をみると、よく心が休まるのは、心臓に均衡をもたらす金の霊的作用ともいわれている。秀吉は、金の茶室をつくったのは、単なる成金趣味といわれるが、意外と無意識的に、この意図に薄々気がついていたのかもしれない。

 人間の心臓は、上部の脱塩作用と下部の脱燐(硫黄)作用を調停する水銀プロセスとも呼ばれるが、それは次の呼吸の計算により明らかにされるという。人間が1分間に約18回呼吸するとすると、1日では、24時間なので25920回になる。つまり、人間は1日に25920回呼吸する。例えば、人間の平均寿命が71歳だとすると、1日の寿命を単位にして、1年は365日なので、71歳だと、25915日生きることになる。更に、太陽の黄道点は、プラトン年と呼ばれ、これは25920年になる。以上を、5日違いを閏年の違いとし、25920について以下のようにまとめると、

 人間の1日の呼吸数=人間の寿命日数=太陽のプラトン年


つまり太陽の進行のリズムのなかに、人間の寿命日数(約71歳)が刻まれ、その寿命の営みのなかに、呼吸数、つまり心臓の鼓動が刻まれているのである。この1日の呼吸数は、太古人が、ブラフマンの作用と呼んだ宇宙の人間の心臓に対するリズムの共鳴作用のことである。そのときの寿命71歳は、民族長の寿命とされたのである。つまり、宇宙のマクロ的現象は、人間の心臓に作用しているというのである。心臓のなかに太陽の作用が見い出され、それは金の秩序と調和の作用のなかに見い出されるものである。

 ここに人体の錬金術の極意がある。心臓は進化すると、四肢と同じように自由自在に意志により制御できる随意筋となるという、だから、平滑筋ではなく、骨格筋と同じ横紋筋なのだという。現在は、他器官と同じく、意志が未成熟なので、不随筋に止まっているという。 





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Last updated  2006年10月16日 20時12分10秒
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