シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年10月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 エーテル体により、宇宙と人体が密接に結びついていることを、神秘学により書いてきた。宇宙の進化を大きな自然のプロセスとして、あらゆるプロセスが、その一部を形成しているように考えると、太陽系の関係は、エーテル体の3つの作用である、内から外の塩プロセス、外から内の燐(硫黄)プロセス、そしてこれらの均衡と調和からなる水銀プロセスの三位一体の原則で理解されうるものとなる。このことは、人間の感覚器官のプロセスを考えてみると、具体的にみえてくる。

 エーテル体を感覚プロセスでイメージすることにより、人体内部に太陽系が存在していることが洞察される。太陽系内の惑星の配置により、地球に金属が生まれる。これと同じように、人間の魂は、前世の教訓から、魂の能力を身につけるための今世での人生計画を決め、それと親和性をもつ惑星配置のときに、地球において誕生する。魂は、天体の配置の探索とともに、自らの願望に叶う肉体を提供してくれる両親を探す。

 母胎内の胎児は、主に太陽系の惑星の力により、自らの魂から頭部を形成する。前回は、土星の骨化、硬化症の作用と鉛の関係を、簡単に述べたが、鉛を生成するプロセスのなかに、土星の地球に作用する、いわゆる硬化プロセスが隠されているのである。錬金術師は、これを鉛のプロセスと呼んでいたという。エーテル体でいえば、塩プロセスにあたるだろう。ちなみに、人体内で腫瘍ができると、そのまわりが石灰化してくる(これはレントゲン写真でわかる)が、これはこの鉛(塩)プロセスをイメージさせるものであろう。

 エーテル体は年齢や部位により構造やその働きは異なるので一概にいえないが、腫瘍と硬化症は、人体内においては両極性を呈し、一方が過渡に進むと、反作用として、他方が形成されるのだろう。例えば、これをニュートンの作用反作用の法則を使って以下のように大まかに記述できるだろう。ニュートンの万有引力の法則は、天体から来ているから至極最もなことで上述のごとくである。

         腫瘍形成力=骨化形成力(硬化症)

 天体の力を用いて魂が、肉体を構築するプロセスを理解すると、そこから遺伝病といわれている疾患の原因がわかってくるという。胎児は、天体の力により、母胎内のプロセスから形成され、殆どが頭部なので、母親が、結核や動脈硬化に苦しんでいると、その循環障害が、子供には(現在呼ばれている)精神病として伝達されることもあるという。また、親が性病だと子供は眼疾患に影響するという。

 ここで、注意したいのは、精神的なものは、親からは遺伝されず、魂として前世から携えてくるものであり、だから、例えば、天才の子が天才から生まれることはほとんどないという。遺伝されるのは、肉体であり、実際は、それも遺伝ではなくて、魂の選択なのだが、だから精神病と考えられている疾患は、実は肉体の疾患であり、器官形成やエーテル的な機能障害が、親から伝達され、それが精神病のようにみえるだけなのであるという。だから、しばしば、このような病に対し、現代科学は原因不明の遺伝疾患というようなレッテルを貼るという。

 魂から考えれば、遺伝というものはありえず、魂が、自らの能力を開発するために、前世で生じた課題を解決するのに、相応しい肉体を得るために、両親を選択し、両親から肉体(血液の熱分布というべき肉体形成の素)を得て、その肉体(エネルギー供給分布図のようなもの)を見本として、いわゆる自らの魂の方針に沿って、歯が生え変わる約七歳までに自らの力で肉体を作り変えるという。なので、7歳までは、一応遺伝といってもよい(それも本当は魂の選択なのだが)が、7歳以後は、環境の問題を除けば、自らの魂の能力で克服可能なものばかりであり、ただ、魂の自立性がないために、外見的に遺伝にみえるような問題のせいにしているだけである。だから、自立性が高い魂は、両親とは全く異なってくるという。「鳶が鷹を生む」というような諺の意味はここにあるのだろう。

 歯が生え変わる、つまり乳歯から永久歯になったときが、自らの魂により制御可能な自分の肉体構築が完了したことを意味する。後に永久歯が余計なところに生えてくることを、「親知らず」と呼ぶが、これは親の肉体をそのまま写し取っていないという意味だとすれば、昔の日本人が幼児の成長を霊的に捉えていたことがわかる。恐らく、「数え年」も霊的、魂的な意味からきたのだろう。この人間誕生の霊的なプロセスをみると、地球と人間がいままでにいかに進化してきたかがわかる。 



 つまり、太陽系が、人間に、これが太陽系の進化モデルの彫刻だよと与えたものを、人間は見本にし、真似て、自らの魂を土台にして、進化モデルの作品をつくりあげるいわば芸術家みたいなものといえる。これを端的にいえば、父から子への聖霊のやり取りと捉えられるし、父と子のキャッチボールともいえる。だから、人間の感覚プロセスは、いわばキャッチボールのやり方ともいえるだろう。

 人間の感覚プロセスを、臭覚と味覚の比較から考えると、植物を対象にした場合、植物は、花、実において、燐(硫黄)プロセスといわれる天体のアストラル体に向かうエーテル体の作用と、根において、塩プロセスといわれる地球の中心へと(重力により)硬化するエーテル体の作用があるが、臭覚は、燐(硫黄)プロセスを人体内で継続することにより、知覚し、対して味覚は、塩プロセスを人体内で継続することにより、今度は消化プロセスに進んでいる。

 消化プロセスは、腎臓による排泄プロセスと腸による排泄プロセスへと更に分けられるが、味覚プロセスは、消化プロセスに人体内で下へと進むのと、対極的に上に進む視聴覚プロセスが挙げられる。つまり視聴覚プロセスは、味覚プロセスの変容だという。

 味覚プロセスは更に上の思考プロセスへと進む。味覚プロセスから思考プロセスへと進む中間に呼吸プロセスがあり、この対極に、血液-リンパ形成プロセスがある。人体内には、このように、外界と接する感覚器官から、更に人体内へと進んでいくにつれ、個別化し特殊化したプロセスが現れてくる。

 これを包括的にみると、人間と外界の接点に感覚プロセスがあり、ここで、エーテル体は、アストラル体に向かい、外にはいわば分散し、内には、物質体に向かい、いわばそれを統合するように働いている。その統合の中心に心臓があり、より人間の中心にむかっていくにつれ、個々のプロセスがあり、人間特有の、消化と思考を行うプロセスを発生させている。これらのプロセスは、太陽系の惑星の力を利用し形成されたもので、これらのプロセスの主だった人体内の器官は、天体の運行に依存する地球の気象と類似した形成力からなるという。

 だから、人体内の器官は、気象に影響を受けるという。例えば、心臓は、外界の熱と、人体内の熱の平衡状態を司るいわば気象学的器官であり、人体内の運動による熱の発生と、外界の熱との温度差があまりに大きいと、心臓の障害として表れるという。例えば、自動車や電車或いは飛行機などの移動時に、移動した土地分の外界の熱と同等な人体内での熱の発生が成されないと、心臓疾患が生じるという。つまり、これはエコノミー症候群を意味しているものと思われる。人体内の外界に対する適当な運動がないと、血液内の熱の移動が不全となり、いわば血栓となって、血管が詰まる現象が起こるものと解されるのである。太古人がエコノミー症候群を既に見通していたとは驚くことでもある。





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Last updated  2006年10月20日 00時17分44秒
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