シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年10月25日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 以前にも書いたが、スフィンクスの謎々というものがある。「朝に4本、昼に2本、夜に3本の生命は何か?」というものだが、その謎々の答えは「人間」である。

 これには深い意味があって、人間は、足からダメになるという教訓がある。足が立たなくなると、腰がダメになり、ついには寝たきりということになる。寝たきりになると、生きる気力も萎え、ついには死を迎えてしまう。だから、昔の人は、とにかく口癖のように、足腰を鍛えよといったものである。

 これには、また別の意味もあり、人間の足は頭の脳を支えている。脳は、足がなければ生きることができず、脳は足に養って貰っているという教訓でもある。脳は足の御蔭で生きているにも関わらず、足を使っている存在でもある。昨今の科学でも、人間が4つ足から立ち上がり2本足になり、余分な2つの足が手になって、自由になり、脳が発達したと説いてもいる。

 脳は、足に足を向けて寝られないはずである。

 ここにスフィンクスの謎々が説く矛盾がある。脳が足に養ってもらっているにも関わらず、足に指令しているのはどういうわけか?という矛盾である。

 この矛盾は、一体、人間が人間を教育することなんてできるのだろうか?という問いまでに発展するのである。

 神秘学によると、人間の脳は、かつての足だったという。つまり、今世の脳は前世の足の行動から形成されるというのである。だから、前世においてよく足を動かした者は、今世においてよく脳を動かすことができる者となるという。しかし、今世においては、来世の脳を形作る足が主役なのである。

 過去の脳から未来の脳へ知性を運ぶものは、実は足なのである。



 つまり、人間を教育するのは、自らの足(体験)にあるといえる。自らが止まることなく、足を運べ、足を動かすことが、未来の知性をつくるのであり、人間の未来の教育をなすものである。自ら歩め!

 「足るを知る」という格言の意味が大きく胸に響く!

 そして、お釈迦さまが、「犀の角のようにただ独り歩め」といった意味がわかるだろう。

 犀の角というのは、円錐状になっているが、これは我が身から出た光が我が身に返ってくる構造になっているのである。つまり、体内のものが外に出ずに内に返ってくることを意味する。自分の行いは自分に返ってくる。脳が発した命令は足を通して、自らに返るということ。端的にいえば、日々の体験を下に、我が身の反省生活を継続しなさいということである。

 人間の教育は自己教育から成り立つ。他に教育を求めるのではなく、自ら教育しろ!他者をみて、自ら学べ! 人の振り見て我が身を正せ!!

 つまりは、人間の脳は足に学んでいるのである。脳の師匠は足なのである。

 宇宙の法則は、上の者が下になり、下の者が上になることで上手く秩序と調和をもって、循環しているのである。キリストが、弟子たちの足を洗った意味がここにもある。

 近視眼的な視野しか育たないから、学問が試験勉強になり、試験科目だけが、勉強になるという、軽薄な知性の持ち主になる。就職の為に学校に行くなら、なんらかの会社に入ったら、はいお終い!である。大学の五月病と同じだろう。人生の目的が大学に入ることであるならば、その人生は前半で早くも終わりを迎えてしまうだろう。若者の発想が近視眼的であまりに貧弱で、こんなに堕落しているから、世の中が一向によくならず、病気もちの老人ばかりになる。

 人生は長い目で見た者が最後に笑うのである。若いうちから老人のときを見通せるのが、真の知性である。人生は短いようで、その実、奥深い。青年老い易く学成り難きというのは、人生が短いという意味ではない。人間は少し学を成すと途端に好い気になり有頂天になることを戒めたものである。常に飽くなき自己教育の道を探れ!という意味なのであろう。

 実は自己教育の教材は人生の周囲に配されているのである。それが日々生活の体験である。

 病気というのは天からの授かりものであり、自己教育の足りなさの警告でもある。自分の健康すらも守れないものは、人間としての自己教育に甘えがある証拠でもある。若いときに苦労を怠るから、基礎土台ができずに、中年になって早くも病気がちになる。



 少々強く非難めいたことを書く昨今だが、どうも世の中、地獄社会のように、他に責任を求めすぎる悪しき傾向が蔓延しているといえるだろう。

 はっきりいっておく、いままでに、些細な罪をなにも犯したことがなく、いかなる病気にも罹ったことのない者だけが、他者の責任をはじめて追求することができる。そうでなければ、赦し合いなさい。

 とキリストは言うだろう。





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Last updated  2006年10月26日 00時10分04秒
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