シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年10月30日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 現代人の特有の病といえば、動脈硬化及び心筋梗塞と腫瘍、俗にいう癌であろう。神秘学で、心筋梗塞は、現代人が、かつてのような農耕牧畜生活を離れ、人体の体内温度調節を超えるような速さで、土地を移動するような乗り物を使うせいで、その調和と調節をなす心臓に、過度な負担をかけることから生じると説いている。その例えがエコノミー症候群でもある。

 神秘学では、狂牛病も予想され、説かれており、その原因は、牛のような草食性の動物に、肉食させることがタンパク質の平衡状態を狂わせるものとしている。異常プリオンタンパク質は、その2次的な副産物にすぎないという。つまり、草食性の動物に、肉食をさせると、自然のプロセスに逆らうことになり、なんらかの異常なプロセス、破壊的プロセスが生じるというのである。これは、その2次的な結果として、異常プリオンの正常プリオンとの鏡像対象性に見い出されるところだろう。

 これと同じように、人体のなかでも、植物タンパク質と動物タンパク質並びに人間タンパク質が、平衡状態にあるという。つまり、以下のような方程式が成り立つという。

  体内タンパク質形成力=植物性タンパク質-動物性タンパク質、 動物性タンパク質=体内タンパク質利用量

 動物性タンパク質を摂取すると、体内は、必要なタンパク質形成力を自ら生産せずに、動物タンパク質をそのまま利用しようとするという。そのため、体内が堕落するという。そして、その分、余った形成力が、主に他の破壊力にまわされるという。つまり、過剰な動物性タンパク質を摂取すると、-(マイナス)の体内タンパク質形成力になってしまい、他の器官の破壊力へと転換してしまうというわけなのである。

 このような体内タンパク質形成力は、膀胱、腎臓、肝臓、肺、心臓により担われるという。 つまり、タンパク質は、これらの主に膀胱、腎臓組織、肝臓組織、肺組織の4器官により生産されるという。これらの4器官は、それぞれが、一部ではなく、人間全体になろうとしているという。つまり、これらの器官は、タンパク質形成において、増大しようとする傾向になるといえる。それに対しての、この増大傾向を押し止めようとする、外からの形成力が、人間の内面、つまり人体のなかで、対抗しているという。それは元々は、惑星の形成力だが、その力は、金属のなかに潜伏しているのである。

 このタンパク質形成力に対抗するのは、鉄の形成(放射)力だという。人間の血液は、鉄を必要とするが、鉄は、タンパク質形成力を、適切なものにするために働いているという。鉄の意識という霊的な意識、瞑想により仏教でいうチャクラを開発すると、このことがビジュアル化でき、イメージとして捉えることができるという。つまり、鉄の分散力が人体に広がり、タンパク質形成力に当たって球面のように跳ね返ってくるというイメージだという。心臓は、この鉄の形成力を基に、人体を制御しているという。これらは全て、エーテル体の作用としてプロセスを考えると、理解できる。

 人体の外の惑星の力である、火星の鉄、木星の錫、土星の鉛、太陽の金、月の銀、金星の銅、水星の水銀は、その力を、いわば分散力として、金属に残しているという。なので、これらの金属は人体内には、鉄を除いて、普通、器官を形成するものとして存在しないという。これら金属の分散力は、それを克服する体内の中心的なタンパク質形成力の源となるという。心臓において、外力の金属の分散力と、体内のタンパク質形成力の調和と秩序が保たれているという。それは以下の式で表すことができるだろう。

 惑星の外力=体内タンパク質形成力、つまり、人間の周囲の外力=人間の中心の内力



 では、腫瘍形成について、述べていきたいと思う。その前に、聖書の生命の樹と知恵の樹について述べておきたい。

 生命の樹と知恵の樹は、聖書の創世記に記述されているものだが、生命の樹は、人間の内面を、知恵の樹は、人間の外、つまり周囲の自然を表しているのである。だからして、生命の樹とは、人体内のプロセスで、知恵の樹とは人体外のプロセスという意味でもある。樹とは、エーテル体を意味するので、つまり、人体内のエーテルプロセスと、人体外のエーテルプロセスといってよいだろう。

 ここに、神様が、生命の樹からは、どんな実もとって食べてもよいといったが、知恵の実からは食べてはいけないといった意味がある。つまり、人体内のエーテルのプロセスから、存分な活動を行ってもいいが、人体外のエーテルのプロセスから、摂取すると、毒となり、死ぬというのである。つまりは、肉食をし、温度変化を伴う急激な移動を行うと、人体に硬化や癌をもたらすといっているのでもある。端的にいえば、自然に反する生活をすると、たちまち死んでしまうというのである。

 では、実際、人体内での炎症と腫瘍形成を、このような視点から考えてみる。エーテル体を考えると、健常な場合は、エーテル体が、人体内であらゆる方向に展開していなければならない状態であり、これは言葉で表せば、生命の樹から万遍なく食するということに他ならない。では炎症はどうかというと、炎症はエーテル体が特定の方向に不活発化していることを意味し、生命の樹から偏った実だけを食していることになる。

 対して、腫瘍形成は、この生命の樹に、知恵の樹が絡んでくるのである。腫瘍形成も、炎症も、エーテル体が特定の方向に不活発化することにかわりがないが、つまり、生命の樹から偏った実ばかり食しているが、炎症の場合は、まだ、知恵の実を食してしない段階であり、腫瘍形成の場合は、知恵の実を食べてしまったことを意味しているのである。

 このことを、ヒポクラテスやパラケルススのように、4つの体で説明すると、炎症は、自我が弱められ、アストラル体は偏り、エーテル体が不活発で、肉体の破壊がそのままの状態になっていることを意味し、腫瘍形成は、自我からエーテル体まで、炎症と同じだが、肉体が、過度に形成されてしまうために、なんらかの物質的形成物が生じる点で異なるのである。

 端的にいえば、炎症は、主に自我の弱さからくるエーテルの不活発化による肉体破壊で、腫瘍形成は、肉体の物質的過多による障害物の形成が、エーテル体に不活発化を生じさせたものといえる。つまり、腫瘍の場合、物質形成による障害物を取り除き、エーテル体を以前のように活発化させることで治癒に導けるわけである。

 さて、このような、エーテル体の不活発化に対する処方、つまりは、エーテル体の活性化に導くようなものは何かといえば、これを例えば、聖書の記述でいえば、生命の樹を満遍なく食するものは何かということになるが、それは、ヤドリギなのであるという。

 これがヤドリギが、生命の樹といわれる由縁のものなのである。ヤドリギが生命の樹といわれるのはその特殊な寄生の性質にあるのではなく、他の植物とは、その成長がずれている点にあるというのである。だから、ヤドリギでなくても、特定の時期だけに成長が終了するような、例えば、冬季植物のヘレボルス・ニゲール、クリスマスローズにも、あてはまる原則であるという。

 これらの成長のずれを生み出す植物は、そのエーテル体に、宇宙の全般的で、直線的ないわゆる線形の組織形成力に対して、特異的な相乗的な、いわゆる非線形の曲線的な成長をもたらし、エーテル体に特殊な作用をもたらしえることができるのである。ただし、このときも、ホメオパシーの希釈法により、用いる場合のみである。

 つまり、ヤドリギ、冬季植物は生命の樹の偏りを元に戻すことができるわけなのである。



 このように、ヤドリギは、生命の樹の強化を図るので、エーテル体が活発化促進され、物質体を正しく掴めていないエーテル体を、強化してしまうと、その反作用が生じ、物質体を強く掴みすぎてしまうと、痙攣の発作が生じ、或いは、物質体を掴めないままだと、遺精を促進させることもあるという。





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Last updated  2006年10月30日 17時21分34秒
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