シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年01月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 以前、鉱物の形成、結晶化に関する知見を得たが、いま、その実質、その金属性の知識を得ると同時に、いかに金属質が人間そのものに働きかけるかを認識する。

 外的には、鉱物界において金属が結晶として形成されるのが見られ、内的には、地球上に細かく分散した金の力が、人間の心臓を維持し、日常生活における現代人の通常の意識を支えている、ということが分かるという。

 金は人間の心臓という中心点に働きかけるという。この知見を基にして、探求をスタートさせる地点に立つなら、もし、既知の金属の金を取り上げ、その色や固さ、そしてその成り立ちや構造に関してのあらゆるイメージを瞑想により集中すると同時に、その体験を内的な現実へと変化させるならば、金は心臓に関係している、ということが見出されるという。

 また別の金属、例えば鉄と鉄の性質に、魂を瞑想により集中させるならば、鉄が人間にどのような影響を及ぼすかを見出すことになるという。金には調和をもたらすような、緊張と対立を解消させるような効果があり、人はその金の性質によって平衡状態を取り戻すという。

 もし、金の全てのイメージに精通した後、鉄に心を集中させれば、つまり宇宙全体を忘れ去り、鉄という金属だけに集中することによって、いわば内的に鉄と溶け合い、1つになるならば、あたかも自分の意識が心臓の領域から上方に移行するように感じるという。

 意識が心臓から喉頭へと上昇するのを追っていくときにも、全く意識的であり、十分に精神的な訓練を遂行していれば、何も害は生じないという。もし、そうでなければ、多少の眩暈を感じるという。意識が上昇するとき、強力な内的活動、高められた意識を発達させている、という事実によって、このような状況を認識するという。そのとき、この上昇する意識の中に徐々に自分を移行させ、動物の集合魂が見られる世界に接触するという。鉄の金属性に集中することによって、アストラル界に参入することができるという。

 秘儀参入者が金属の形態に精通するとき、高次の精神的な存在たちの領域に至り、つまり、金属の実質と金属性に精通するとき、アストラル界、すなわち魂の世界に参入するという。意識が喉頭へと上昇すると同時に、新しい領域の中に、自らが現れ出るが、このような意識の移行が起こるのは鉄に意識を集中したからだという。

 そのとき、もはや自分が以前と同じ人間であるとは感じず、もし、この状態が十分に明晰な意識の中で達成されたならば、それまでの自分の自我を超越し、エーテル界に参入したと感じるという。地球は消滅し、もはや興味のないものになるという。惑星の領域に上昇し、自らの住居にするという。このようにして、意識により徐々に肉体から退き、宇宙の中に組み込まれるようになるという。金から鉄への道は宇宙へと続く道であるという。

 金と鉄に次いで、錫に、つまり錫の金属性、その色や実質に意識を集中することによって、意識が錫と全く同一視されるようにすると、意識が更にもっと高いレベルに上昇するのを感じるという。もし、秘儀参入者が十分な準備無しに、この段階に取りかかるならば、ほぼ完全に気を失い、ほんの僅かな意識の兆候も残らないことになるという。



 このような全ては決してここで言葉にするほど単純なものではないという。このような秘儀参入の道に従うときに経験すること、すなわち、意識が喉頭や頭蓋底部、或いは眉間にあるようなこと、これらの様々の意識が人間の中には常に存在しているという。

 人間は皆、これらの意識状態を有しているという。しかし、現代人はこのことに気づいていないという。それは何故か?といえば、人間は複雑な存在で、もし、喉頭組織全体に意識的になると同時に、脳と感覚器官無しですませることが可能ならば、上記のボンヤリとした感情、微かで無意識的な感情から自由でいられなくなるからだという。つまり、上記の意識状態に至った途端同時に日常の覚醒意識を失ってしまいがちになるからである。

 その喉頭や眉間の意識は、通常の心臓意識、金の意識によって覆い隠されているという。現代人も全て共通して持っているもので、それは人間として成立させている一部なのだが、人間を構成するこの意識に与る部分は、実際は星々の中に存在していて、地球上には全く存在していないという。

 錫の意識は遥かな宇宙の中に横たわり、地球のみが、人類の唯一の住居である、というのは真実ではないという。人類の意識を地球につなぎ止めているのは心臓であって、中心を喉頭にすれば、人類は地球を離れ、宇宙の中に存在することになるという。更に遥かな宇宙の中に位置するには、中心を眉間(錫)にもつとよいという。鉄の意識は火星の領域を包含し、錫の意識は木星の領域を包含しているという。金の意識においてのみ、人類は地球に属すことができるという。人間は常に宇宙に織り込まれているが、金の意識が、この現実を覆い隠しているという。

 もし、鉛等同様の金属について瞑想し、その実質と金属性に集中すれば、完全に体を棄て去ることになるという。肉体とエーテル体は地球に取り残され、奇妙で遠く霞んだもののように見え、岩の上にのった石コロが岩にとっては何の興味も与えないように、何の興味も起こさせないようにみえるという。意識が頭頂冠(頭蓋の縫合線)を通って、体から抜け出ているという。

 宇宙の中では、どこを見ても微少な量の鉛、鉛の存在が常に見出されるという。この意識形態は遥かな空間へと達するという。そして、頭蓋にその中心を有する意識によって、人は常に完全に無感覚の状態に留まるという。

 人間が習慣的に生きるなかの幻想を思い描くと、人間は、机の前に座って計算をしたり、文章を書いたりするとき、頭を使って考えていると思いたがるが、実際はそうではなく、地球に属しているのは、そのような幻想(思考存在)としての頭ではなく、単なる思考の物理的な側面(思考産物)であるという。頭部意識は喉頭から上へと、遥かな宇宙にまで広がっているという。





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Last updated  2007年01月25日 21時05分07秒
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