シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年04月11日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 今回のまとめの中で、更に別の多くの事柄をつけ加えることは勿論可能だが、今回は、テーマ全体を総括することにより、全体を結論づけるように努力する。

 今回のまとめ全体を通して、重要な問題とは、人智学(シュタイナーの秘教及び神秘学)、或いは人智学として提示される精神的探求の態度とは、どういうものか?ということで、今日、物質世界とは異なる別世界に関する人智学的な記述を感じ取り、完全に自分で、検証可能にするような、精神的な訓練や実践に直ちに取り掛かれる人はほとんどいないという。

 では、そのとき、人智学の教えの理解には、どのような立場がとりえるか?という問題は、人智学を取り上げようとする衝動、或いは人智学に憧れをも感じるような人々の心の間近に横たわるが、いつも間違った光の下に眺められ、正に、このまとめの中で擁護してきたような、正しい手続きが把握されないために、誤解される可能性の高い問題となっているという。

 次のような問いがある。「自分で、覗き見ることができなければ、精神世界に関する、これらの記述は一体何の役に立つのか?」と。そこで、今回は、大まかな分析の中で、この問題に触れてみる。

 自ら精神世界を探求できない限り、人智学の教えやその理解に対する正しい認識を獲得することはできない、と言うのは間違いであるという。特に、現代における、物質的世界とは異なる別世界に関する事実を実際に発見しようとする偽の科学的手法と、人智学が提示する事実の理解とは区別されることが本質的であるという。

 今日、我々が知る人間は、実際には別世界にも属し、人間の経験は別世界から導き出される、ということを思い起こすならば、この区別が明らかになるという。

 今日のように構成された人間、いわゆる現代人にあっては、その一連の知識とその日常的な意識は、毎日の経験を通過する中で獲得されるが、この意識は我々現代人の探求の出発点だが、それは、人間が覚醒生活の間、ある限定された分野について、つまり、感覚知覚により近づけると同時に、人間がその進化過程で発達させてきた知性という手段によって把握し、説明することが可能な世界の側面について、一定の見通しを与えることが可能なだけであるといえる。

 人間は、その理解力によって、既に指摘したような漠然としてはっきりしない方法で、夢の中に、つまり現象世界の背後に隠された世界の中に沈潜する。彼は、その魂的な生活の中で、彼が死と再生の間に通過する世界との接触を持つが、ただ、それは夢のない眠りの中であり、そこでは、精神的な闇に取り囲まれ、通常は思い起こすことができない生活を送っている。

 人間は三つの意識状態(覚醒、夢、そして深い眠り)を知っている。しかし、彼はこの三重の意識によって近づける世界の中だけで生きているのではない。というのも、人間はそのような王国に多くの邸宅を持つ存在だからだという。人間の肉体は、そのエーテル体が住む世界とは異なる世界に住み、エーテル体はまたアストラル体とは異なる世界に住み、そして、その両方ともが自我とは異なる世界に住んでいるという。



 そして、この自我は人間の内側を見るときにも三つの意識状態をもち。自我が外側を見るときには、目覚めの(昼の)意識、夢の意識、そして眠りの意識があるが、内側を見るときには、まず、はっきりとした知的な意識があり。次に、感覚意識、すなわち感覚生活があるが、これは通常の想像よりも遥かに不透明で夢のようなものだという。そして、最後に、漠然とした黄昏のような意志の意識があり、これは深い眠りの状態に似ているという。

 通常の覚醒意識により、眠りの起源が説明困難な以上に、意志の起源の説明は不可能であるという。人間が意志の行為を遂行するときには、明確ではっきりとした思考が伴っている。更に、この思考はより不確かな感情が被せられ、感情に浸透された思考は四肢へと降りて行くが、その過程を通常の意識によって経験することはできないという。

 以前述べた種類の探求に対して意志が提示する構図とは次のようなもので、つまり、思考が頭の中で何かを意志し、それが感情を通して体全体に移され、人間が体全体で意志する間、微妙で繊細かつ親密な燃焼過程に近いものが生じる、というような構図だという。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年04月11日 19時44分04秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: