シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年04月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 秘教によると、病気とは偉大な人生の教育家だという。秘教が説くカルマでは、人間は永遠の生命を得る進化のために、病気に罹るという。

 兎角、現代人の我々は、病気を悪いものと考えがちだが、病気が問題なのではなく、病気は贈り物であり、病気は克服することが前提であり、克服のための精神力が問題なのであるという。

 秘教においては、病気は克服することが前提なので、治らない病気はないという。つまり、不治の病はないというのである。にも関わらずに、死に至る病はどうなのだろう?と、現代人は問うだろうが、屁理屈に聞こえるかもしれないが、秘教においては、死とは、人生の最終過程ではないのである。

 秘教においては、死は、次の人生(転生)の始まりなのである。ここにカルマが見い出されるのである。

 このカルマの観点から考えると、死に至った病、いわゆる不治の病を克服した能力が、今生の余生では、もはや発揮され、生かされる見込みがないので、次の人生(転生)に、その能力を持ち越すために、死を選択した場合だというのである。

 端的にいえば、その病克服能力が宝の持ち腐れになるので、今生で無駄にならないように、高次の自我自らが死を選択した場合が、死に至った病のケースだという。

 このような秘教の観点をもっていた太古人は、病は必ず治るもので、治らない病はないと信じていたという。

 このような観点、つまり秘教が失われていき、13世紀では、病気は、神からくるといわれたという。



 これとは逆の、歴史を遡る観点、つまり秘教が説くカルマから考察すると、病気とは、前世に由来することがわかるという。

 前世で自らが行った道徳的錯誤と悟性的誤謬を、今生において、その克服を行わんとするために、病気として、自らに課すのだという。

 だから、太古では、これは、完全なる自己を完成するため、つまり、永遠の生命のための、神々の恵み行為であると思われたのである。だから、古く13世紀では、病気は神からくるといわれたのである。

 やがて、前世の道徳的錯誤と悟性的誤謬は、悪魔の主因なので、カルマを知るにあたり、病気の主因は、前世の道徳的錯誤と悟性的誤謬にあるのだから、15世紀では、病気は、悪魔からくるといわれたのである。

 病気は人間の体液に由来するといわれたのは、ヒポクラテスが唱えた4液説に主因があるだろうが、これの真の意味は、秘教でいう、肉体、エーテル体、アストラル体、自我の調和状態のことを指す。

 本来、秘教の真の意味のこのヒポクラテスの説が曲解され、伝承されたために、ウイルヒョウなどの、細胞病因説から、19世紀の唯物論の台頭から原子論と相俟って、細菌病因説となり、ダーウインの唯物進化論が加味され、ウイルス病因説、そして現代ではDNAとなってくるのである。

 秘教においては、何度もいうが、治らない病気はなく、病気とは克服する機会であり、自らが大きく変化すべき機会(チャンス)であるといえる。病気を悪にするかどうかは、その克服姿勢にかかっているといえるだろう。

 病気と闘い、病気を通じて、精神力を強化するのが問われることで、慢性化した場合は、その病気の状態を忘れることが肝要であると、秘教はとく。とくに、病気の苦悩の状態を忘れ、苦悩から逃れ、自由になった魂の力を自分を内的に高め、精神的に満足させる内容に用いるとよいという。

 つまり、病気とは、偏った不完全な魂の状態に起因し、完全な偏りをなくすためには、偏った思い込みや、状態を捨てる、忘れることが肝要なのであろう。人間は、なかなか、実際に痛い目に会って体験してみないと、実感が沸かないので、いわば人生のなかに病気という形をとって試練として課されるのである。

 病気に罹ったのは、偶然ではなく、必然であり、いわば、病気に選ばれた人間として、その病気を克服する恩恵に与ったことを、神に感謝せねばならない。

 病気と真剣に闘う人間の姿に美しさをみるのは、そこに真剣な魂の活動、いわば、完全な神の似姿になろうと、神に向かって努力する人間の姿が二重写しになるからなのであろう。





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Last updated  2007年04月17日 23時26分05秒
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