シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年04月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人生の生と死を、肉体とエーテル体と、アストラル体と自我の関係として捉えるように、生命の奥深くに隠されたものを暴くとき(以前、具体的な記述を行った)、肉体とエーテル体の誕生、そして、アストラル体と自我の死を意識するようになるという。

 死が生命に織りなされ、人生の冬がその春と提携させられるのを知覚するという。

 そして、ここでも、秘儀参入の意識をもって人間を観察するとき、人間の身体が衰退する一方で、35才を境に、自我とアストラル体が芽吹き始めることを意識するようになるという。

 この芽吹く生命は肉体とエーテル体の中に存在する死の力によって遅延させられるが、それでも、はっきりとした再生が本当に生じるという。

 そして、そのような精神的探求という手段によって、生命の中には死が存在し、死の中には生命が存在していることに気づき始める。このようにして、精神的探求は、誕生の時点で死んでいくのが、みえるものを、それらが十全たる意義と偉大さにおいて現れていた地上以前にまで辿っていく準備を行うことができる。

 また、衰退していく肉体とエーテル体の中に、アストラル体と自我が徐々に芽生えてくる(というのも、それらは肉体とエーテル体の中に捕らえられているからだが)のを知覚し、それらが、死の瞬間に、肉体とエーテル体から精神世界へと解き放たれるのを追っていく準備を、精神的探求から行うことができる。

 このように、誕生と死はお互いに相関しているにも関わらず、通常の意識には別々の出来事のように見えることが分かる。

 精神的探求により明らかにされる、これら情報の全ては、最初に示したように、通常の意識によって把握できるが、同時に、通常の意識には実証的、或いは科学的証拠の要求を諦めさせるような準備ができている必要があるという。

 かつて、次のように主張した男がいた。丁度、石が地面に落ちるように、椅子を持ち上げて離せば、それもまた地面に落ちる。何故なら、全ては重力に曝されているから。従って、もし、地球が何者かによって支えられていなかったとすれば、地球も必然的に落下するだろう、と。



 現代科学者のように、証明が、感覚的証拠により支えられることを要求する人は、地球は、もし、しっかりとピンで留められていなければ、落下するに違いない、と信じているこの男によく似ているといえる。

 人智学的な真実はお互いを支え合う星のようなもので、全体的な構図を見る準備ができている必要があり、そして、もし、それが可能ならば、人々は誕生と死の相互関係というような人智学的な考えを真に把握し始めるという。

 話をもう少し進めて、現代科学の原則にしっかりと基づく一方で、人智学的な考えにも注意を払うと同時に、受容的にも関わらず、人間全体を考慮に入れることを学ばず、以前述べた手法で、個々の器官だけを考慮する人の場合を取り上げてみる。

 そのような人は、秘儀参入の過程で獲得された器官に関する知識を通して、誕生と死だけではなく、何か全く異なるものをも意識するようになるという。

 この器官に関する認識(光)の下では、誕生と死はその通常の重要性を失う。というのも、死ぬのは人間としての存在全体であり、個々の器官ではないからで、例えば、肺自体は、人間が死んでも、死ぬことがないことがわかる。

 今日の科学がボンヤリと気づいているのは、人間全体が死んだとしても、個々の器官はある程度賦活できる、ということで、人間が埋葬されようと、火葬されようと、個々の器官が死ぬということはないことである。

 それぞれの器官は、それぞれ関係づけられる、宇宙領域へと向かう道を辿り、人間が地下に埋められても、それぞれの器官は、それぞれの場合に応じて水、空気、或いは熱を通って、宇宙への道を見出すという。

 実際には、それぞれの器官は解消されるが、消え去るのではなく、消え去るのは全体的な人間だけであるという。

 なので、死が意味を持つのは全体的な人間に関してだけであるという。

 動物に関しては、器官は死ぬが、人間においては、宇宙へと解消されるという。よりゆっくりした埋葬のような過程であろうと、より早い火葬のような過程であろうと、それらは急速に解消されるという。

 精神的探求においては、個々の器官が無限へと向かう道、それぞれがそれ自身の領域へと向かう道を辿るのを追っていくことができ、それらは無限の中に失われるのではなく、以前述べたような力強い宇宙的な存在形態(アダムカドモン)を取って還っていくという。



 心臓は肺とは異なる道を、肝臓は肺や心臓とは異なる道を辿り、それらは宇宙全体にばら撒かれるという。そして、宇宙人間(アダムカドモン)が現れるという。

 つまり、我々は、死んだ人間を宇宙に組み込まれた真の姿(アダムカドモン)において見るという。

 そして、この宇宙人間を見る視覚の中で、例えば引き続く受肉の源泉とは何かに関して意識するようになるという。我々は、以前の地上生が現在の人生にカルマ的に戻ってくることを再び、明確に、はっきりと意識することが可能になるために、このような視覚を必要し、そして、その視覚は、カルマの起源を人間全体の中ではなく、幾つかの器官の知覚の中に有するという。





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Last updated  2007年04月17日 21時58分11秒
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