シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年04月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 対象における全ての性質が外(界)にあるとすれば、それらは外界から、どのように我々のなかに入ってくるのか?

 また、外的なものが内的なものに移行する点はどこにあるのか?

 我々が、感覚的な知覚内容全てを、外的世界から取り去ったならば、それはもはや存在しなくなる。こうして、認識論は、自分の髪の毛で自分を自由に、高みへと引っ張ろうとする、ミュンヒハウゼン「ほら吹き男爵」に見えてくる。

 我々の内に生じる知覚を解明するには、外的世界の存在を仮定する必要があるが、ではどのようにして、この外的世界の諸側面は、我々の内部へと入り込み、心的なイメージの形で現れることが可能なのか?

 この問題は別の形で定式化される必要があり、まず幾つかの類似性に関して考察する必要がある。このことを把握しなければ、外的世界と内的知覚の間の関係を見出す可能性をもつことはできないという。

 AとBの末端をもつ線分に戻り考察するなら、端の点を重ねるためには、1次元を超え出て、線を曲げる必要が生じる。

 この直線の左端の点Aを右端の点Bに、両点が下位で触れ、重なることを考察する(AとBを2次元上で結んで円を形成する)。そうすれば、重なった端の点を超えていき、元の起点へと戻ることが可能となる。線分が短い場合は、形成する円も小さくなる。

 最初に与えられた線分を円にして、それから、益々長い線分を円にするならば、端が出会う点は更に益々はじめの線の地点から遠くなり、無限に離れていく。そのとき、曲率はどんどん小さくなり、そしてついには肉眼ではもはや円周を直線と区別できなくなる。

 それと全く同じように、地球もまた、我々が、その上を歩くときには、地球は本来、丸いにも関わらず、直線の平らな部分のように見える。直線の両方の半分が無限に広がっていると考えると、円は実際に直線と同じになる。



  これを幾何学的な線ではなく、現実と結びつけることが可能な状況に関して思い描く。円周上の点Cが円周に沿って進むにつれて、冷たくなると同時に、最初の場所から益々遠く離れていくことをイメージする。

 その点が結合点となった側の境界A=Bを通過して、線分の反対側に出るときには、温度が再び上昇し始める。こうして、こちら側の点C(線分ABの元々の中間点で、いまは逆側の点)は帰路においては、向かう往路とは逆の状態に遭遇する。

 帰路の暖かくなる傾向は、出発した元の温度に到達するまで続き、このプロセスは円がどれほど大きくなっても同じで、つまり暖かさは最初は減少し、次に再び増加する。無限に広がる直線の場合にも、温度は 一方の側で益々失われていき、他方でしだいに上昇する。

 これが、生と運動を、世界へともたらす手法で、そして、より高次の意味で〔宇宙の理解〕と名づけることができるものに、アプローチできる1例であるという。ここには、自らを生み出し、互いに依存しあう、2つの状態があるという。

 この円のなかに三位一体の構造がある。
 円(離れていく一方の側、近づいてくる他方の側)

 しかし、感覚的に観察可能な全てに関して言えば、この円形になった線分の右の方に向かうプロセスが、左から戻るプロセスとは全く関係がないにも関わらず、それらが相互に条件づけあっていることを意味するものといえる。

 つまり、鏡像の関係にありながら、観察可能全てのみを見ている感覚といえる。

 鏡像関係(観察可能な全て、観察不可能な全て)

 この関係が、実は時間を意味するのである。
 時間(過去、未来)


      =鏡像関係(観測可能な全て、観測不可能な全て)
      =時間(過去、未来)

 我々が3次元空間で成した行為は、過去として離れていくが、4次元の円のなかでは、未来として近づいてくるのである。これがカルマの成就である。

 だから、悪を行えば、必ず、その報いは将来、自らに跳ね返ってくるのである。悪を行うものは、たったいま悔い改めるべきである。悪の行為は、過去に過ぎ去って、一見して、悪が薄められていくようにみえるが、自らのなかの円たる自我を通じて、将来、だんだんと、自らに近づくにしたがって、悪が増して襲いかかってくるのである。






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Last updated  2007年04月26日 22時41分20秒
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