シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年04月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、外界の物体を冷ます状態に、そして、それとの対比で、我々の内的知覚を暖める状態に関連づけてみる。外界と内的知覚は、直接、感覚的に知覚可能な共通事項をもたないにも関わらず、お互い、ある関係にあり、 前回述べたプロセスと同様に、相互に依存しあっているという。

 このことを裏付けるために、印章と封蝋(ふうろう)の関係のイメージを、外界に対する内的世界の関係に適用することができるという。そのイメージは、印章が封蝋のなかに残ることなく、そして印章の物質的なものが封蝋のなかに移ることなく、封蝋のなかに正確な刻印、印章の正確な複写を残すようなものであるという。

 外界と内的知覚の関係の場合にも同じ対応関係があり、つまり印章の本質的なものだけが、封蝋に移されると捉える。一方の状態の形が他方を条件づけているが、しかし、その場合、物質的なものは何も移らないという。

 外界の物質をみて、我々人間は、内部に何も物質的なものをもつのではなく、印章が刻印されるというような、いわゆる熱を感じるだけであるという。外界の冷たいものを、内部の熱さとして捉えることに類似するという。

 外界と我々のイメージとの間にそのような関係があることをイメージするならば、次のことに至るという。

 空間における幾何学的な鏡像は、左右の手の手袋のようなものだが、この像を直接的に、そして連続的に一致させるには、新しい空間の次元を利用する必要があることがわかる。

 今、外界と内的印象(イメージ)が幾何学的な鏡像に似たものであるとすれば、それらを直接一致させるためには、同様に追加(付加)的な次元を用いて行うしかなく、今、外界と内なるイメージとの間に関係を成立させるためには、同様に第3の次元にいながら、第4の次元を通っていく必要があることがわかる。そこで、我々は外界、そして内的イメージと1つになるが、それらの共通項を探すことができるのは、この4次元のみであることがわかる。

 我々は、この鏡像の海を漂っているようにイメージできるが、この海の内部では、外界と内的イメージの像を重ねることが可能になる。こうして、まずは純粋に観念的だが、3次元空間を超えるにも関わらず、現実性をもつものへと至る。そのためには、我々の空間イメージを生き生きとさせ、それに生命を与える必要があるといえる。



 4次元空間との関係で3次元空間の経験的な特質を研究するための別の方法を提供するのは、結び目のある曲線と2次元の帯であるという。

 では、対称性の関係とは一体何を意味するのか?

 空間構造を相互に関係づけるとき、一定の複雑さが生じ、この複雑さは3次元空間に特有のもので、4次元空間では生じないという。

 若干の実際的な思考実験をしてみる。環状の帯を、(帯の幅の)まん中に沿って切れば、環が2つできる。今度は端を、1度ねじって貼った帯を同じように切ると、一本のねじれた環になり、2本には分かれない(メビウスの環)。このように貼り合わせる前に帯の端を、1度ねじると、切った際に2つのねじれた輪がつながったものになる。

 つまり、環が2つできるのが、3次元空間にあたり、1度ねじり、つまり鏡像関係を一致させた場合、2つに分かれずに1つのねじれた環(メビウスの環)になるのが、4次元空間に相当する。

 また、最後に帯の端をもう1度ねじると、同じプロセスによって結び目ができる。自然のプロセスに関して考察するなら、そうしたねじれが自然のなかで生じていることを、実は誰でも知っているという。実際、そのようなねじれた空間構造というのは特別な力をもっているという。

 つまり、2回ねじるとは、3次元から4次元、そして3次元にまた再び戻ってくることを意味するのだろう。この操作によって、3次元と4次元の間に結び目ができる。恐らく、陰陽師が唱える、結界とはこの操作のことを指すのだろう。

 例えば、太陽のまわりの地球の運動、そして地球のまわりの月の運動を取り上げてみる。月は地球のまわりを、円を描いているというが、正確に見るなら、それは 地球の軌道に沿ってねじれた線上、つまり円周のまわりの螺旋の軌道であるという。

 そして太陽は非常に速く宇宙空間を進んでいるが、(地球は太陽を追いかけ、)月は更にそのまわりで付属的な螺旋運動をしているという。なので、空間のなかを広がる力線は非常に複雑なものとなるという。その描像を、ピンで留めようとする(静止系)のではなく、それらが流れるままに把握できるような複雑な空間概念(複雑系)に関わるものであることに気づく必要があるという。

 太陽系の惑星の運動は、1度ねじったメビウスの環のように、螺旋軌道を描いているという。更に2度ねじると、結び目ができるように、質量の発生は、このような螺旋運動の結び目の結果から生じると考察できるという。

 3次元の太陽系の惑星の運動の背後に、1度ねじったメビウスの環のような、鏡像関係を一致させるような、いわゆる互いに相反する陰陽の関係を結びつける、愛の働き、つまり4次元の生命の働きがある。



 これが恐らくスピンのような電子の角運動量と関係しているのだろう。超伝導状態のような電子のスピンが、一種の相転移であるクーパー対といわれる電子の対凝縮状態を生じるのは、電子の特性が、秘教でいう光の硬化、凝縮からきていることを示すものだろう。

 更に、秘教的にいえば、1度のねじり(愛)は、神々(太陽と惑星霊)の業、2度のねじり(光)は、悪魔ルシファーの業というべきものなのだろう。人間は、3次元から死によって4次元にかえるので、まさに3度目の正直(叡智)というべきものだろう。

 地球の重力に関しては、太陽のまわりをまわる地球の軌道に、月が太陽との鏡像関係において、螺旋構造をとり、ねじれを与えていることがわかる。

 この螺旋を模したものが、メリクリウスの杖や、神道の結界を意味する注連縄なのだろう。注連縄とは、端的にいえば、4次元空間と、3次元空間の境界(結び目)を意味するのだろう。これが生命の樹と象徴されているのは、以上の外界と、人間の内的イメージの関係の幾何学からもわかるところである。

 生命の記録情報と呼ばれるDNA(デオキシリボ核酸)も、右巻き螺旋構造であるが、これはこのような天体の運動が反映されたものだということがわかるだろう。





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Last updated  2007年04月28日 00時33分17秒
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