シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年05月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今回は特に、非常に機知に富んだ男、チャールズ・ヒントンの考えを参照しながら、多次元空間のイメージに関する基本的要件をまとめる。

 前回は0次元の考察からはじめて、多次元空間のイメージへと進んだが、どのように2次元空間から3次元空間へと至ったかの可能なイメージに関して、再度、簡単に繰り返しておく。

 対称性の関係とは何を意味しているのか?

 互いに鏡像の赤と青の2つの平面図形を重ねるにはどうすればよいか?

 2つの鏡像関係にある図形が半円の場合には、これは赤い半円を青い半円のほうにずらしていくことで、比較的簡単にできる(円の中心から回転させる)。

 しかし、複雑な鏡像対称性をもった図形の場合は、簡単にはいかない。平面上で行う限り、回転や平行移動等の手法で一方の赤の図形を、他方の青の図形のほうにずらしても、赤い部分と青い部分を正確に重ねることはできない。

 けれども、これを可能にする方法がある。平面から、つまり2次元から出て3次元を用いれば、別の言葉でいえば 、青い図形を鏡の軸を中心にして空間中を回転させて赤の図形の上に重ねれば、可能になる。

 1組の手袋もこれと全く同じ関係にある。3次元空間から出ることなく、片一方の手袋をもう一方の手袋に重ねることはできない。第4の次元を通過する必要があるという。

 前回、次のように述べた。4次元をイメージするなら、2次元から3次元に超え出るときの状況と同じ状況を成立させることにより、空間における関係を流動的な(複雑系の)ままに留める必要がある、と。



 これは単なる遊びではなく。何故なら、そうした絡み合いは自然のなかに、特に物質的対象物の絡み合った運動のなかに、いつでも生じているからであるという。物体はそうした絡み合った空間構造において運動しているという。この運動は副次的な力を備えているので、その力もまた互いに絡み合っているという。

 太陽の周りの地球の運動、そして地球の周りの月の運動を考察する。月は、太陽の周りにある地球の軌道の周りに巻き付くような円(螺旋軌道)を駆け巡っているという。つまり、月は円周の周りで、螺旋を描いているという。太陽自身が運動しているから、円周の周りの月はさらなる螺旋をなし、その結果、空間全体を通じて広がる非常に複雑な副次的な力線が生じるという。

 天体は、前回考察した、シモニーの絡み合った紙テープのように、相互に関係しているという。前述したように、それを固定(静止)化させないように考察するときに、理解可能な複雑な空間概念を取り扱い、生き生きと思い浮かべる必要があるという。

 空間をその本質において捉えるならば、確かに、まず固定(静止)的な形で捉える必要があるが、更にそれを再度、完全に流動的なもの(複雑系)とする必要がある。それは、一旦、零にまで行き着いてから、そこで生きた点の本質を見出すようなものである。

 もう一度、いかに次元が構築されるかを生き生きと思い浮かべてみる。点は0次元であり、線は1次元、平面は2次元、立体は3次元であり、なので、立方体には、高さ、幅、奥行きという3つの次元がある。

 さて、様々な次元の空間構造は互いにどのように振舞うのか?

 もし、直線生物という存在があり、1次元だけをもち、直線に沿ってのみ運動できることを考察する。そのような存在を想定するならば、そうした存在の空間イメージはいかなる在り様をしているか?

 そのような存在は1次元性を自ら知覚せず、どこに行くにも点のみを知覚できるだけであろう。というのも、我々が何かを描こうとしても直線には点しか存在できないからで、従って、2次元存在が出会うのは直線のみであり、1次元存在だけを知覚し、立方体のような3次元存在は、2次元存在を知覚でき、自身の3次元を知覚することはできないだろう。

 さて、人間は3次元が知覚可能である。正しく推論するならば、次のように言う必要がある。1次元存在が点だけを知覚でき、2次元存在が直線だけを、そして3次元存在が面だけを知覚できるように、3次元を知覚する存在は、自身が4次元存在でなければならない、と。

 人間が外的存在を3次元によって境界づけることができ、3次元からなる空間と関わることが可能ということは、人間が4次元的であることを意味している。同様に、立方体が2次元だけを知覚でき、自身の3次元を知覚できないように、人間は自身が生きている4次元を知覚できないことは明らかで、こうして、人間は4次元存在でなければならない、ということがわかる。

 我々人間は水のなかの氷のように、4次元の海を泳いでいるという。





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Last updated  2007年05月03日 00時15分34秒
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