シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年05月15日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 いま日本社会に、子供が親を殺す悲惨な事件が起こっている。親を失うこと、しいては母親を失うことが、子供にとっては、唯一の理解者である後ろ盾を亡くすこと、依って立つ愛の大地を失うことであることを全く理解していない愚挙であるといえる。

 母親が欲しくても、望めない子供たちが世界には沢山いるのである。

 日本では、社会があまりに豊かになりすぎて、母親の有り難さに鈍感になっているせいなのであろう。

 あまりに環境に恵まれすぎると、魂は堕落し、枯渇し、干上がって、感謝を失い、無感動な存在と化していくのであろう。

 秘教では、地球上に、人間が生きられるという環境づくりに、全宇宙が、力を与えてくれていることを説いている。

 人間は、宇宙により生かされているのである。その背後には、命ある多くの生命たちの犠牲が、日々、費やされているのである。

 「働かざるもの食うべからず」というのは少し言い過ぎだが、「日々、命の感謝なしに、生きるべからず」というところは事実だと思われる。

 人間の生のために、食物になった動物や植物、人間の経済活動の為に、切り開かれた自然や大地。このような生命体に、なぜ、人間は感謝もせずに、当たり前のように、地球に生き、周囲や他を見下し、もはや涙すら流せない無感動な存在となってしまったのだろう。

 人間はあまりに知的で、賢くなりすぎ、かえって人間らしさを亡くしてしまった。あまりに賢くなりすぎ、かえって、感情馬鹿になってしまった。知識は、ときと場合において、相手の気持ちを理解するのに障害となる。知識では、相手の人の立場に立てず、その気持ちを理解できない。知識はそこに、線引きしかもたらさない。



 これとは逆に、周囲の努力や奉仕があって、社会は成り立っている。宇宙も同様に、お互いが愛を注ぎ合い存立しているといえるだろう。

 人間1人が生きるために、どれだけの宇宙からエネルギーが注がれ、奪われているのか? 試しに計算してみればいい。

 命があるそのことだけで、感謝しすぎても、し過ぎることはないといえる。

 人間を生かす愛、それは母性というべき愛であろう。

 母性には、相手の気持ち、子供の気持ちを理解しようとする献身さがある。相手を理解しようとする気持ち、自分から手を差し伸べようとする勇気、それが、愛の大地となるのである。

 どんな偉人でも、その母親に優る者はいないといえる。母親の愛がなければ、水の無い植物、水の無い魚であろう。

 いま、日本社会において、母性が見直されるべきときである。母親が偉大な存在であること、母親に感謝する日が、母の日以上にあるべきである。

 母親への感謝のなさが、少子化を生じさせているように思われる。

 それと共に、家族の日を考えるべきである。戦後日本に最も欠けていた点が、母親であり、家族である。父親は不在だった! 戦後の日本人は、いわば皆父無き子であった。父はいわば、経済的土台でしかなかった。かつて古き日本社会のように、父親は社会模範やモラルを教えうる存在ではなかったのである。

 だから、父親不在の子供が、表面上、大人になっただけで、戦後の日本人の精神性は、マッカーサーが語った精神年齢を超えていないのである。



 「武士は食わねど高楊枝」とは、ある意味、この精神性を意味するのである。

 つまりは、「自分のケツは自分で拭く」ということである。

 いまの大人に、自分のケツを自分で拭ける者がどれくらいいるのだろうか?

 平気で、糞を他人に始末させ、垂れ流しても、知らん振りという有様である。これでは、オムツをしなければいけない幼児と同じである。

 日本人の精神性は、あまりに幼稚化している。これでは、国家は愚か、民族まで滅びていく羽目にならざるをえない。真剣な日本人は困難を求めて海外に出て行かざるを得ない。



 愛は忍耐により育まれる。

 日本人が海外にでれば、海外では、自分のことは、自分でやらざるをえないからである。しかし、多くの日本人は、表面だけで、海外に出て行くので、格好のカモにされがちであるのもまた現実である。

 日本人がターゲットにされやすいのは、自分の身を最低限自分で守ることすらも知らないからである。これは、日本にいたとき、その母性を軽んじていたツケといえるだろう。

 つい最近まで、巷では「自己責任」という言葉が乱れ飛んだ!

 自己を守ってくれるのは母性しかないのである。

 いま戦後日本のその母体となった日本国憲法が改訂されようとしている。

 野生において、母性を失っては、生物は無力であり、野生の掟により、格好の餌食とされるだろう。

 よく耐え、母性を労わり、感謝する父性は、いまの日本にはすでに武士道とともに、失われてしまった!





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Last updated  2007年05月15日 20時10分36秒
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