シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年05月22日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 少し、時間ができたので、一冊の本の充分な読書ができた。その本とは、「維新の暗号」というものである。歴史の裏本という類のものだが、題材がかなりキワもの(天皇の替え玉説)なので、国内でよく出版できたものだと感心している次第である。最近の、新しい国家づくりという巷の風評に沿ったものなのであろうか?

 この本に書かれているとおりの風評は、歴史マニアのなかに確かにある。この仮説が事実だとしたら、その後の太平洋戦争への歴史の流れの謎が一気に明らかになるところでもある。

 例えば、この仮説が事実ならば、司馬遼太郎の小説からもわかるように、戦時の統帥権の独走ぶりの原因や、満州軍の満州(清朝)王族の溥儀に対する取り扱いなど、ある意味、類似した現象として、総括できうるように思われる。戦時の宮内省イコール満州軍とすれば、特に、映画「ラストエンペラー」を思い出した。

 更に、この本を読んでいて、つい最近にみた映画「父親たちの星条旗」を思い出した。戦争高揚の軍事費獲得のために、硫黄島に立てた星条旗の写真と、それに関係する人々が、国家的謀略に巻き込まれていく。このような謀略は、所詮、人間が行うことなのであるから、どの国であっても、多少とも、背後に隠されているのだろう。結局のところは、謎である。

 しかし、逆にもし、この仮説が全くの法螺であるなら、何もムキになって、言論の自由の上に、この仮説を否定しなくてもよいのではないかとも思われる。否定するのではなく、また別の意見として述べるべきに止めるのが、言論の自由だろう。大体において、歴史上の事実は、タイムマシンでも開発されない限りにおいて、現在から測定できるわけがないからである。

 私も、シュタイナーの研究から、フリーメーソンの秘密に関する、ある程度の知識(シュタイナーは一時期、フリーメーソンの良きアドバイザーであったようである。しかし、フリーメーソンはあまりに堕落した秘密結社となったと告白してもいる)をもっているが、例えば、確かにここで書かれている、フリーメーソンの記述はあまりにエキセントリックで、一面的でありすぎるのだが、より寛容な精神こそ重要で、確かに一部のフリーメーソンのなかに、そのような考えを抱く者も充分いたとも考えられる。

 あまりに一面的だからといって、ここでのフリーメーソンの記述をいちいち否定する気にもならないし、フリーメーソンに対する色々な考え方があってもよいと思うのである。大体、人生の経験をある程度積めば、自分が、ある組織に属するから、その組織に忠実であるとは限らないだろう。生活や生命が関わっていれば尚更のことで、独自の判断こそ、歴史理解に求められるように思われる。その独自の判断でさえも、実際、その場で、その出来事を目撃し、鮮明な記憶をもっていない限り、物事は物証的には断定できないといえるだろう。

 所詮、歴史学においては、真相は闇に消え、表面的な権威だけが現れ、出る杭は打たれざるをえないのである。

 つまりは、歴史においては、ある仮説の立場をとれば、その仮説を反映した考察が生じるというだけである。そのような仮説を立てる歴史家がいれば、それに応じた説が現れるといえよう。これは一種のモグラ叩きであって、一々反論するだけ、無駄なことはないといえる。 このような、論争に誰が判断を下すのか? またこのような論争に民衆が巻き込まれることこそ、至極迷惑といわざるをえない。 



 私には、少なくともダビンチコードのような出鱈目なものよりは、充分に仮説の域にあり、マシにみえる(ダビンチコードは結論が奇想天外で、仮説にすらもならない、イエスの子がいたからといって、だからどうした?というものであろう。イエスが子を産む1人の人間となった時点で、神性はなくなり、神の子の意味はなくなり、一般の人間の子とかわりはないといえるだろう。第一、ゴルゴダの意味さえも理解できていないようである)。





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Last updated  2007年05月22日 23時13分26秒
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