シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年07月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回の続きである。

 超感覚的知覚は、この3軸空間が3つの非常に異なる拡張の可能性に依存している。我々の物質体(肉体)は3つの軸に関する直接的経験を提供するが、そのような経験が意味するものは、この空間もまた、内部に存在する天体の影響の相互関係を表現するということである。

 また、このように空間を視覚化するとき、3次元宇宙に存在するものとして、考えられるもの全ては、ユークリッド空間の場合のように、x、y、z軸の拡張強度が同じならば、説明不可能であるということを考慮しなければならない。

 宇宙を、3軸の楕円体に対応させ、楕円軌道自身の配置を有するものとしてイメージしなければならない(恐らく、楕円軌道の3つの極座標のことだろう)。

 ある種の星の配置は、この考えが正しいことを示唆している。例えば、普通、天の川はレンズのような形をしていると考え、球状とはとても想像できない。もし、物理学の事実に適合させるには、別様にイメージする方法を見つけなければならない(要するに、球状ではなく、楕円体(レンズ)状に広がる強度空間である)。

 我々の空間を取り扱うそのような方法は、現代の思考と自然との一致がいかに貧弱なものであるかを示している。太古の時代と文化においては、固定された空間の概念が生じるなどということは起こりえなかった。ユークリッド幾何学の原型が3つの等価な拡張強度と3つの垂直軸からなる固定された空間に関する明確な考えを取り入れていたとは考えられないことである。

 空間に関する抽象的概念は、抽象性が我々の思考の本質的な特徴となり、ユークリッド空間に計算を適用し始めたかなり最近の時代になってから現れたものである。太古の時代の人々にとって入手可能な知識は、今日、超感覚的な洞察に基づいて、再び展開可能なものに非常に似たものである。

 既知のように、我々が今日、深く寄りかかり、当然のものとしている概念が非常な重要性を持つのは、それらが現実(真実)とはかけ離れた球の領域中で働くものであるからに過ぎない。今日、我々が取り扱う空間とは、そのような1つの抽象(円曲率の軌道の)である。それは現実の経験が我々に教えるいかなるものからも遠く隔たっている(楕円曲率の軌道が本質であるという)。

 今日、人々は、よく抽象的なもので満足する。我々は経験主義についてくどくどと語るが、抽象的なものに言及しながら、それに気づいてさえいないことが非常に多い。我々は、現実の世界において現実の事柄を取り扱っていると信じているが、この相関性から、我々の考えが、いかに酷く矯正を必要としているかが分かる。



 それは我々のアプローチが極めて抽象的な思考によるものであることを示す。それは、そこから導き出す結論の1つによって、この導出過程における、我々の思考が堂々巡りを行うからである。

 人智学者は、ある考えが論理的であるかどうかを問いかけたりはしない。それが現実(真実)に対応しているかどうかのみを問う。1つの考えを受け入れるかどうかを決めるとき、人智学者にとっては、現実(真実)に適合するか否かが決定的な要素になる。

 人智学者がひとつの考えを受け入れるのは、それが現実(真実)に対応しているときだけである。

 現実への対応は、我々が相対性理論を正当化するものとして、そのような考えを適切に取り扱い始めるときにも、1つの評価指標として用いられる。この理論は、それ自体、この上なく理論的なものだが、その理由はそれが純粋に論理的な抽象性の領域において理解されているからである。

 相対性理論ほど論理的なものはない。けれども、我々がその上で活動できるかどうかは別の問題である。単にこの理論を補強するために示される類比を眺めるだけでも、それらが現実とは非常にかけ離れていることが分かるだろう。それらは単なる思考の遊戯である。

 相対性理論の擁護者は、これらの考えは象徴的なもの(数学モデル)であって、問題を視覚化するのに役立てるためにあると言うが、それらは単なる象徴ではなく、相対論の数学的論理なしでは、そのプロセス全体(相対論的条件)が宙に浮いたものになってしまうだろう。

 なので、この質問に関して、言おうとしたのは次のようなことである。「既知のように、そのような領域に関わる質問に対する簡単で明快な答えはない。」 ということである。

 注釈;シュタイナーはユークリッド空間のような3軸が平等で交換可能なものは、現実ではありえないと考える。また、そこから曲率概念を導入したリーマン空間に対しても、単なるその発展型にすぎないと考える。所詮、論理上の構築物は、抽象的空間でのみ成り立つからである。

 なので、体験に基づいた精神的な空間を考え、それは人生の体験から生じる、人間の肉体上の感覚に由来していると考える。それは上下を長軸とした楕円体のもので、空間の強度は、人体の寸法の割合に比例しているという。これを秘教(人智学)ではアストラル体と呼ぶが、アストラルは、3軸の楕円球体(レンズ型)で、正面からみると六芒星の形になる。

 アストラル体は、星(アストラル)にちなんで名付けられた。実は、星もこの3軸の楕円球体空間であるという。惑星の軌道が楕円体であるのはケプラーにより示されたのは既知の通りである。物質天体としてみえる惑星は、その楕円軌道体の一部であるという。そして、惑星の楕円体空間が、人体のなかにも反映し、天体の大きな宇宙に対して、人体は小宇宙空間と呼ばれるのである。

 人体のアストラル体は天体のアストラル体から取ってきたものであるという。我々は1つの銀河なのである。





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Last updated  2007年08月07日 13時53分45秒
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