シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年07月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
■より高次元の空間についての質問

 通常の軸直交系は3次元空間を記述することができる。図式的に述べるならば、ある種の代数的仮定に基づいて先に進み、2次元平面から3次元空間へと導いたプロセスを抽象的なレベルで繰り返す。その結果、4次元、5次元、或いはn次元空間となる。このような手法で、ヒントンのテサラクトのような図形を構築することさえできるが、テサラクトは現実の図形ではなく、真のテサラクトの3次元空間への投影に過ぎない。

 純粋に理論的、抽象的レベルでは、そのような演繹をしても何の問題もないといえる。理論的なレベルでは、時間の中で、式や計算を用い、いま行っている飛躍、それが飛躍であるのは、時間の中への移動は、第1次元から第2次元、そして第3次元への移動とは異なるからで、その飛躍を考慮しながら、時間の中で3次元空間から4次元空間へと移動することさえできる。

 最初の移動(変換)プロセスを洗練させることにより、真に時間の中への移行が可能になる。その結果は抽象的な4次元空間となる。いま行っていることを視覚化する必要がない限りにおいて、抽象的で、純粋に知的レベルに留まることができる。

 しかし、実際、それを行おうとするとき、弾性問題に突き当たる一方で、純粋な抽象的思考のつながりは「無限の後退」へと導いていく。さしあたり、その振り子は際限なく振れ続けると想像することもできるが、動力学的には、振動があるだけであり、それが現実の状況であるといえる。

 イマジネーション的な知覚レベルへと上昇するときには、4次元やそれ以上の次元があると仮定しつつ、そのプロセスをいつまでも繰り返すことはできない。1次元を表すために+a、2次元に+b、3次元に+cの表記を用いるとして、もし、現実(真実)の空間を記述するのなら、4次元を+dのように書くことはできない。

 4次元を+dのように書くのではなく、現実の状況は、-cと書くように強制する。第4の次元は第3の次元を無効にし、2つの次元だけが残る。なので、そのプロセスの最後に、残されるのは4つではなく、2つの次元だけである。同様に、もし、第5の次元があると仮定するならば、それには-bの、そして、第6の次元には-aの表記を用いなければならない。

 つまり、高次元にいくにつれて、点へと帰っていく。弾性の法則によって、我々は出発点へと帰ってきたといえる。この現象はイマジネーションの中に(つまり、主観的な実験としてだが)存在しているだけでなく、以前述べたような仕方で、1つの現実になる。

 我々人間がこの地球の表面、例えば、植物の根を見ている限り、重力の特定の表現を扱いながら、空間の通常次元の内部に留まっているが、花の形の説明を試みるときには、これらの空間の通常次元はもはや十分ではない。



 その結果得られるのは波打つ表面である。遠方へと散逸するのではなく、外から圧力が行使され、その結果、滑るような、撫でるような運動がある。圧力の結果である、そのような運動は、軸の交点を出発点とすることによっては正確に記述できない。

 その代わり、無限に大きな球を座標の中心にしなければならない。そして、座標は全て中心に向かって動かなければならない。つまり、エーテル領域に入る瞬間、通常の座標系の正反対(質的にも正反対であるが)の軸座標系を適用する必要がある。

 エーテルに関する物理学の通常の理論は、この相違を考慮しない間違いを犯しているので、エーテルを規定するのが困難になっている。それはあるときは液体、あるときは気体と見なされる。中心点から放射する座標系をエーテルに適用するのは間違いなのである。

 エーテルの中に入っていく瞬間、球を取り上げ、外側から内に向かう全体システムを構築しなければならないのであって、その反対ではない。

 このような問題が興味深いものとなるのは、数学的に跡づけしながら、物理学の領域に入っていくときである。我々の理論を発達させるということは、非常に現実(真実)のように見え始め、限界の問題を解くために、大いに貢献するようにみえるが、今のところ、そのような理論はほんの僅かしか理解されていない。

 例えば、私(シュタイナー)はかつてある大学の数学の講義でこのテーマを紹介しようとしたことがあり、この講義で、双曲線の接線を用いて、双曲線の接線がその分岐であるとすると、右側の部分は発散し、左側の部分は集中(集約)していると想像する必要があると言った。

 つまり、双曲線の接線では、完全に正反対のことが起こっている。このような考察は、徐々に空間のより具体的な取り扱いへと導くが、このような取り扱い方はほとんど受け入れられていない。純粋に解析的な数学者たちは、しばしば微分幾何学に対して幾らか偏見を持っている。

 しかし、現代の微分幾何学は、純粋に形式的な数学から離れ、経験の問題に取り組むことができる。純粋に解析的な幾何学だけを用いている限り、現実(真実)の領域に近づくことはできない。解析的な幾何学は座標の終点やそれらの座標軸上の位置などを確立できるだけである。

 我々が線や円だけを用いて構築するときには、イメージによる助けが必要となり、視覚化に頼ることを強いられる。微分幾何学が非常に有用なのは、数学の形式的な側面から離れることを可能にするからである。それは、自然における数学的な要素について考えなければならないことを示している。





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Last updated  2007年07月28日 03時08分19秒
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