シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月03日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 秘教の考察においてよく言及され、四季とミカエル問題に関する「四季の宇宙的イマジネーション」でも、ある役割を果たしていたのは、

 「人間とは、その全体構成と、人生の関連において、全人間として、根本的に小宇宙、大宇宙のマクロコスモスに対するミクロコスモスを示し、人間は、実際、自らのなかに、全宇宙法則と、宇宙の全秘密を含んでいる」

ということである。

 ただし、この全くの抽象的諸説の完全理解が容易であるなどと考えてはいけない。いわば宇宙の多様なる秘密の奥深さに潜入してから、この秘密を人間のなかに再発見しなければならない。

 さて、今回はこの事を、一方では、ある出発点から宇宙を見て、人間が、いかに小宇宙として大宇宙の内部に存在するかを理解するために、人間を見、観察していこうと思う。

 大宇宙について語るには、常にその小さな断片でしかないのは当然の事で、決して完全なものを叙述できない、完全な記述を目指すには、観察に際し、少なくとも全宇宙を隙間なく、歩き回る必要があるからである。

 最初に、我々のすぐ上に出現するものに目を向けてみる。人間の周囲のなか、動物種のなかで、生を空中で営むもの、しかも非常に際立った方法で、空中で生を営む部類の、つまり、鳥類を見てみる。

 空中に住み、生存条件を空中から得ている、鳥というものが、大地に接して棲み、もしくは地下に棲むことさえある、他の動物たちとは本質的に異なって構築されているということは、誰も否定しないだろう。鳥類を見るとき、一般的に、人間の通例の見解に従って、鳥の場合にも、頭部、四肢その他に関して語らざるをえないと思うのは当然である。

 しかし、このような見方は、根本的にまさに、芸術的でない観察方法である。既によく注意を促してきたが、元来、真に宇宙に精通するなら、主知主義的な理解に止まることはできず、主知主義的な見解は、次第に、宇宙の芸術的な把握に移行していかざるを得なくなるだろう。



 しかし、よく考察するならば、例えば、ラクダの脚やゾウの脚と比べて、鳥の脚は、いかに萎縮しているかがわかり、また、ライオンやイヌの頭に対して、鳥の頭は、いかにも萎縮しているようにみえる。このような鳥の頭部のなかには、規定通りのものは、ほとんど全くといってよいほど、存在していないのである。

 つまり鳥の頭部のなかには、根本的に、イヌや、ゾウやネコの場合のような、前方の口吻部以上のものは、ほとんど存在しない。哺乳動物の口の部分が少しばかり複雑になったもの、これが鳥の頭である。それに哺乳動物の四肢は、鳥の場合には完全に萎縮している。

 なるほど、芸術的でない観察方法は、鳥の四肢についても単純に、前肢が変形して翼になったと言う。しかし、それらは、全く芸術的でない見方であり、イマジネーション(霊視)的でない見方である。自然を真に理解するには、宇宙の内奥へと真に潜行し、芸術的な見方をもっと深く、特に、その形態化する諸力と、形成する諸力に関して観察する必要がある。

 単純に「鳥も頭と胴体と四肢を持つ」、というような見方は、けっして、例えば、鳥のエーテル体を観る事を、真に理解できるには至らない。というのも、イマジネーション(霊視)的に観ることを通じて、鳥のなかの物質的なものを見ることから、鳥のエーテル体へと移行すると、エーテル的な鳥にあっては、正に頭しかないことに至るからである。

 エーテル的な鳥から即座に理解できる事は、鳥は、他の動物の頭、胴体、四肢とは比較できず、鳥は単なる頭として、正に変形された頭として、理解する必要があるということである。

 従って、本来の鳥の頭は、単に口蓋と前方の部位、口の部分を示すにすぎず、さらに後方へ続くもの、骨格のうち肋骨や脊椎に似て見える部分、これらは全て、変容され、変形されてはいるが、やはり頭とみなすべきものなのである。

 元来、鳥全体が頭なのである。鳥を理解するなら、実際、惑星としての地球進化を、遙かな昔まで遡っていく必要がある。

 鳥は、長い惑星的(惑星進化的)な歴史を経てきている。鳥は、例えば、ラクダなどより遙かに長い惑星的歴史を経てきている。ラクダは、どの鳥よりも、ずっと後になって発生した動物である。ダチョウのように、地上に縛りつけられた鳥は、最も後期になって発生した鳥である。鷲、ハゲタカといった自由に空中に生きる鳥たちは、非常に古い地球動物である。

 以前の地球紀、月紀、太陽紀において、後に、これらの鳥のなかへ入って、内部から外に向かい、皮膚にまで移行したものを、鳥自身として、その進化紀に、全てもっていたが、今日の、翼の中や、角状の嘴の中に見るものは、本質的には後期になってから完成された。

 鳥の外形の起源は、遅く(後期に)できたもので、鳥が、その頭部の性質を、比較的早期に作り上げたことによりもたらされ、地球進化の後の時代になってから、鳥に入り込んでいった諸条件の下では、鳥は、翼の原型を、外形として、付け加える事ができるだけであった。鳥の翼は、例えば月と地球により、鳥に与えられたのだが、他方、鳥のその他の性質は、更にずっと以前の時代に由来する。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年08月04日 00時28分22秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: