シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 しかし、更に意味深い側面がある。

 空中の鳥を、例えば堂々と彼方へと飛び去る鷲を見てみる。

 いわば外に現われた恩寵の賜物のように、太陽光線は、その作用をもって、鷲にその翼を与え(他の作用に関しても述べていく)、その角状の嘴を与えた。

 この鷲がどのように空中を飛んでいるかを見てみる。

 このとき鷲には、ある種の力が働きかけている。太陽は、通常話題にされる物理光、及び熱力だけを持っているのではない。ドルイドの秘儀に関して、私(シュタイナー)が述べたときに、注意を喚起したことだが、太陽からは霊力も放射されているからである。

 この霊的な諸力に目を向けなければならない。

 様々な鳥類に、多様な色彩と、独特の翼の形態を与えるのは、この太陽の霊力である。

 太陽の作用を、霊的に見通せば、鷲が、なぜあの翼を持つのかが、理解できる。

 このように、この鷲の本性に正しく沈潜し、霊的なものをも含む、内(精神)的で芸術的な自然理解の発展を理解し、また、後に述べる、この他の衝動により、強化された太陽衝動から、いかに芸術的に、それらが創造されるかを見て、更に、鷲が卵から這い出す前から、いかに、この太陽衝動が、いわば鷲へと溢れ漲っていき、いかにその魔術力を翼へと顕現させ、或いは本来、もっと良い言い方をすれば、いかに、その魔術力を筋肉の形態へと送り込むかを見て、一体これは人間にとって、どのような意味があるのかと問うなら、その霊力は、人間にとって、その脳を思考の担い手にするものを意味する。



 「マクロコスモスの、大いなる自然を正しく見れば、鷲は翼を持ち、その翼は色様々の、多彩な翼で、この翼のなかに生きている力は、人間の脳を思考の担い手にすることにより、人間のうちに生きている力と同じである」、と。

 「人間の脳に皺(しわ)を刻み、脳が、内的(精神的)な塩の力、思考の基礎である塩の力の取り込みを可能にするもの、人間を思考者にするために、人間の脳を創り出すもの、これは、空飛ぶ鷲に翼を与える力と同じ力である」、と。

 この霊の言語を理解すると、我々人間は思考することで、自らのうちに、いわば鷲の翼の代用品を感じつつ、(鷲に)親近感を生じるようになる。

 物質レベルから、アストラルレベルへと上昇すると、次のような逆説的発言をせざるを得ない。

 「物質界においては、アストラル界の思考形成を引き起こすのと同じ力が、翼の形成を引き起こす」、と。

 この(霊)力は鷲に翼の形成を生じさせるが、翼は思考形成の物質相である。この霊力は人間に思考形成を生じさせ、翼形成のアストラル相でもある。このような霊言語の事柄が、驚くべき方法で民族の言霊のなかに表現される事がある。

 一本の翼を上部で切り取り、その内部に存在するものを取り出すとき、その民族は、この翼の上部を、魂と呼ぶ。

 確かに、このような魂という命名に、外面的な形態の表示を見る人もいるだろうが、魂は外面的な形態の表示などではなく、物事を洞察する人にとっては、一本の翼が、何か途方も無いものを含み、思考形成の秘密を内包しているようにみえる。

 宇宙言語;鷲=鳥=翼=頭=思考形成

 今度は空中に生息する鷲から目を転じ、また別の代表を見るために、獅子(ライオン)のような哺乳動物を見てみる。

 獅子(ライオン)を真に理解するには、獅子が、その環境を生きるのに、いかなる喜びと満足を持っているか、ということに対する感覚を発達させることが必要となる。



 動物という存在にあってはいかなるものも、呼吸リズムと循環(代謝)リズムが一致している。ただ、循環(代謝)リズムは、代謝にぶら下がっている消化器官により重くなり、呼吸リズムは、脳形成という軽さに到達しようと上昇を目指すことにより、軽くなる。

 鳥の場合においても、鳥の呼吸のなかに生きるものが、同時に頭部にも生きる状態にある。鳥は全くの頭そのものであり、鳥はいわば外的に、宇宙のために、その頭を担っている。

 鳥の翼の形が鳥の思考である。

 美に生きることのできる、正しい自然感情にとって、本来、実にありありと具象化した、内的に生気を得た人間の思考が、鳥の翼と親和性を持つことほど、心を動かすものはないといえる。

 このような事柄において、内的実践(瞑想等)が可能な人は、自分が、いつ孔雀のように考えているのか、いつ鷲のように考えているのか、いつ燕のように考えているのか、全く正確にわかる。



 思考形態と翼は、アストラル体と物質体として対応している。

 なので、次のように言うことができる、

 「鳥は、非常に(頭部)呼吸を主とする生を営んでいるので、他のもの、血液循環その他が、ほとんど消失している」、と。

 消化(代謝)(リズム)の重さ全般、血液循環の重さすら、鳥にあっては、自ら感じることから排除され、存在しない。





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Last updated  2007年08月07日 10時49分51秒
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